『MUNI KYOTO by 温故知新』で発見! 嵐山に滞在する新たな京都旅
新緑が目にまぶしい季節、京都旅の目的にしたいのが、嵐山の桂川に面した風光明媚な場所に建つラグジュアリーホテル『MUNI KYOTO by 温故知新』です。
ホテルはモダンなデザインながらも京都を思わせる造り。狭いエントランスを抜けると正面には作陶家の安藤雅信による水琴窟、その先に明るいロビーが待ち受けます。チェックインは客室にて、ということなので、中庭「白の庭」を眺めつつ、スタッフとともに客室へと向かいます。
客室は全21室、1階と2階にあり、今回ステイするのは、2階の「リバービュー デラックスダブル」です。客室のドアを開けると正面の大きな窓の先にある嵐山の景色が、まるで一枚の絵のように目に映ります。
インテリアデザインのコンセプトは「間と余白」、そして、「西洋と東洋」、「伝統と現代」の融和です。ベッド側の壁は、イタリアのスタッコ・アンティコ(漆喰)、TV側は和の漆喰で仕上げられています。
木のナチュラル感と白をベースにした空間は、ミニマムでシンプルな造り。クローゼットやミニバー、冷蔵庫などが、全てスライド式の引き戸の中に収納されてしまう造りも素晴らしい。
リビングスペースでチェックインを終えたら、まずは、ミニバーに用意されたウェルカムスイーツと、オリジナルブレンドのコーヒーや、冷蔵庫にある「アランミリア」のジュースなどで一息いれましょう。
1日2組限定! アーリーチェックインしてレアな和菓子体験を
通常のチェックインは15時ですが、少し早く訪れて楽しみたい体験が、アーリーチェックイン(14:00~)プランの、「京菓子の老舗 老松の職人が目の前で仕上げる和菓子とお抹茶」です。
京都の老舗「老松」の職人が客室を訪れ、目の前で2種類の季節の和菓子を仕上げてくれます。その作りたての和菓子を抹茶とともに味わうという体験です。
職人の手わざを間近で見られるだけでなく、やり取りする楽しみも。京菓子のこと、季節の移ろいや京都の風物詩など、京都にまつわるさまざまな話が聞けて、京に伝わる文化にも触れられる貴重な体験となりました。
自然の恵みを取り入れたトリートメントで癒やされる
嵐山の風景に癒やされ、京文化を体験した後は、スパトリートメントを受けに「MUNI SPA」へ。
自然素材に囲まれた温もりのあるスパ空間に足を踏み入れただけで、心が落ち着いていくのがわかります。国産精油を使うスパブランド「ALL THAT SPA」が、「MUNI SPA」のために開発したオリジナルプロダクトでのオールハンドのトリートメントが受けられます。
フットリチュアルに続くフルボディトリートメントで、全身すっきり。オリジナルプロダクトには柚子発祥の地として知られる水尾の柚子や北山杉、茶の実から採取されるティーオイルなどを取り入れているとのこと。自然を体感しながらの癒やしのひと時となりました。
聞けば、館内に漂う香りも、客室のバスアメニティも「MUNI SPA」のオリジナル。滞在中の香りのイメージが統一されているのも大きな魅力です。
夕刻からはコンテンポラリーフレンチを堪能!
ホテル内には、アラン・デュカス氏が設立したデュカス・パリが担う、2つのレストラン「MUNI ALAIN DUCASSE」と「MUNI LA TERRASSE」があります。
夕刻は、「MUNI LA TERRASSE」にて、宿泊者限定のカクテルタイムがあるので、ディナーの前にアペリティフを!
桂川を眺めながらアペを楽しんだ後は、ディナーへ。専用エレベーターで地下1階の「MUNI ALAIN DUCASSE」へと向かいます。
ディナーは京都をはじめとする日本各地の厳選食材を使った、コンテンポラリーフレンチのフルコース。繊細な料理は運ばれてくるたびにため息が出るほどの美しさ。スタッフが目の前でソースをかけて仕上げたり、トリュフをスライスしてくれるなど、さまざまなプレゼンテーションも楽しい!
ソムリエが料理に合わせて選んでくれるワインペアリングも必ずオーダーを。ワインに加え、ときには日本酒が登場することも。旬の食材、料理との絶妙なマッチングに感激、より印象深いディナーに。
嵐山の自然を眺めながらのモーニングで目覚める
翌朝は、「MUNI LA TERRASSE」にて、桂川を眺めながらのモーニングを。コース仕立ての「LE CONTINENTAL」は、選べるメインに、地元の新鮮野菜たっぷりのサラダやフルーツ、焼きたてパンなどが付きます。
メインは、コンテチーズとベーコンの目玉焼きやポーチドエッグ、フレンチトーストなどから好みのものを選んで。
また、滞在中はホテル内で多くのアートや美術品に触れられますが、ぜひ訪れたいのが、隣接する「福田美術館」。日本画のコレクションをゆっくりと鑑賞することができます。
ホテルと美術館は建物の配置や緑のボリュームも連続性を感じさせる造り。館内からの眺めもまた一興です。
なお、客室には「福田美術館」所蔵の絵画の絵葉書がランダムで用意されています。日本画を愛でた後に、親しい人に手紙を書くのもここならではの旅の楽しみ。
京都を感じる体験にスパに、美食、美術鑑賞……etc、やはり1泊ではもったいない。連泊してゆっくり滞在を楽しみたいと感じました。
『MUNI KYOTO by 温故知新』
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- TEXT :
- はまだふくこさん ライフスタイルジャーナリスト
- WRITING :
- はまだふくこ