ワンピースに必要な「個性」を、おしゃれ賢者はこう考えている『Precious』スタイリスト4人の【MY BEST ワンピース】
一枚で勝負ができるワンピースは、着る人の個性を色濃く映し出すもの。本特集を担当したスタイリスト4人が、愛用するワンピースを紹介しながら、こだわり&理想の着用シーンを語ります。
大西真理子さん:「ブラミンク」のミニマルなワンピース
「色も装飾も削ぎ落したごくシンプルな一着に清々しさを感じて」
「コーディネートするうえで、服や小物を組み合わせていくことで生まれる調和を心地よいと感じるので、単体でインパクトが強いデザインよりも、“いい仕事” をしてくれそうなすっきりとしたデザインのアイテムを手に取りがちです。
この夏、心に響いたのは、装飾のないごくシンプルなブラックワンピース。コットンやリネンのブラックワンピースではなく、落ち感があり、縦ラインがすっきりと見えるテクスチャーにも惚れました。
ミニマルなワンピースは、小物合わせの可能性を感じるのも魅力のひとつ。ビジューサンダルなど遊びのある小物を合わせる予定。高層ビルが立ち並ぶホテルのラウンジで、カンパリソーダを飲みながらアペリティーボを楽しむシーンが似合いそうです」(大西さん)
高橋リタさん:「プラン シー」のシャツワンピース
「最愛のアイテムでもあるバンドカラーシャツの延長で上品な着こなしを」
「私にとってワンピースはシーンレスなアイテムです。華やぎ、きちんと感、そしてカジュアルなテイストも楽しめるオールマイティさもワンピースならではの魅力。私自身、暑い時期はワンピースが制服代わりといっても過言ではなく、日中はリースや撮影にも対応できて、夜はお気に入りのトラットリアにも行ける万能感に頼りっきりです。
この夏は、一枚でさらりと着ても様になるシャツワンピースが ”スタメン” アイテムに。以前から、オーセンティックなマニッシュさが宿るアイテムが好きということもあり、バンドカラーシャツは私のベーシックスタイルに欠かせないもの。コレクションしているカゴバッグでワンピースに遊びを加えれば、ナイトアウトにも最適」(高橋リタさん)
三好 彩さん:「トーガ」の小花柄ワンピース
「ノスタルジックな柄に辛口なエッセンスが効いた理想的なバランス」
「スタイリングを考えるときは、その服を着る女性のバックグラウンドを考えるのも楽しみのひとつ。この服なら、こんな気分&あんな場所で…、とワードローブから広がるストーリーを大切にしています。そのせいもあり、イメージが膨らみやすく、変身願望さえ叶えてくれるワンピースはプライベートでも、着用率が高いアイテムです。
花柄のワンピースは、イギリスのデパートで購入した、ヘビーローテーションな一枚。つるんとした質感と靴を選ばない足首丈にこだわっているのですが、その両方を叶えてくれるデザインでした。自然体に近いナチュラルメイクの日にも、ワンピースがあれば手抜きに見えないのもポイントに。趣味でもある、洋書屋巡りのときの定番スタイルです」(三好さん)
渥美千恵さん:「ジル サンダー」のチェックワンピース
「敬愛するラフ・シモンズの世界観が投影されたデザインにひと目惚れ」
「ワンピースを選ぶときに重視するのは、周りの人が見たときに楽しんでもらえるデザインであるかどうか。そこまで頻繁に着用するアイテムではないので、リラックスできることはあまり重要視しておらず、高揚感やアイキャッチ性があるものを選びがちです。
10年ほど前に購入したワンピースは、シアーなマドラスチェック柄に心ときめいた一着。もともと、デザイナーのラフ・シモンズがつくり出す世界観が好きなので、彼が発表するスタイルをファンのように追いかけています。
インテリアデザイナーとしてのキャリアももち、アートに造形が深いラフ・シモンズの夢が託されているようなワンピースを纏い、東京に続々誕生しているホテルやギャラリー、バーを探索したいです」
※高橋リタさんの【高】は「はしごだか」が正式表記です。
※掲載アイテムはすべて私物になりますので、ブランドへのお問い合わせはご遠慮ください。
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- PHOTO :
- 小林美菜子
- EDIT&WRITING :
- 川口夏希、安村 徹(Precious)