2023年1月20日に50歳を迎えた、ベルギー王室フィリップ国王の妻・マティルド王妃。王室は、ハッピーな節目を祝って、2枚のポートレートが発表。そのうち1枚は記念切手として発行されました。
ユックルでパトリック・ドゥデケム・ダコズ伯爵夫妻の娘として生まれた王妃は、王室初のベルギー生まれのクイーン。元言語聴覚士で、結婚前は開業していたキャリアのもち主です。公用語であるオランダ語とフランス語に加えて、英語とイタリア語も話すマルチリンガル。チャリティにも積極的でベルギーのユニセフ名誉会長など多くの事業に関わり、2019年にニューヨークで開催された第74回国連総会では、国連の持続可能な開発目標を支持するスピーチを行ったことも。
知性だけでなくエレガントなファッションセンスでも国民の高い支持を集める王妃の、チアフルカラーをまとった夏らしい装いを紐解いていきましょう。
■1:ひとクセ小物でスパイスを効かせたオールレッド
2023年7月21日、ブリュッセルの大聖堂で行われたミサに出席。ベルギー出身のデザイナー、ナタン・クチュールがデザインしたドレスは視線を奪う赤。胸下から腰にかけてあしらわれたドレープのディテールが装いを立体的にみせ、気になるウエスト周りも優しくカバー。広いブリムが印象的なストローハットとクリアなPVC素材がモダンなパンプスで、間延びしがちなワントーンをスパイシーにまとめています。
■2:歩くたびに優雅に舞う!ヘルシーイエローのドレス
2023年7月20日、フラジェ・コンサートホールで開催された、建国記念日前夜のコンサートへ。ケープがあしらわれた、たっぷりとした生地感のドレスは、動くたびにふわふわと揺れる様子がエレガント。高めヒールのストラップサンダルと、同じカラーのゴールドイヤリングを合わせて、太陽のようなゴージャスなルックを完成しています。
■3:グリーン×ホワイトで初夏の清々しさを堪能
2023年6月8日、イギリス・ロンドンのチェルシー王立病院で行われた毎年恒例の建国記念パレードに出席。グリーンの柄をあしらった白いケープドレスはまるで新緑のようなフレッシュさ。ハット、クラッチバッグ、パンプスもグリーンで統一し、左胸にはリーフを飾っています。フェザーのあしらわれハットが、装いの清涼感をさらに盛り上げています。
ベルギー王室、フィリップ国王の妻「マティルド王妃」の彩り豊かな華やぎカラースタイルをご覧いただきました。2012年6月には単独で宮城県を訪問し、東日本大震災の被災者を慰問したことも。明るい笑顔と晴れやかな装いは、夏の太陽のに負けない、圧倒的なポジティブオーラを放っています。
- TEXT :
- Precious.jp編集部
- PHOTO :
- Getty Images
- WRITING :
- 神田朝子