シャネル・ネクサス・ホールにて森田恭通氏による写真展『In Praise of Shadows - ヴェルサイユ宮殿』開催
芸術をこよなく愛し、芸術家たちを支援しつづけたことでも知られるガブリエル シャネル。その精神を受け継ぎ、東京・銀座のシャネル銀座ビルディングに2004年12月に設けられた『シャネル・ネクサス・ホール』では、コンサートや展覧会など、注目のアーティストによるさまざまな企画展が開催されています。
2023年9月27日(水)からは、活躍の場を世界へと広げるデザイナー・森田恭通氏による写真展『In Praise of Shadows - ヴェルサイユ宮殿』が開催されます。
日本を代表する小説家・谷崎潤一郎の同名の随筆にちなんで『In Praise of Shadows(陰翳礼讃)』と名付けられた本展では、これまで数年にわたりヴェルサイユ宮殿を度々訪れ、四季によって異なるニュアンスをもたらす陽光にこだわりながら、黄金と光の煌めきに満ちたバロック建築の傑作をモノクロ写真に収めてきた森田氏の作品約100点が公開されます。写真展の詳細をご紹介します。
「どの時代にも変わらない人間の “光と陰” を写すために、ヴェルサイユ宮殿ほどふさわしい空間は存在しない」―森田 恭通
世界で最も知られている宮殿のひとつであるヴェルサイユ宮殿。1682年に当時の国王ルイ14世によって建設され、ルイ16世の時代にフランス革命が勃発するまで、国王の居城とされ、優雅な宮廷文化の舞台となりました。
森田氏は、数年にわたりヴェルサイユ宮殿を度々訪れ、四季によって異なるニュアンスをもたらす陽光にこだわりながら、黄金と光の煌めきに満ちたバロック建築の傑作をモノクロ写真に収めてきました。
今回の写真展では、国王が変わるごとにその権力を誇示するかのように塗り替えられてきたヴェルサイユ宮殿を森田氏の独自の審美眼でとらえた多彩な表情を、光と影、表と裏、地上と地下といった様々な対比を交えながら、約100点の作品を通して紹介していきます。
贅の象徴であった噴水の地下に眠る貯水槽や、マリー アントワネットが愛した荘厳なオペラ劇場の下に隠された木造構造など、通常は入ることができない舞台裏を収めた作品も見どころのひとつ。光と陰によって表現された栄華の痕跡が丁寧に収められています。
本展に寄せ、森田氏は「どの時代にも変わらない人間の “光と陰” を写すために、ヴェルサイユ宮殿ほどふさわしい空間は存在しない」とコメントしています。ぜひ会場へ足を運び、“光と陰” が織りなす傑作をお楽しみください。
『In Praise of Shadows - ヴェルサイユ宮殿』 森田恭通 写真展
会期:2023年9月27日(水)〜11月5日(日)
時間:11:00〜19:00(最終入場18:30)※9月27日のみ11:00〜18:00(最終入場17:30)
会期中無休・入場無料・予約不要
会場:シャネル・ネクサス・ホール(東京都中央区銀座3-5-3 シャネル銀座ビルディング4F)
問い合わせ先
- TEXT :
- Precious.jp編集部
- PHOTO :
- (C)Yasumichi Morita/Château de Versailles
- WRITING :
- 池尾園子
- EDIT :
- 松野実江子