What’s up in Milano?ミラネーゼとは、生き方|軽やかでこなれていて、カッコいい — 世界を魅了するミラノのおしゃれやライフスタイル。その根底にある尽きない情熱をプレシャス世代のマダムが語ります!

人気ファッションブランド「アラヌイ」のクリエイティブ・ディレクターとして活躍するカルロッタ・オッディさん
 

2015年のミラノ万博以降、新しいエリアの誕生や歴史的な建造物の再生など、ヨーロッパの中でも活気に満ち溢れる街として注目されるミラノ。常に進化するこの街に生まれ育ったファッショニスタのスタイルと、彼女が集まる最新スポットをご紹介します。

【Interview】イタリアファッション界で活躍するミラノで生まれ育ったファッショニスタに、ミラネーゼとは何かについて聞きました。

今回は、人気ファッションブランド「アラヌイ」のクリエイティブ・ディレクターとして活躍するカルロッタ・オッディさんに、自分らしいファッションスタイルと、週末に通っているインテリア雑貨店をご紹介いただきました。

◇カルロッタ・オッディさん(ALANUIクリエイティブ・ディレクター)ベーシックでありながらどこかミスマッチな折衷スタイルが「自分らしい」ファッション

人気ファッションブランド「アラヌイ」のクリエイティブ・ディレクターとして活躍するカルロッタ・オッディさん
人気ファッションブランド「アラヌイ」のクリエイティブ・ディレクターとして活躍するカルロッタ・オッディさん。

上質なインナーに、ボーホー風のカーディガンやエスニックなアクセサリー。矛盾する要素をミックスさせ、エッジィ&リラックススタイルをつくるカルロッタ・オッディさんにとって、自分らしさを表現することとは?

人気ファッションブランド「アラヌイ」のクリエイティブ・ディレクターとして活躍するカルロッタ・オッディさん
両親と共にアペリティーボによく訪れるカフェレストラン、「サンタンブローズ」へは、上質なニットコートをまとって。

「仕事は私のアイデンティティであり、自分を表現する場所です。それを3つの言葉で具体的に表現すると、アライメントと情熱と責任です」カルロッタ・オッディさん

人気ファッションブランド「アラヌイ」のクリエイティブ・ディレクターとして活躍するカルロッタ・オッディさん
週末に街を散策するときは、自身が手掛けるカラフルで大胆な柄のニットが人気のブランド、「アラヌイ」のアウターと、今季発売予定の「アラヌイ」×「ジャックマリーマージュ」のサングラスで。

「ミラネーゼとは近年、一種のライフスタイルになっていると思います」と語るのは、人気ファッションブランド、「アラヌイ」のクリエイティブ・ディレクターとして活躍するカルロッタ・オッディさん。シックでありながらどこかカジュアル、優雅にリラックスしているようで人一倍働く(勤勉で努力家)、新しいことやエキサイティングなことを貪欲なまでに追い求める姿勢、そんな気風のことなのだそう。

彼女の基本ファッションは、白いTシャツやタンクトップとデニムやミニスカートを組み合わせたベーシックなスタイルに、カラフルで肌触りのよいジオメトリックやアニマルプリントのアウターやエスニックなアクセサリーなどをコーディネートした、一見マッチしないアイテムをミックスすることで自分らしさや特別感をプラスするスタイル。ひと言にすると、ベーシック&エクレクティックだ。

現在、カルロッタさんが夢中になっている仕事は、自身にとってどのような意味をもつのかと質問すると、

「私のアイデンティティであり、自分を表現する場所です。それを3つの言葉で具体的に表現すると、アライメントと情熱と責任です。アライメントとは、自分の価値観と所属する会社の価値観が一致していることを認識すること。情熱とは、あらゆることの原動力となるもの。責任をもつということは、すべてに疲れたと感じたときでも、何かを成し遂げようとする力であり、問題に焦点を当てるのではなく、解決策を探し出し、目標を達成するまで決してあきらめないという姿勢です」と、クリエイティブ・ディレクターとしてだけでなく、経営者としての顔も見せてくれた。

では、「アラヌイ」を共同経営する兄や彼女を支える家族はどのような存在なのだろうか。

「私にとっての家族とは、自分自身に戻る場所であり、永遠に続く絆です。また、愛、愛情、喜び、抱擁、安心感、尊敬、責任を共有する存在であり、最も適切なタイミングでサポートをしてくれる人たちです」とイタリア人らしい、家族との強い絆が感じられる答えが返ってきた。

人気ファッションブランド「アラヌイ」のクリエイティブ・ディレクターとして活躍するカルロッタ・オッディさん
服をつくるという仕事はチームワークが大切で物理的に一緒にいることが重要だと語るカルロッタ。「アラヌイ」のミュールを揃って履く兄(中央)と、「アラヌイ」を一緒に手掛けるチームと共に。

最後に、プライベートの過ごし方を聞いたところ、

「平日は、友人と集まって、話題のスポットでアペリティーボやディナー、またはダンスと音楽(DJ)を楽しめるところに出かけます。週末はエステに行ったり、街を歩いたり、友人とレジャーを楽しんだり、いろいろです。でも、私が絶対に欠かさないのは、週末に一度はミラノの老舗カフェ『マルケージ』で朝食をとり、自宅用にお花を買いに行くことです」と、親しみを感じる返事をしてくれた。

カルロッタさんが定義する優雅にリラックスしていながらも勤勉で努力家というミラネーゼとは、彼女そのものなのだろう。


◇リラックスしたい週末はインテリア雑貨店へ

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インテリア雑貨店「RAW」

自宅の近くの “5つの道” エリアのなかでもマジェンタ通りにあるインテリア雑貨店「RAW」にはよく通い、インセンスや花を買う。気のきいたプレゼントを探す店としてもよく利用している。

※こちらで紹介したアイテムはすべて私物です。ブランドへの問い合わせはご遠慮ください。

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PHOTO :
Jeck Scardy(人物)
HAIR MAKE :
Daniela Zeqo
撮影プロデューサー :
Alessandro Tonino
構成 :
増田さをり