ベルギー発のチョコレートブランド「ブノワ・ニアン(BENOIT NIHANT)」。2023年9月16日(土)に国内1号店となる「ブノワ・ニアン 銀座(BENOIT NIHANT GINZA)」が銀座にオープンしました。
ブノワ・ニアンは、元エンジニアという異色の経歴を持ち、世界的グルメ本「ゴ・エ・ミヨ」発行の『Guide Chocolatiers』にて「ショコラティエオブザイヤー」を受賞したカカオ職人のブノワ・ニアン氏が2005年に立ち上げたチョコレートブランドです。
「単一農園」「単一品種」のカカオを用いたシングルオリジンが特長で、自ら農園を訪れて最高級のカカオだけを選定しているブノワ・ニアン。ペルーに保有するカカオ農園では、環境に配慮した農園作りやカカオ生産者とのフェア・トレードに取り組んでいます。
タブレットチョコレート、ボンボンのほか、日本限定の焼き菓子やチョコレート菓子、洋生菓子などが販売されている、日本の旗艦店となる「ブノワ・ニアン 銀座」。完全予約制のカフェも併設されているんです。
本記事では、実際に「ブノワ・ニアン 銀座」を現地レポート。Precious.jpライターが肌で感じた店舗の雰囲気や、試食などを通して、その魅力をお伝えします。
日本初出店!「ブノワ・ニアン 銀座」オープン
バラエティ豊かなボンボンショコラやタブレットチョコレート
壁の洗練されたブルーが美しい「ブノワ・ニアン 銀座」の店内。店内は、ベルギーにあるアトリエやブティックの雰囲気がそのまま再現されているそう。メインフロアを彩る天井の照明は「船の帆」をイメージして作られており、柔らかく落ち着いた照明が、高級感のある雰囲気を作り出しています。
店舗に入って一番に目を惹くメインのショーケースには、まるで宝石のようなボンボンショコラが華やかに並べられていました。
昔ながらのヴィンテージマシンで長時間かけて丁寧に作られるブノワ・ニアンのショコラは、カカオ豆の個性が最大限に引き出された純粋な香りと、繊細な味わいが魅力です。
ショーケースに用意された11種類のボンボンショコラは、マダガスカル産のバニラが香る「バニユ」や、イチジクのゼリーとラズベリーを加えた2層仕立てのガナッシュ「フィグ&フランボワーズ」、福岡八女産抹茶を使用した「マッチャ シトロン&パンプルムス」など。多彩なフレーバーに心惹かれます。
選び抜かれたカカオ豆を使用し、素材の豊かな風味を閉じ込めたひと粒ひと粒は、贈り物にも喜ばれそう。季節を問わず、大切な人へのギフトにも好適です。
ダイレクトにカカオの苦みを感じられるビターチョコレートや、甘さとスパイシーさを兼ね備えたミルクチョコレートなど、タブレットチョコレートの種類も多彩です。カカオ豆の産地によって異なる味わいも、ぜひ注目したいところ。バラエティ豊かなチョコレートの中から、お好みのチョコレートを見つけてみてください。
焼き菓子や生菓子の取り扱いも豊富
「ブノワ・ニアン 銀座」の店舗を彩るのは、煌びやかなショーケースにとどまりません。視線は自然とカラフルなディスプレイへと移ります。
商品の魅せ方ひとつを取っても、それ自体が洗練された芸術品のよう。さまざまなフレーバーのガナッシュを挟んだクッキーをはじめ、焼き菓子や生菓子の種類も豊富です。
生菓子のディスプレイには、オレンジピール入りのチョコレートムースが軽やかな食感の「オランジュリー」、フランボワーズジュレの酸味をチョコレートムースに合わせた「ミル フランボワ」、ブノワ・ニアンのチョコレートを贅沢に使用した「ガトーショコラ」、チョコレートカスタードシュー「サントノーレ」の4種類が並んでいました。
高級なチョコレート原料を使った生ケーキの提供の背景には、「チョコレートファンのみならず、広くお菓子好きの方へとチョコレートを提供していきたい」というブノワ・ニアン氏の想いがあるそうです。
気軽に手に取りやすい「スティックパイ」や、手土産に好適な「ガレット ブルトンヌ」など、本当に商品のバラエティが豊富な「ブノワ・ニアン 銀座」。贈り物や自分へのご褒美など、シーンに合わせてお選びくださいね。
予約制のカフェには「日本限定パフェ」も登場
さらに注目は、ブティックのB1Fにある事前予約制のカフェ。ここでは、旗艦店でしか楽しむことのできない「日本限定パフェ」が提供されています。情報が解禁されるや否や、予約が殺到。SNSなどでもすでにその様子が話題となっています。
それがこちらの「ショコラ パフェ」。チョコレートアイスやカカオパルプのソルベ、チョコレートムースやカカオパルプのジュレなどが層になった、まさにブノワ・ニアンのチョコレートを味わい尽くす贅沢なパフェ。チョコレートクランチが食感のアクセントとなっています。
ドーム型のチョコレートを外せば、遊び心のあるカカオ型のチョコレートが顔を覗かせます。
もちろんドーム型のチョコレートも、カカオ型のチョコレートもすべて食べることが可能。ユーモアあふれるショコラづくしのパフェを、ぜひ余すことなくご堪能ください。
「ブノワ・ニアン」のチョコレートを試食!
今回のご紹介にあたり、いくつかのショコラおよび、商品を試食させていただきました。
こちらは左から、マダガスカル産の「アンボリカピキィ72%」、グアテマラ産の「リオ ドゥルセ73%」、ドミニカ共和国産の「ノワール オレ サンフランシスコ デ マコリス40%」、ホンジュラス産の「マヤン レッド73%」の4種類のショコラ。
フルーティーな味わいがカカオのほろ苦さとマッチする「アンボリカピキィ」や、甘みが強めでナッツの香ばしさがふわっと香る「リオ ドゥルセ」など、カカオ分が近しいチョコレートでも感じる苦みや甘みに違いがあり、多彩なチョコレートの中から好みを探してみるのも楽しそうです。
店舗内、カラフルなディスプレイでも目を惹いた「ガナッシュサンドクッキー」は、北海道産発酵バターを使用したクッキーに口どけのよいガナッシュをサンドしたお菓子です。
サンドされているチョコレートがとても濃厚で、1個でも食べごたえ、満足感のあるひと品でした。
さらに、厚みのあるクッキー「ガレット ブルトンヌ」は、ややビターなチョコレートと、プレーンの2種類。
チョコレートとバター、小麦の香ばしさのバランスがよい「チョコレート」。ほのかな塩気とチョコレートの甘みがやみつきになる味わいです。プレーンはバターの豊かな風味が感じられる、シンプルながら味わい深い焼き菓子です。
銀座4丁目のアクセスしやすい立地にあり、ますますの発展が期待される「ブノワ・ニアン 銀座」。ブノワ・ニアン氏によれば「今後の国内展開はもちろんのこと、地方の方にもチョコレートを知っていただけるようなオンラインの拡充なども目指していきたい」とのこと。
「妥協することなく、本格的で正真正銘の世界一のチョコレートを販売したい」という強い想いを持った「ブノワ・ニアン」。まずは旗艦店となる銀座のお店で、ぜひその魅力に触れ、チョコレートの奥深さを知ってみてはいかがでしょうか。
問い合わせ先
- ブノワ・ニアン 銀座
- 営業時間/11:00~21:00
- TEL:03-5579-5820
- 住所/東京都中央区銀座 4-6-18 ギンザアクトビル1F、B1F
関連記事
- パフェやモンブラン…「ピエール マルコリーニ」の秋スイーツ|テーマは「マロン&ピーカンナッツ」
- アフタヌーンティーやティラミスなど「ル・ショコラ・アラン・デュカス」の秋限定スイーツ5選
- 「ザ・プリンス パークタワー東京」や「センタラグランドホテル大阪」など|秋の味覚を楽しめる高級ホテルのアフタヌーンティー5選
- TEXT :
- 伊東ししゃも 編集者・ライター
Twitter へのリンク