ニッポン通BOSSの愛するモノとコト|海外のゲストに贈りたい「太鼓判お土産LIST」も!
外国人観光客の姿を、さまざまな場所で見かける機会が増えてきました。ニッポンの魅力って、私たちが想像する以上に奥が深いのでは? 世界を通してニッポンを見つめるBOSSたちに、その魅力を直撃!
今回は、「オーデマ ピゲ ジャパン」代表のフレデリック・レイスさんなじみの鮨店と、「アストンマーティン ジャパン」 リージョナル プレジデント アジアのグレッグ・アダムスさんに、アート目線で楽しむ東京の建築をご紹介いただきました。
◇【寿司】静謐な食の空間でスローダウンする悦び|「オーデマ ピゲ ジャパン」代表、フレデリック・レイスさん
「オーデマ ピゲ ジャパン」代表、フレデリック・レイスさんお気に入りの「鮨 東京 よし田」は、京王新線幡ヶ谷駅近くの商店街に静かに佇む。「幡ヶ谷は新宿が近いのに、庶民的な風景が広がる。すてきな街です」
●いつも大切にしていること
好奇心を大切にしてなんにでも取り組む
●行ってみたい場所
北海道の北部で自然を感じてみたい
ウォッチメゾン「オーデマ ピゲ」をニッポンで統括するフレデリックさんは、東京が大のお気に入り。
「初めて来日した1993年以来、全国を旅しました。なかでも賑やかな都市でありながら庶民的な町も多い東京は、気分転換がしやすくて、便利。飽きることがありません」
東京でリラックスできる場所として挙げるのが、なじみの寿司店「鮨 東京 よし田」。
「シンプルだけど繊細で、彩り豊かな寿司はニッポンだけがなしえた食文化。季節の旬を楽しめるから訪れるたびに新鮮な気持ちになれるし、伝統を受け継いだ一流の職人の腕前を目の前で楽しめるのも魅力です」
寿司、ひいてはニッポンの最大の魅力のひとつは『静けさ』だとも。
「オープンキッチンのお店は世界的に増えていますが、そういうところではスタッフのやりとりが聞こえてくるもの。その点、静かに過ごせる寿司店はスローダウンに最適。ニッポンでしか体験できない時間です」
蒔絵を施したパネルが飾られたカウンターで過ごす至福のひととき。スイス産ワインやシャンパンと共に、ウニなどの旬のネタを堪能。「若く創造性に富んだシェフとのコミュニケーションは、いつも刺激に満ちています」
お店DATA
- 鮨 東京 よし田
- TEL:03-3320-5401
- 営業時間:12:00~14:00、17:00~22:30(最終入店20:00)、不定休
- 住所:東京都渋谷区幡ヶ谷2-5-5
- おまかせコース「珊瑚」¥39,930(税・サ込)〜
◇【建築】建物探訪で見つけた、TOKYOの芸術的価値|「アストンマーティン ジャパン」 リージョナル プレジデント アジア グレッグ・アダムスさん
「アストンマーティン ジャパン」 リージョナル プレジデント アジア グレッグ・アダムスさんお気に入りの建築のひとつ、麻布台に建つ「ノアビル」の下層部を覆うレンガは、表面を波面上に加工した、凝った造り。日本を含めたアジア圏の「アストンマーティン」を統括するグレッグさん。ウルトラ・ラグジュアリーSUV『DBX 707』と共に。
「実用性にも優れた英国製スポーツカーです。ゆっくりと街を流すだけでも楽しいですよ」
●いつも大切にしていること
古い時代のモノ、コトへの敬意
●行ってみたい場所
北陸観光、冬の北海道でのスキー
ニッポンと海外を行き来しながら自動車業界に長く携わってきたグレッグさん。1988年、学生時代に初めて東京を訪れたときの感動は、今も忘れられないといいます。
「街に、世界のどの都市とも違う空気が流れていると感じました。インターネットが普及していなかったぶん、海外の影響を受けることが少なかったのでしょう。島国ならではの文化が、色濃く残っていたんです」
以来、昭和をぎりぎり体験したグレッグさんの興味は、景観を印象付ける建築へと向かっていきました。
「昭和の時代に活躍した建築家の設計したビルは、僕にとってのアート。それを眺めに行くのが楽しいんです」
写真の建物は、麻布台に建つ「ノアビル」。黒い硫酸銅で覆われた円筒形のデザインが特徴です。「建て替えが進むなか、貴重な名建築を目に焼き付けておかないと!」
ノアビルは1974年に竣工。昭和期の和風建築を手掛けた白井晟一が設計。「いつも車から眺めるので中に入ったのは初めて。時代を超越したデザインに惹かれます」
アート目線で楽しむTOKYO散策、始めてみませんか?
DATA
- PHOTO :
- 平郡政宏(人物)、小林美菜子(静物)
- EDIT&WRITING :
- 櫻井 香、福本絵里香(Precious)