【目次】
プロフィール
名前:マーティン・スコセッシ(Martin Scorsese)
出生地:アメリカ合衆国 ニューヨーク州 ニューヨーク
生年月日:1942年11月17日
ニューヨーク大学在学中の1960年代から映画監督として活動を開始しました。1967年、自身初の長編映画『ドアをノックするのは誰?』が高い評価を受けたことで注目度が向上。1973年公開の『ミーン・ストリート』、1976年公開の『タクシードライバー』、1980年公開の『レイジング・ブル』などのヒット作を世に送り出しました。カンヌ国際映画祭やヴェネツィア国際映画祭、アカデミー賞やゴールデングローブ賞など、複数の権威ある映画祭・賞で監督賞を受賞しています。
私生活では、5回の結婚歴があります。1965年から1971年まではラレイン・マリエ・ブレナン、1975年から1977年までは作家のジュリア・キャメロン、1979年から1982年までは女優のイザベラ・ロッセリーニ、1985年から1991年までは映画プロデューサーのバーバラ・デ・フィーナと結婚していました。現在の妻は、1999年に結婚した映画プロデューサーのヘレン・モリスです。5回の結婚を経て娘が3人おり、全員が女優として活動中です。
「若いころ」「昔」の写真10選
最初に、マーティン・スコセッシの若いころの写真を10枚ピックアップ。若いころからすでに映画監督としての貫禄が伝わってきます。
1975年ごろ(33歳ごろ)
1978年(36歳ごろ)
1980年ごろ(38歳ごろ)トミー・チョン、チーチ・マリンと共に
1985年ごろ(43歳ごろ)ファンサービスをする光景
1990年(48歳ごろ)フィルム・ファウンデーションの会議に参加
1994年1月(51歳)第51回ゴールデングローブ賞の授賞式
1998年5月(55歳)第51回カンヌ国際映画祭
2005年1月(62歳)第57回全米監督協会賞の授賞式
2008年3月(65歳)『ザ・ローリング・ストーンズ シャイン・ア・ライト』記者会見
2011年9月(68歳)第63回プライムタイム・エミー賞の授賞式
「映画」代表作10選
数々のヒット映画の監督を務め、世界中の映画ファンから絶大な支持を得ているマーティン・スコセッシ。そんな彼の代表作のうち、10タイトルをピックアップして解説します。
『ミーン・ストリート』(1973年)
マーティン・スコセッシの出世作として知られる作品。本作で主演を務めたロバート・デ・ニーロとは、長年にわたってタッグを組むことになる。1997年、アメリカ国立フィルム登録簿制度に基づく保存対象作品に指定された。
あらすじ:定職に就かず、自堕落な日々を送っていた青年チャーリー(ハーヴェイ・カイテル)と、わずかな給料を酒・ギャンブル・女に費やしていたジョニー(ロバート・デ・ニーロ)。ある日、チャーリーは叔父ジョバンニ(チェザーレ・ダノーヴァ)から高級料理店の経営を持ちかけられるが…。
『タクシードライバー』(1976年)
第29回カンヌ国際映画祭で、最高賞のパルム・ドールに選ばれた作品。1994年、アメリカ国立フィルム登録簿にて保存対象となった。出演はロバート・デ・ニーロ、シビル・シェパード、ジョディ・フォスターなど。
あらすじ:戦争から生還した元海兵隊員トラヴィス(ロバート・デ・ニーロ)は、心の傷が癒えないままタクシードライバーとして就職。しかし、職場や社会になじめないまま、孤独な生活を送っていた。偶然出会ったベッツィー(シビル・シェパード)と急接近していく一方で、トラヴィスの運命は変わりつつあった。
『レイジング・ブル』(1980年)
実在のプロボクサー、ジェイク・ラモッタの半生を描いた作品。1990年、アメリカ国立フィルム登録簿に登録された。本作のタイトルは、現役時代のジェイクのニックネームのひとつ。
あらすじ:1964年、クラブのコメディアンとして生計を立てていたジェイク・ラモッタ(ロバート・デ・ニーロ)。かつての彼は、ミドル級で世界を制覇したプロボクサーだった。ジェイクの転落人生の始まりは、1941年に行われたとある試合まで遡る。
『グッドフェローズ』(1990年)
実在のマフィア、ヘンリー・ヒルを中心に描いた作品。第47回ヴェネツィア国際映画祭・銀獅子賞(最優秀監督賞に相当)受賞作。出演はレイ・リオッタ、ロバート・デ・ニーロ、ジョー・ペシなど。
あらすじ:幼少期からマフィアに憧れていたヘンリー(レイ・リオッタ)は、11歳にしてマフィアの一員となる。やがて大規模な事件に関与するようになり、最終的には600万ドルもの強奪に成功する。しかし、この事件を機にヘンリーの立場が揺らぎ始めた。
『カジノ』(1995年)
『グッドフェローズ』の興行成功によって誕生した作品。1970年代~1980年代のラスベガスで暗躍したノミ屋を中心に描かれている。出演はロバート・デ・ニーロ、シャロン・ストーン、ジョー・ペシなど。
あらすじ:賭博の才能に恵まれたエース(ロバート・デ・ニーロ)は、マフィアから厚い信頼を受けカジノ経営に参入し、膨大な利益を手にしていた。そんな彼が一目惚れしたのは、高級娼婦のジンジャー(シャロン・ストーン)。ふたりは順調に愛を育むが、その裏には恐るべき悪意がひそんでいた。
『ディパーテッド』(2006年)
香港で公開されたギャング映画『インファナル・アフェア』のリメイク作品。第79回アカデミー賞や第64回ゴールデングローブ賞など、数々の賞を受賞した。出演はレオナルド・ディカプリオ、マット・デイモン、ジャック・ニコルソン、マーク・ウォールバーグなど。
あらすじ:あらゆる犯罪が蔓延する街・サウシー。警察は、街全体を支配する犯罪組織のボス・フランク(ジャック・ニコルソン)を逮捕するため、新米警官のビリー(レオナルド・ディカプリオ)を組織内部に潜入させる。一方、フランクも自身の手下であるコリン(マット・デイモン)を新米警官として潜入させていた。
『ヒューゴの不思議な発明』(2011年)
ブライアン・セルズニックによる小説『ユゴーの不思議な発明』が原作で、マーティン・スコセッシ初の3D作品でもある。出演はエイサ・バターフィールド、クロエ・グレース・モレッツ、ベン・キングズレーなど。
あらすじ:モンパルナス駅に住み着いていた孤児ヒューゴ(エイサ・バターフィールド)は、おもちゃ屋で機械の修理部品を盗もうとするも失敗し、店主のジョルジュ(ベン・キングズレー)に宝物である手帳を奪われてしまう。どうしても手帳を奪還したいヒューゴは、閉店作業を終えて帰宅するジョルジュを尾行するが…。
『沈黙 ―サイレンス―』(2016年)
遠藤周作の小説『沈黙』が原作。キリスト教を禁じていた江戸時代の日本が舞台。出演はアンドリュー・ガーフィールド、アダム・ドライヴァー、リーアム・ニーソン、窪塚洋介、笈田ヨシ、浅野忠信、イッセー尾形など。
あらすじ:イエズス会の宣教師であるロドリゴ神父(アンドリュー・ガーフィールド)とガルペ神父(アダム・ドライヴァー)は、キリスト教の布教活動で日本に渡っていたフェレイラ神父(リーアム・ニーソン)が棄教したことを知る。真相を知るべく、ふたりは日本へ渡航するが…。
『アイリッシュマン』(2019年)
チャールズ・ブラントによる同名のノンフィクション作品が原作。出演はロバート・デ・ニーロ、アル・パチーノ、ジョー・ペシ、ハーヴェイ・カイテル、レイ・ロマーノなど。
あらすじ:高齢者施設の一室、車いすの上で佇む老齢の男性がいた。彼の名はフランク・シーラン(ロバート・デ・ニーロ)。かつての彼は、表向きは労働組合役員、裏の顔はマフィアのヒットマンという二面性をもっていた。横領に手を染めたことをきっかけに、フランクはマフィアと親密な関係を築いていく。
『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』(2023年)
マーティン・スコセッシの最新作で、日本では2023年10月20日に劇場公開。デヴィッド・グランによる小説『花殺し月の殺人 インディアン連続怪死事件とFBIの誕生』が原作。出演はレオナルド・ディカプリオ、ロバート・デ・ニーロ、リリー・グラッドストーン、ジェシー・プレモンスなど。
あらすじ:1920年代のオクラホマ州で、有力者の叔父ウィリアム(ロバート・デ・ニーロ)を頼って移住してきたアーネスト(レオナルド・ディカプリオ)は、現地民のモリー(リリー・グラッドストーン)と結婚。幸せな生活を歩もうとしていたふたりの周囲で、連続殺人事件が発生する。
「妻/子ども」の写真10選
マーティン・スコセッシは、5回の結婚歴があります。最初の妻は1965年に結婚・1971年に離婚したラレイン・マリエ・ブレナン。ふたりめの妻は1975年に結婚・1977年に離婚した作家のジュリア・キャメロン。3人めの妻は1979年に結婚・1982年に離婚した女優のイザベラ・ロッセリーニ。4人めの妻は1985年に結婚・1991年に離婚した映画プロデューサーのバーバラ・デ・フィーナ。現在の妻は、1999年に結婚した映画プロデューサーのヘレン・モリスです。
5回の結婚を経て3人の娘をもうけており、全員が女優としてデビューしています。ひとりめの娘は、ラレインとの間に誕生したキャシー。ふたりめの娘は、ジュリアとの間に誕生したドメニカ。そして3人めの娘は、ヘレンとの間に誕生したフランチェスカです。ここで、元妻バーバラと現在の妻ヘレン、娘たちとの家族写真をピックアップしてご紹介します。
1988年ごろ 4人めの妻バーバラ・デ・フィーナ
1996年ごろ ドメニカ、キャシーと共に
1998年5月 現在の妻ヘレン・モリス
2002年5月 ジョルジオ・アルマーニのパーティ
2007年2月 ヘレン、フランチェスカと共に
2011年11月 『ヒューゴの不思議な発明』3Dロイヤル・パフォーマンスのアフターパーティに家族で出席
2015年10月 Tribute to Director Martin Scorsese
2019年10月 フランチェスカ、ヘレン、キャシーと共に
2019年10月 キャシーとのツーショット
2020年2月 ドメニカ、フランチェスカと共に
「活躍遍歴」10選
2012年から2022年の間に撮影されたマーティン・スコセッシの活躍遍歴を、10枚の写真にまとめました。
2012年1月(69歳)第69回ゴールデングローブ賞の授賞式
2013年4月(70歳)トライベッカ映画祭
2014年1月(71歳)第71回ゴールデングローブ賞の授賞式
2015年5月(72歳)台北で行われた『沈黙 —サイレンス―』記者会見
2016年11月(73歳)ローリング・ストーンズのメンバーと共に
2017年9月(74歳)『アイリッシュマン』の撮影現場
2018年5月(75歳)第71回カンヌ国際映画祭
2019年10月(76歳)第63回ロンドン映画祭
2020年2月(77歳)第92回アカデミー賞の授賞式
2022年10月(79歳)第60回ニューヨーク映画祭
「現在」の写真10選
最後に、マーティン・スコセッシの現在の活躍ぶりをとらえた写真をお届けします。最新作『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』のプロモーションに参加しつつ、世界的なラグジュアリーブランド「シャネル」のCMを手掛けるなど、80代に突入しても精力的に活躍中。ハリウッド映画界の巨匠のひとりとして、現在も世界中から注目を浴び続けています。
2023年4月(80歳)「ブルー ドゥ シャネル」のCM撮影現場01
2023年4月(80歳)シネマコンで「Legend of Cinema Award」を受賞
2023年5月(80歳)第76回カンヌ国際映画祭でのパーティ
2023年5月(80歳)第76回カンヌ国際映画祭でのフォトコール
2023年6月(80歳)トライベッカ映画祭のオープニング・ナイト・レセプション
2023年8月(80歳)ロバート・デ・ニーロの誕生日パーティ
2023年9月(80歳)アリス・タリー・ホールにて撮影
2023年9月(80歳)「ブルー ドゥ シャネル」キャンペーンを祝うディナー
2023年10月(80歳)第67回ロンドン映画祭
2023年10月(80歳)ドルビー・シアターにて撮影
- TEXT :
- Precious.jp編集部
- PHOTO :
- Getty Images