フランス・リヨンに13店舗を構えるパティシエ兼ショコラティエ、セバスチャン・ブイエ氏。彼の名を冠するブランド「セバスチャン・ブイエ」は、日本国内でも東京・大阪の4店舗やオンラインショップを展開し、多くのファンに愛されています。
「セバスチャン・ブイエ」は、生菓子や焼き菓子をメインとするパティスリーやショコラの専門店に加えて、どこか懐かしい"おやつ"をテーマにした店舗「Goûter-グテ-」を、フランス・リヨンで展開中。そして2023年11月17日(金)、待望の路面店日本一号店が、東京・学芸大学駅前にグランドオープンしました。
2015年にフランス・リヨンでスタートした「グテ」。「グテ」とはフランス語で「おやつ」を意味する言葉で、店内には焼き上げた“グテ(おやつ)”が所狭しと並びます。
単なるパン屋でもお菓子屋でもない、パティシエとしての技術と遊び心を兼ね備えたセバスチャン・ブイエ氏が作り上げる、夢のようなおやつの世界。オープン直後から反響を呼び、すでに多くの方がそのおいしさ、楽しさに魅了されています。
今回はPrecious.jpライターが実際に「グテ」を訪れ、その魅力を体感してきました。「グテ」ならではのおやつの魅力を、本記事内でご紹介します。
新オープンの「Goûter-グテ」体験レポート
東急東横線「学芸大学駅」から徒歩1分ほど。人通りも多いその場所に「グテ」の外観が姿を現します。どこかチョコレートを思わせる色合いのシックな外観に、ピンクと白で描かれた、華やかでポップなロゴが目を惹きます。
自然光が入り、明るく温かみのある店内に足を踏み入れれば、焼きたてのパンの香りや、焼き菓子の甘い香りとともに、たくさんのパンや焼き菓子がずらりと並びます。思わずライターは「全部おいしそう…!」と口に出してしまったほど。
多彩なパンや焼き菓子などが並ぶ店内は、ブーランジェリーとパティスリーが一緒になったような、まさに夢のような空間です。
実はこの日はセバスチャン・ブイエ氏が特別に来日! 笑顔で出迎えていただきました。お話しされる様子から、気さくで優しいお人柄が伝わってきました。
「グテ」の気になる商品をチェック!
一番最初に目を惹いたのは、とっても華やかなクロワッサン。
バター香る「クロワッサンベリー」は、中にたっぷりのフランボワ―ズのコンフィチュールが入っています。サクサクの食感が素晴らしく、パンの甘みととろりとあふれるフランボワーズの酸味のバランスが最高にマッチしていました。
お店おすすめのひとつが「リヨンサンド フロマージュ」。ゆずが香るさわやかな湯煎焼きのチーズケーキを、フランボワーズのソースとともにクロワッサン生地でサンドしたもの。
クロワッサンをアレンジした商品は多々あれど、まん丸の形にうずまきが描かれたクロワッサンはなかなかお目にかかれないユニークなひと品です。
まさに“グテ(おやつ)”にぴったりな焼き菓子も充実
どんどん焼き上がっては売り場に登場していたのは、人気の焼き菓子、フィナンシェやマドレーヌ。焼き上がりはふんわりと温かく、冷めてもしっとりとした食感の楽しめるフィナンシェはまさに絶品でした!
どこか懐かしく、毎日食べたくなるような焼き菓子。シンプルな中にも、セバスチャン・ブイエ氏のこだわりと、お菓子作りの技術が光ります。
「ル ジェニー」は、ブラウニーにクランブルをのせて、キャラメルとプラリネのソースをかけた贅沢なスイーツ。チョコレートの濃厚さとナッツの食感のよさが楽しめるひと品です。
お菓子とパンを掛け合わせたような商品が多いのは、まさにパティシエならでは! 商品もお客さま自身がピックアップするのではなく、お店の方と会話して取ってもらうスタイルなので、パティスリーのような雰囲気で楽しめます。
見るからに絶対においしいアップルパイも。アプリコットたっぷりのタルトや、レモン風味のパウンドケーキ「ウィークエンド シトロン」など、手土産にも好適な商品もたくさんありました。「グテ」の“おやつ”を親しい方と一緒に囲めば、素敵なティータイムになりそうです。
日本ならではの商品にも注目!
フランス・リヨンで人気を博している「グテ」ですが、日本初上陸にあたり、日本ならではのオリジナルレシピも多数取り揃えられています。
たとえば「あんバター」は発酵バターとこしあんを、ふわふわのブリオッシュ生地でサンドしたひと品。コロンとした見た目もかわいいんです。
ほかにも、日本のパン屋さんで親しまれている「メロンパン」や「カレーパン」などもラインナップされていて、とても親しみやすいお店だと感じました。
ボリュームたっぷりのチキンバーガーや、マルゲリータに照り焼きチキンのピザなど、お総菜パンも充実。“おやつ”の時間だけでなく、ブランチやお昼ごはん、小腹が空いたときにもぴったりなラインナップです。
バゲットや食パン、塩バターロールなど、デイリーで使えるようなパンも揃っています。
幅広い年齢、性別の方に楽しんで欲しい。そんな想いからバラエティ豊かに取り揃えられた商品。通常のサイズの半分に仕上げた「おこさま ふぃなんしぇ」や「おこさま くろわっさん」も販売されていました。
小さいお子さま連れの方でも楽しめそうですし、もちろんお子さまじゃなくとも「あとひとつ食べたいけど、量が多くて…」なんて方にもぴったり。ちょっとずついろんな種類のおやつを食べたい人にもおすすめです。
セバスチャン・ブイエ氏の想いも
奥で商品を焼き上げる様子がよく見える店内。そうした厨房のライブ感を楽しめるのも「グテ」の魅力のひとつです。本日の焼き上がり時間も書かれているので、欲しい商品の焼き上がり時間をチェックするのも楽しみになりそうです。
セバスチャン・ブイエ氏に「おすすめは何ですか?」と聞いたところ、笑顔で返ってきた答えは「全部だよ!」とのこと。
パンも焼き菓子も“おやつ”としてずらりと横に並んだ店内。多くの人に選ぶワクワク感を楽しんでほしい。そんなお店を日本に開けたことがうれしい。ちょっとした会話の中に、そんなセバスチャン・ブイエ氏の想いを聞くことができました。
店内には「グテ」の商品だけでなく、「セバスチャン・ブイエ」のマカロンやタルトなども並びます。パティスリーとしての一面も兼ねた「グテ」は、利用の幅が広そうです。
親しみやすく利用しやすいお店を目指して
フランスの街角にありそうなおしゃれな外観。シックな中に遊び心のある店内。一流のパティシエが手がける“おやつ”は、親しみやすい味わいのものから、パティシエならではのひと手間が加えられたものまで、手の届きやすい価格で販売されています。
店内にはイートインスペースもあり、お店のシングルオリジンコーヒーとともにいただくことができますよ。街の散策のひと休みにもぴったりです。
“おやつ”として、朝食として、あらゆる場面で楽しめるのも「グテ」の魅力。テイクアウトしたパンや焼き菓子はリベイク(=温め直し)をすると、よりおいしくいただけるものが多いです。特にリベイクしたフィナンシェは絶品です!
セバスチャン・ブイエ氏の素敵なお人柄や、温かみのあるお店の雰囲気、バターや焼きたてのパンの香りも相まって、とても幸せなひとときでした。
駅からも近く、利便性のよい場所にある「グテ」。とっておきの“おやつ”を選びに、みなさんもふらりと立ち寄ってみませんか?
問い合わせ先
- グテ 学芸大学店
- 営業時間/10:00〜19:00
- TEL:03-5724-3258
- 住所/東京都目黒区鷹番3-8-1
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- TEXT :
- 伊東ししゃも 編集者・ライター
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- EDIT :
- 小林麻美