王室御用達のジュエラーだったカルティエが、1904年飛行家アルベルト・サントス=デュモンのためにつくった腕時計が世界初の紳士用実用的腕時計だったというエピソードは有名だ。だが、このブランドのウォッチメイキングの力を世界に知らしめたのは、1917年にデザインされた『タンク』だったと言っていいだろう。ラグとケースが一体化した角形デザインは、のちに全盛期を迎えるアール・デコ スタイルを牽引した。グラフィカルでありながら立体的、個性的でありながらエレガント。誕生時から、すでに完成されていた『タンク』のエレガンスとモダニズムは、今なおウォッチデザインのスタンダードとして色褪せることのない輝きを放っている。

カルティエ

圧倒的存在感を放ち続ける世紀を超えた「カルティエ」の美学

右/『タンクMC クロノグラフ』●自動巻き ●ピンクゴールドケース×アリゲーターストラップ●ケースサイズ/43.9×38.9mm ¥2,700,000 左/『タンク アメリカン ミニ』●クオーツ ●ピンクゴールドケース×アリゲーターストラップ ●ケースサイズ/27×15.2mm ¥1,700,000(カルティエ カスタマー サービスセンター)

右/進化し続ける『タンク』を象徴するこのモデルには、カルティエマニュファクチュールで開発・製造された高精度ムーブメントが搭載されている。

左/緩やかに湾曲した縦長フォルムのケースが特長の『タンク アメリカン』は、メンズウォッチとしても不変の人気を誇るモデル。繊細なレディスウォッチは、ベゼルとリュウズにセッティングされたブリリアントカットのダイヤモンドに、ジュエラーとしての矜持が漂う。

※価格は税抜です。

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MEN'S Precious編集部 
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MEN'S Precious2017年冬号 本格機械式時計こそ、「ラグジュアリーブランド」という選択より
名品の魅力を伝える「モノ語りマガジン」を手がける編集者集団です。メンズ・ラグジュアリーのモノ・コト・知識情報、服装のHow toや選ぶべきクルマ、味わうべき美食などの情報を提供します。
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クレジット :
撮影/唐澤光也(パイルドライバー)文/川上康介 構成/岡村佳代