2016年に誕生した『ムッシュー ドゥ シャネル』は、時計業界に大きなインパクトを与えた。2000年にデビューした『J12』以降、ウォッチメーカーとしての評価を得ていたシャネルが、満を持して発表した初の自社製ムーブメントを搭載したモデルである。
シャネル
才色兼備のコンプリケーション
右/この時計をシャネルたらしめているファクターのうちのひとつは、モダンなアラビックのインデックスだろう。複雑な機構を有しながら、それをことさらにアピールしないさりげないデザインがブランドの美学だ。
左/シックさと華やぎを併せ持つベージュゴールドはシャネル独自の素材。ベゼルにあしらわれた62石のダイヤモンドや、シャネルらしいツイードパターンのブレスレットによって、他にはない至高のエレガンスが漂う。
そのたたずまいは美しく、そしてコンプリケーションウォッチとしての魅力も兼ね備えていた。一直線に並ぶレトログラード分表示とスモールセコンド、そしてジャンピングアワー。「シャネルらしい美しい時計」をまずクリエイション スタジオがデザインし、それを自社マニュファクチュールが設計、開発。こうして、エポックメイキングな名品が生み出されたのだ。
※価格は税抜です。
- TEXT :
- MEN'S Precious編集部
- BY :
- MEN'S Precious2017年冬号 本格機械式時計こそ、「ラグジュアリーブランド」という選択より
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- クレジット :
- 撮影/唐澤光也(パイルドライバー) 文/川上康介 構成/岡村佳代