20世紀を代表する写真家、ジョージ ホイニンゲン=ヒューンの国内初となる大規模な作品展『Master of Elegant Simplicity:ジョージ ホイニンゲン=ヒューン写真展』をシャネル銀座ビルディング4F「シャネル・ネクサス・ホール」にて開催
芸術を愛し、多くの芸術家たちを支援し続けたガブリエル シャネルの意思を受け継ぎ、シャネル銀座ビルディング4Fに設けられたギャラリー施設「シャネル・ネクサス・ホール」にて、2024年2月7日(水)から、アート、ファッション、映画の結びつきを写真で表現した先駆的なフォトグラファーとして知られるジョージ ホイニンゲン=ヒューン(1900-1968)の国内初となる写真展が開催されます。
ホイニンゲン=ヒューンは幼少期をサンクトペテルブルクとロンドンで過ごし、1920年にパリに移住。キュビズムの画家アンドレ ロートから教えを受け、その後、姉が手掛けるファッションメゾンのためにスケッチを描いたことから、その才能が『ヴォーグ』誌に認められ、写真撮影用の背景やセットの制作に携わるように。1926年頃には彼自身も写真を撮るようになり、たちまち『ヴォーグ パリ』誌のチーフフォトグラファーに抜擢。その後、第一線で活躍する写真家として、一時代を築き上げます。
スタジオの照明を巧みに操ることで、モデルのシルエットを立体的に写し出し、また豪華なファブリックの質感を際立たせる撮影テクニックで名を馳せたホイニンゲン=ヒューン。時代を問わず偉大な建築家や画家たちからインスピレーションを得た彼の作品には、アールデコ、新古典主義、バロック様式のさまざまな要素を取り入れられ、そのドラマチックで印象的な作品が今もなお、数多く残されています。
『ヴォーグ』誌を離れ、『ハーパーズ バザー』誌で働くようになってからも、彼は「シャネル」のルックを撮り続け、またファッションの域を超え、ハリウッドスターのポートレートを制作したほか、アフリカ、ギリシャ、地中海東岸のレバント地方、メキシコとさまざまな地域を長期にわたって旅し、5冊の写真集も制作しています。
今回の写真展では代表的なファッション写真に加え、特に親交の深かったガブリエル シャネルをはじめとした著名人との交流を物語る作品やポートレート、旅先での風景を収めた作品など、約65点が展示されます。
日本で初となる、ホイニンゲン=ヒューンの作品を大規模に展示する貴重な写真展となります。20世紀を象徴する写真家の作品を、ぜひこの機会に存分にご堪能ください。
Master of Elegant Simplicity:ジョージ ホイニンゲン=ヒューン写真展
会期:2024年2月7日(水)〜 3月31日(日)
会場:シャネル・ネクサス・ホール(東京都中央区銀座3-5-3 シャネル銀座ビルディング4F)
開館時間:11:00~19:00 (最終入場18:30)※会期中無休・入場無料・予約不要
問い合わせ先
- TEXT :
- Precious.jp編集部
- PHOTO :
- (C)The George Hoyningen-Huene Estate Archives
- EDIT :
- 松野実江子