雑誌『Precious』2月号では、別冊付録【今こそ、大人が艶めく「ラグジュアリー・ソウル」へ】にて、今最も世界が注目する街・ソウルの魅力を特集。最先端の韓流ビューティ、アート、食の世界を味わい尽くす、3泊4日のラグジュアリーな旅の楽しみ方をお届けします。

今回は、進化を続けるソウルのファインダイニングにフォーカス。

驚きに満ちた美食体験を叶える評判の名店「KANG MINCHUL RESTAURANT(カンミンチョルレストラン)」をご紹介します。

【New Food Experiences】好奇心と五感が刺激される、食材のおいしさを引き出す新しいアプローチ

開店直後から美食家の間で評判となったカン・ミンチョル氏のファインダイニング。アミューズは、その芸術的な世界観に期待が膨らみ、たっぷり添えられたキャビアや盛り付けなど、シェフが再解釈したビビンバにも心躍る。今秋話題をさらったメロン寿司、雛鳥に海老を巻いたひと皿など、プレゼンテーションの華やかさに圧倒されるが、食材それぞれに丁寧な仕事が施され、繊細で上品な味わい。

オーナーシェフのカン氏は、フレンチの巨匠、J・ロブション、A・デュカス、P・ガニエールの下で研鑽を積んだ。料理に自由でいたいという熱い思いからスペシャリテは設けず、極上の食材にこだわるため、テーブルによってメインが異なることもあるが、唯一無二のひと皿の連続に好奇心がかき立てられる。ソウルのファインダイニングのひとつの歴史の始まりを体感したい。

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メインの一つのビビンバ。だしに軽く漬けた卵黄とその下のごはん、周囲のズッキーニやなつめ、フランス産のキャビアなどを混ぜていただく。共に供されるのは、韓牛のサーロインステーキとほうれん草のピューレ、黒オリーブパウダーをまぶしたまいたけ、ほうれん草の天ぷらとヨーグルトソース。
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異世界感に圧倒されるアミューズブーシュ。トリュフバターを詰めた北海道産のうにとほたて貝柱のタルト、野菜とフロマージュブランのタルト、ラディッシュのタルト、いくらのタルト、生ハムとリコッタチーズをオブラートで巻いたもの、セロリのパン、シャンパンのムース、デザートワインのゼリーなど10種類(写真は2人分)。

芸術的なプレゼン、繊細な味。驚きに満ちた唯一無二の美食体験

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看板が控えめに掲げられたビルの地下、防火扉を開けると洞窟ホテルのような優雅な空間。壁にはシルクを施し、シェフが選んだアートやオブジェが神秘的な雰囲気をもたらす。3卓10席でスタッフ12名と、きめ細やかなサービスも評判。

※W100(韓国ウォン)=約¥11(2023年12月現在)です。
※掲載価格は、すべて消費税・サービス料込みです。
※記載情報は2023年12月現在のものです。取り扱い商品、料理、価格等は取材時から変わる場合があります。
※取材先の住所、連絡先、営業時間等は、記載の公式WEBサイトやインスタグラム等でご確認ください。
※特に表記がない限り写真は1人分。メニューは時期によって変わります。


〈강민철 레스토랑 KANG MINCHUL RESTAURANT(カンミンチョルレストラン)〉

ラグジュアリーな街、江南(カンナム)区の清潭洞(チョンダムドン)に開店直後、ミシュラン1つ星を獲得。ソウルの食を牽引する存在として注目を集める。コースは昼が8品でW180,000、夜が約10品でW340,000。10席のみの予約困難店ながら、海外から訪れる人も多い。要予約。'21年10月オープン。

問い合わせ先

KANG MINCHUL RESTAURANT

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PHOTO :
KYUTAI SHIM
EDIT&WRITING :
松田亜子(Precious)
コーディネーター :
JAYEONMI