「カルティエ」の麗しきウォッチのミューズが登場!ルー・ドワイヨン 現代のアイコンがまとう、しなやかな美しさ
1912年に考案された「カルティエ」のオーバルウォッチの優美なフォルムをベースに、1973年に誕生した『ベニュワール』。
昨年、ゴールドバングル仕様のミニサイズの新作発表にあたり『ベニュワール』の顔となったアーティストのルー・ドワイヨンさんに、『Precious』が単独インタビューしました。表情豊かな撮り下ろし写真と共に、親しみ深い『ベニュワール』への思いをうかがい、現代のアイコンのチャーミングな素顔に迫ります。
ゴールドの重ねづけに映えるまろやかなオーバルウォッチ
カジュアルシックな装いに『ベニュワール』ウォッチが映える、知的な佇まいのルー・ドワイヨンさん。ふだんから愛用している私物のゴールドジュエリーとの組み合わせを自由に楽しんで。
「手はいちばん好きな”道具”。美しい時計や指輪はその延長線上にある物語」─ルー・ドワイヨン
さりげないのに華やかなパリジェンヌの手元
「短く整えた爪に、マニキュアも塗らず、塗っていてもむだがなく、ほとんど “物体としての手”」と彼女が考える、とてもシンプルで知的なパリジェンヌの手は、ジュエリーと腕時計が主役に。
選んだのは、ダイヤモンドベゼルのまろやかなオーバル形が、華奢な手首にフィットする優雅な『ベニュワール』。ストラップは、マラカイトのリングに合わせて、深みのあるグリーンに。
ジュエリーのように美しいオーバルが刻む、贅沢で、優しい時間
女優、ミュージシャン、画家など、さまざまな才能を発揮するアーティストのルー・ドワイヨンさん。インタビューはパリの自宅と東京をオンラインでつないで行われました。
アーティストとしての繊細さと知性、スタイルアイコンとしてモード界からも注目されるセンスのよさと、母親である故ジェーン・バーキンさん譲りの個性的な美しさを併せもつ、現代のパリジェンヌを象徴するような存在。それだけに張り詰めた空気を想像していたのですが、和やかで親しみやすい笑顔と、丁寧に答える姿に魅了されたのです。
話題は思いがけず、亡くなられたばかりのお母様にまつわるエピソードから始まりました。
「『ベニュワール』との出合いは、18歳のときでした。母がプレゼントしてくれたのですが、実は “カルティエ” の『タンク アメリカン』と交換してしまったのです! 女性らしいフォルムが18歳の私にはまだ早い気がして、もう少しマニッシュな時計を好む年頃だったのでしょう。今は少し後悔しているのですが、こうしてミューズのお話をいただいたことで、ようやく再会することができて、心からうれしかったのです」
そして “カルティエ” は、彼女が愛する家族との思い出でもあります。
「カジュアルシックを好む家族がもつジュエリーは、すべて “カルティエ” のものでした。なにより優雅さがあり、その贅沢さは見て美しいだけでなく、見えないところにも極限まで繊細さが突き詰められるのです。それはわかる人だけが共有できる喜び。さらにユニセックスな面もあり、父(映画監督のジャック・ドワイヨン)は指輪やブレスレットなど、たくさんのジュエリーを身につけていました。画家のコクトーも『トリニティ』をつけていたりして、とりわけフランスの芸術家を思い起こさせます」
そんなふうに心の奥深くで理解できるメゾンの手掛けた『ベニュワール』だけに、大人の女性になった今、思いがさらに深まったのだとか。
「過ぎゆく時間というのは、とても厳しいもの。だからこの楕円形の包み込むような優しさ、美しさと共に、時を知るのが好きなのです。私がもっているのは、ゴールドバングルタイプのミニサイズ。繊細なジュエリー感覚で身につけています。前述のジュエリー同様、肌触りがなめらかで、荒削りなところがいっさいありません。この優しさこそが、私がジュエリーに求めるものです」
今回の撮影では、彼女の好みの装いに、自由な感覚で『ベニュワール』とジュエリーが重ねられました。
「この時計ひとつで、空間を満たすほどの存在感がありますが、朝起きてすぐまとうTシャツから、夜のドレスアップまで、あらゆるスタイルに調和できる賢さも備えています。私は制約や拘束を好みません。自由に動けて、走ったり、よじ登ったり、4WDに乗ったりしたいから、ふだんはハイヒールも履きません。時計も同様で、無理な努力を求めないところまでなじんでくれるものが理想です。その点、『ベニュワール』は完璧。身につけたまま眠ることもできて、いつも私と共にあります」
彼女のSNSでは、「手」のモチーフを中心に描くドローイングの動画がよくアップされて、その迷いのないタッチに驚きます。
「手は、私のいちばん好きな道具であり、人間について最も多くを語るもの。子供の頃から手を描いてきました。顔をつくり替えることはできても、手はごまかせない。手にまつわるあらゆることが私を魅了してきました。ジュエリーも時計も、手の延長線上にある物語。手をどのように見せようか? と考えるのが、楽しくて仕方がないのです」
アーティストとしての多彩な表現力と飾らない素顔に魅せられて
アーティストに囲まれて生まれ育ち、早くから女優、歌手として活動しながら、最近では絵やファッションのクリエイターとしての才能でも注目されているルー・ドワイヨンさん。その表現力の豊かさで、撮影時にカメラの前に立った瞬間から驚くほどセンスと感覚のよさを発揮。そして周囲の人を和ませる笑顔の愛らしさに、誰もが魅了されます。日本が好きで何度も訪れているそうで、次の来日を夢に見るほどだとか!
スタイルアイコンとして…
服やジュエリーの美点をすぐ見極めてポーズをとり、官能的な表情から飾らない笑顔まで、くるくると変わる表情の豊かさも見事!
ミュージシャン、画家として…
昨年、パリのクラブ『カステル』で開かれた『ベニュワール』のイベントで、歌を披露。
“アスティエ・ド・ヴィラット”で、手のドローイングを陶器に描いた際、まとめられた図集。
艶やかなゴールドバングルの新作『ベニュワール』
「『ベニュワール』は完璧。拘束されることなく、いつも私と共にある」──ルー・ドワイヨン
ミニサイズになったオーバルケースと一体化して、なめらかな曲線を描くゴールドバングルの新作は、最もお気に入り。つけたまま寝ることもあるというほど、すっかりなじんでいる。ゴールドリングと共に、日常の手元を彩るジュエリーとしても。
※文中の表記は、YG=イエローゴールド、PG=ピンクゴールドを表します。
※掲載商品の価格は、すべて税込みです。
問い合わせ先
- カルティエ カスタマー サービスセンター TEL:0120-1847-00
- グッチ クライアントサービス TEL:0120-99-2177
- サンローラン クライアントサービス TEL:0120-95-2746
- PHOTO :
- Masahiko Takeda
- STYLIST :
- Marine Braunschvig
- HAIR MAKE :
- ヘア/Alexandry Costa(Artlist Paris)、メイク/Hugo Villard(Callisté Agency)
- NAIL :
- Alex Feller
- EDIT&WRITING :
- 藤田由美
- コーディネート :
- Ayumi Shimoda