【MUSIC】今なお輝き続ける薬師丸ひろ子の “今” を、ファンを公言する藤井 隆さんが熱烈プレゼン!

歌い手として、また音楽プロデューサーとしても活躍する藤井 隆さんが、多大なる影響を受けているというシティ・ポップや昭和歌謡。今、世界的にもムーブメントになっている音楽ジャンルですが、なかでも藤井さんが追い続けているのが、薬師丸ひろ子さん。

聴くたびに心が洗われるという、藤井さんの “薬師丸ひろ子・愛” をたっぷり語っていただきました。

藤井 隆さん
1992年、吉本新喜劇に入団。お笑い芸人のみならず、歌手や俳優としてもマルチな才能を発揮する。'14年には自身主宰の音楽レーベル「SLENDERIE RECORD」を立ち上げ、音楽プロデューサーとしても活躍の場を広げている。

【今月のオススメ】薬師丸ひろ子

音楽_1
 
薬師丸ひろ子さん
1978年、映画『野性の証明』で女優デビュー。その後、『セーラー服と機関銃』('81年)で歌手デビュー後、『探偵物語』『メインテーマ』『Woman “Wの悲劇” より』など日本の歌謡史に残る名曲を数多く残す。2000年代では、『ALWAYS 三丁目の夕日』『木更津キャッツアイ』『あまちゃん』『エール』『最愛』など、女優としても高い評価を得ている。'21年に歌手活動40周年を迎えた。

何度、薬師丸ひろ子さんの歌声に救われたことか。錚々たる方々が薬師丸さんに楽曲を提供していますが、あの神がかった歌声は唯一無二。滝の音とか、風で葉が揺れる音とか、そういったヒーリングサウンドと同じように感じています。若い世代も薬師丸さんの魅力をキャッチ。僕たち世代は薬師丸さんを少しだけお姉さんに感じながら、今も応援し続けられていることを改めてラッキーだと思っています。往年の名曲を肌感で知っている僕たちだからこそ、“今” の薬師丸さんの魅力も味わい深くなるものです。

例えば、’18年のオリジナルアルバム『エトワール』の収録曲『アナタノコトバ』はご自身で作詞された曲で、お母様との思い出を歌われています。その曲の “良く生きよう” という歌詞が素晴らしいです。仕事で自分の伝えたいことを強く主張しなければいけない場面があると「相手を傷つけていないか」と、心が疲弊してしまうこともあって。そんなとき「少しでも良く生きようと思ったんだから」と励まされるような、「もっと良くできたんじゃない」と最善を尽くすことを優しく促してもらえる感覚にもなって救われるのです。今の薬師丸さんからは、これまで歩んでこられた人生の重み、仕事に対する覚悟のようなものも感じ取れて、ザラついた心が浄化されるよう。

薬師丸さんはパールのようにふんわりとした雰囲気がありますが、実際にお会いすると凛としたダイヤモンドのように硬質な輝きを放つ方。だからこそ、凸凹した心を研磨して、丸く癒やしてくれているのかなと思うのです(談)。

藤井さんの推しアルバムはこれ!『エトワール』(2018年)

音楽_2
¥3,000(通常盤)ビクターエンタテインメント

1998年の『-恋文- LOVE LETTER』以来、20年ぶりのオリジナルアルバム。作家陣は池田綾子、いしわたり淳治、松井五郎、岡田惠和など、ベテランから新しい才能とのコラボレーションまで幅広い。

『Tree』(2024年)

音楽_3
¥3,400(通常盤)ビクターエンタテインメント

最新オリジナルアルバム。新たに、安藤裕子、堀込高樹、水野良樹(いきものがかり)、最果タヒなど豪華作家陣が参加。“希望” を歌いたいと語る薬師丸さんに癒やしをもらえる10曲が収録されている。

※掲載商品の価格は、すべて税込です。

EDIT :
宮田典子
TAGS: