雑誌『Precious』4月号では、創刊20周年特別企画として、愛してやまない「エルメス」の魅力をあますところなくご紹介しました。

今回は、特集【今日のおしゃれに、『カレ』の魔法を一枚】より、それぞれの物語に触れながら、一枚巻くだけで存在感をアップして佇まいがパッと輝く、最新『カレ』スタイルをお届け。

気鋭のアーティストによって描かれる『カレ』のモチーフは正方形で切り取られた世界に、無限に広がる夢を与えます。

ここでは、「エルメス」の出自となる馬具の美しさを描いた『カレ 90』《ブリッド・ドゥ・ガラ》にフォーカスします。

「エルメス」の出自となる馬具の美しさを描いて『カレ』を世界的に有名にしたデザイン【BRIDES de GALA(ブリッド・ドゥ・ガラ)】

エルメスの『カレ 90』《ブリッド・ドゥ・ガラ》
1957年、ユーゴ・グリッカー デザイン『カレ 90』《ブリッド・ドゥ・ガラ》[シルクツイル、90×90cm]¥78,100(エルメスジャポン)

モチーフとなるのは、メキシコ皇帝マクシミリアンからの注文でつくられた「式典用馬勒(ばろく)」。これを『カレ』の発案者でもあるロベール・デュマがふたつ向かい合わせに並べたところ、完璧な構図が現れ、デザインに起こされた。

黒を基調にしたクラシックなモチーフは意外にもアレンジ自在!王道エレガンスがさりげなく楽しめる

エルメスの『カレ』を着用したモデルの大塚まゆみ
『カレ 90』《ブリッド・ドゥ・ガラ》[シルクツイル、90×90cm]¥78,100(エルメスジャポン)、コート¥126,500(ボウルズ〈ハイク〉)

前を開けて軽やかに纏う春コートの装いに、風を孕む『カレ』のエレガンスは欠かせない。ベルトループに『カレ 90』をあしらい、歩くたびに揺らめく優雅な後ろ姿を演出。ベーシックなトレンチコートの装いが表情豊かに。ベルトループでふんわりひと結びして、ゆったりと固定させるのがコツ。

エルメスの『カレ』を着用したモデルの大塚まゆみ
『カレ 90』《ブリッド・ドゥ・ガラ》[シルクツイル、90×90cm]¥78,100(エルメスジャポン)、サングラス¥33,000(プロポデザイン)、シャツ¥23,100(エイチ ビューティ&ユース〈ロエフ〉)

凛とした白シャツの襟元には、艶やかなモノトーンの『カレ』を。あえてカラフルな色を添えるより、モダンでラグジュアリーな存在感が生まれる。三角形に折って、ドレープを寄せながら巻き、黒い縁どりが横に流れるようにあしらう。顔周りに肌を明るく照らす白を集めて。

エルメスの『カレ』を着用したモデルの大塚まゆみ
『カレ 90』《ブリッド・ドゥ・ガラ》[シルクツイル、90×90cm]¥78,100・スカーフリング『ヌー・ドゥ・H』¥36,300(エルメスジャポン)、パンツ¥48,400(オンワード樫山〈エステータ〉)、コート/¥126,500(ボウルズ〈ハイク〉)、シャツ¥23,100(エイチ ビューティ&ユース〈ロエフ〉)

ネクタイのように縦にほっそりと垂らして、胸元のVゾーンをすっきりと飾る日は、スカーフリングを使いたい。こちらはバイアスに細長く折りたたみ、剣先をリングに通すだけ。程よくマニッシュでクールな佇まいに。

※掲載商品の価格は、すべて税込みです。

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PHOTO :
長山一樹(S-14)
STYLIST :
高橋リタ
HAIR MAKE :
ヘア/TETSUYA YAMAKATA(SIGNO)、メイク/川原文洋(UM)
MODEL :
大塚まゆか
COOPERATION :
コンラッド東京、インターメカニカ東京
EDIT&WRITING :
藤田由美、福本絵里香(Precious)