大地から湧く名湯で疲労を回復し、心尽くしの料理に舌鼓を打つ…。温泉旅行といえば、その時期にしか味わえない季節ならではごちそうもお楽しみです。そこで、温泉ジャーナリストの植竹深雪さんに、春の味覚を満喫できる温泉宿をピックアップしてもらいました。
今回ご紹介するのは、群馬県吾妻郡・四万温泉にある「渓声の宿 いずみや」です。
公式サイト
これぞ春の香り！山菜尽くしの創作会席で季節の情緒を嗜む
群馬県の山間に位置する四万（しま）温泉。草津、伊香保と並び“上州三名泉”のひとつに数えられる温泉地で、四万川沿いに小規模な宿が点在します。その四万温泉にて、地元の旬の食材を盛り込んだ料理が絶品との呼び声が高いのが「渓声の宿 いずみや」。1日5組限定の大人の隠れ家のような湯宿です。
「もともと四万温泉の一帯は、山の幸に恵まれた地ですが、なかでも『渓声の宿 いずみや』は、“山菜料理といえばこの宿”と一目置かれるような存在。ご主人自らが朝早くから山に入って天然物を採取し、その素材のよさを最大限に生かした山菜づくしの創作会席料理を提供してくれます」（植竹さん）
「特に印象に残っているのは、山菜グラタン。ワラビやコゴミなど個性的な風味の山菜とまろやかなチーズとのコンビネーションが絶妙です。また、もっちりした食感のヨモギまんじゅうは春の香りが鼻孔をくすぐり、季節ならでは風情をしみじみと実感できました」（植竹さん）
「山菜といえば、特有の苦みや渋みがあって苦手という声も聞きますが、こちらの宿では丁寧なあく抜きなど調理技術の賜で、むしろその個性がアクセントに。山菜好きな人はもちろんのこと山菜にあまりなじみがなかったり、食わず嫌いだったりする人にも、ぜひ自然の恵みの奥深さをご賞味いただきたいと思います」（植竹さん）
「朝食も山菜の魅力満載で、温泉で炊きあげた温泉粥も美味です。四万温泉は「四万の病を癒す」とされ、“日本三大胃腸病の湯”のひとつにも数えられる霊泉。しかも、味覚としても昆布茶のような出汁感があり米との相性が抜群です。飲泉可能で効能豊かな四万温泉の成分を体の内側にお粥でとりいれることで、お疲れ気味の胃腸を優しく労わることができたような気がします」（植竹さん）
鮮やかなグリーンが眼福！貸切風呂で美肌の湯をしみじみと堪能する
「渓声の宿 いずみや」では5室中3室に専用の半露天風呂を完備。2か所の貸切風呂もあり、四万川のせせらぎをBGMにプライベート空間で心ゆくまで名湯を堪能できます。
「泉質は、ナトリウム・カルシウム-塩化物・硫酸塩泉。保湿・蘇生作用が期待できる湯がしみこんでくるかのようで、肌がしっとりうるおい弾力アップも実感することができました。しかも、この季節には新録が目にも鮮やか。至福の湯浴み時間で心身をリフレッシュするのにもってこいです」（植竹さん）
以上、四万温泉「渓声の宿 いずみや」をご紹介しました。貴重な朝採れ山菜料理や四万温泉の美肌の湯で体の内側も外側もリフレッシュしたい人は、次の旅先候補のひとつに加えてみてはいかがでしょうか。
問い合わせ先
- 渓声の宿 いずみや
- 住所／群馬県吾妻郡中之条町四万3981-1
客室数／全5室
料金／2名1室1泊 ￥22,150（税込） - TEL：0279-64-2404
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- TEXT ：
- Precious.jp編集部
- WRITING ：
- 中田綾美
- EDIT ：
- 谷 花生（Precious.jp）
