雑誌『Precious』5月号では、別冊付録【毎日を豊かに彩る「暮らしの名鑑」57】にて、これまで連載「プレシャスアイ」で紹介してきたものを中心に、豊かな暮らしへと誘うインテリアの名品を特集しました。
今回はその中から、北欧家具の巨匠が、若き日にデザインを手掛けた「フレデリシア」のふたり掛けソファをご紹介します。
「フレデリシア」のふたり掛けソファ
北欧家具の巨匠が、若き日にデザインを手掛けたソファは、洗練が際立つ名作
1945年、「デイベッドとラウンジチェアのハイブリッドを形にする」というコンセプトのもと発表されたのが『1789スポークバックソファ』です。
若きボーエ・モーエンセンとハンス J.ウェグナーはこの実現のために「片側の背もたれフレームを可動式にする」というアイディアにたどり着きました。可動する背もたれは、革ひもによって6段階もの角度調整ができ、デイベッドとしての役割も担うことができます。
のちに「北欧家具の名作中の名作」と呼ばれるこのソファは、斬新なデザインゆえに製品化までに18年もの年月を要しました。ついに販売されたのは1963年。それから半世紀以上もの間、世界中の人から愛されています。
このソファにしか出せない軽やかさと気品。情熱と画期的なアイディアの詰まった名作に心惹かれます。
〈DATA〉
デンマークデザイン界を代表する、ボーエ・モーエンセンとハンス J.ウェグナーの共同デザインで完成。登場から半世紀以上経つ現代の生活空間にもなじみ、使うほどに美しさを増す。
※掲載商品の価格は、すべて税込みです。
※掲載されている商品の価格は、2024年3月15日現在のものです。
問い合わせ先
関連記事
- 軽やかでスリム、木目の美しい「フォーム&リファイン」のベンチボックス|ものづくりの哲学が詰まったアイテム
- 柔らかな光が美しい「フロス」のフロアランプ|カラフルで愛らしい、部屋のモダンなアクセントに
- タイムレスな優美さと座り心地のよさ「フレックスフォルム」のアウトドアチェア|過ごす時間を贅沢に
- PHOTO :
- 唐澤光也(RED POINT)
- STYLIST :
- 中林友紀
- COOPERATION :
- 大庭典子
- EDIT&WRITING :
- 川村有布子、佐藤友貴絵(Precious)