雑誌『Precious』5月号では、別冊付録【毎日を豊かに彩る「暮らしの名鑑」57】にて、これまで連載「プレシャスアイ」で紹介してきたものを中心に、豊かな暮らしへと誘うインテリアの名品を特集しました。
今回はその中から、20世紀を代表するフランス人建築家で家具デザイナーのジャン・プルーヴェが手掛けた「ウォールシェルフ」をご紹介します。
「ヴィトラ」のウォールシェルフ

オブジェのような存在感と実用性が息づくジャン・プルーヴェが手掛けたロングセラー
20世紀を代表するフランス人建築家で家具デザイナーのジャン・プルーヴェの作品は幅広く、椅子から照明、ドアやプレハブ住宅まで多岐にわたります。
1930年代には公共機関や大学のための家具も多く手掛け、ウォールシェルフの名作『レイヨナージュ ミュラル』は、フランス・メッスの教育施設のために1936年にデザインしたもの。
このシェルフ最大の特徴は、組み立て式で、スチールと木材という対照的な素材使い。縦のラインをつくる鮮やかな青の2枚の板はスチールで、この板に施された切れ込みに無垢の木の棚板を差し込むスタイルです。
壁をオブジェのように彩りながら物を置いても映える、シンプルで合理的で美しいウォールシェルフ。誕生から長い時間を経た今もモダンな名作から、「壁を飾る」インテリアの楽しさを。
DATA
飛行船や船の舵を彷彿とさせるフォルムと加工法は、プルーヴェが多用したデザイン。棚板はこのナチュラルオークのほか、ダークオークの計2色、金属製のウォールブラケットはこのブルーマルクールのほか、ディープブラック、ブランコロンプ(ベージュ)、ジャパニーズレッドの計4色。
※掲載商品の価格は、すべて税込みです。
※掲載されている商品の価格は、2024年3月15日現在のものです。
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- PHOTO :
- 唐澤光也(RED POINT)
- STYLIST :
- 中林友紀
- EDIT&WRITING :
- 川村有布子、佐藤友貴絵(Precious)