2024年5月6日、ニューヨーク・アッパーイーストサイドにあるメトロポリタン美術館で、今年もファッションの祭典「メットガラ2024」が開催されました。1995年から米国版『ヴォーグ』編集長のアナ・ウィンターが主宰するメットガラ。メトロポリタン美術館の、コスチューム・インスティテュートの募金活動であり、毎年恒例の展示会の開幕を記念し、開催されてきました。 2024年春の展示会のタイトルは「Sleeping Beauties: Reawakening Fashion(眠れる森の美女たち:目覚めるファッション)」。ドレスコードである「The Garden in Time」にインスパイアされたファッションで登場したサラ・ジェシカ・パーカー、ジェニファー・ロペス、ペネロペ・クルス、ニコール・キッドマン、デミ・ムーアのルックをチェックしていきましょう。
■1:サラ・ジェシカ・パーカーは…フローラルな刺繍&シルバーで透明感ある輝き!構築的なシルエットが目を引くコルセットドレス
リチャード・クインのコルセットドレスとフィリップ・トレーシーのグラマラスなヘッドピースを着用した女優のサラ・ジェシカ・パーカー。足元までヌーディな素材で統一し、ドレスのシルエットを引き立てています。裾までの長さのパールのネックレスが印象的。
■2:ジェニファー・ロペス…シルバーの輝きが視線を奪う!引き締まったボディで着こなすシアードレス
今年のメットガラのコーチェア(共同議長)のひとりである歌手で女優のジェニファー・ロペス。シルバーに輝くヌーディなドレスはスキャパレリのもの。250万個以上の銀のビーズがあしらわれたストラップレスのシアーなクチュールドレスは、制作に800時間もかかっているのだとか。
■3:ペネロペ・クルスは…グラマラスな魅力を存分に発揮!オールドハリウッドなエレガントドレス
今回4回目の出席となる女優のペネロペ・クルス。シルクチュールとシルクタフタの長いトレーンを備えたシャネル オートクチュールのビスチェドレスを着用しています。ブラックとシルバーの8種類のフレンチフラワーレースで装飾され、背中に沿って花の形をした宝石をちりばめたボタンがあしらわれています。
■4:ニコール・キッドマンは…フラメンコにインスパイアされたモノトーンドレス
女優のニコールキッドマンは、クリストバル・バレンシアガによるアイコニックな1950年代のオートクチュールのドレスで花いっぱいの階段をウォーク。このデザインは、バレンシアガが、母国スペインのフラメンコダンサーが着ていたたっぷりとしたフリルのスカートにインスパイアされたものだそう。黒の長いフレアスカートの上に広がる白いダブルシルクサテンのビスチェが特徴で、羽を思わせるほつれたオーガンザの刺繍が施されています。
■5:デミ・ムーアは…矢が刺さったハートがユニーク!ピンクの牡丹があしらわれたマーメイドドレス
ハリス・リードがデザインしたドレスをまとった女優のデミ・ムーア。ヴィンテージの壁紙からつくられた、巨大なピンクの牡丹で飾られたベルベットドレスで登場しました。美しいけれどどこかブラックユーモアが効いたデザインがフォトジェニックですね。
「メットガラ2024」でのセレブリティの装いをピックアップしてご覧いただきました。イベントともにオープンした展覧会は、コレクションの中から、あまりにも壊れやすく二度と着用できない、美しく、かつ歴史的に重要な約50点の作品を中心に構成された内容なのだそう。毎年、ドルで8桁の金額が集まるというイベント。その夢のような世界は、ファッションの楽しさや美しさ再認識させてくれます。
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- TEXT :
- Precious.jp編集部
- PHOTO :
- Getty Images
- WRITING :
- 神田朝子