最近の広がりつつある肉食ブームに乗り、大人の女性の間でもこだわりのあるブランド牛に注目が集まっています。赤身肉なら、代謝がよく脂肪燃焼を促し、ダイエットにも効果的なので、よいことずくめです。そこで年間200食以上も牛肉を食べ、その詳細をブログに公開するという和牛を極めた小池克臣さんに取材をし、成熟した女性向きの焼肉の名店を推薦していただきました。働く女性が仕事から休日までさまざまなシーンに対応できて、「この店のこのひと皿」という逸品メニューをお見せします。

大人におすすめ!高級焼肉の名店5を発表!

肉好きが高じて、年間200食以上牛肉を食べ『肉バカ。』という本まで出した小池克臣さん。おいしい和牛を求めて、全国を飛び回っているほど。そんな肉博士に、大人の女性に向けた焼肉の名店をうかがってきました。さらにそこで何を食べるべきなのかも詳しく取材したので、足を運んだときの参考にしてみてください!

■1:蕃 EBISU YORONIKU

創作性もある「究極の肉づくし」をいただくなら迷わずこちら!

味はもちろんのこと、洗練された店内の雰囲気から女性にも人気の焼肉店「よろにく」の流れをくむ新店が、さらにクオリティーを上げて、恵比寿に2017年オープン。

「焼肉を最大限味わうために計算し尽された流れがあるので、こちらではコースで食べるのをおすすめしたいです。得意とするのは、霜降りでもあっさりしているお肉。絶対食べていただきたのは、シャトーブリアンのロゼカツサンド。これは火の入れ方が絶妙で、衣が薄く、お肉は厚いのにふわっとやわらか。どこの牛カツサンドより、ここのがいちばんおいしいと思います。お願いすればコースに入れてくれると思います。2品目はザブトンのすき焼き。トリュフを焼肉に取り入れたのもここが最初です。甘めの割下で卵黄だけでいただくのですが、これがまた濃厚でさしの入った肉とよく合う。トリュフの香りが肉の味とうまく調和してくれます」

厚めに切られていても、肉質のいいシャトーブリアンは、ジューシーでやわらか。メニューにはない一品、ロゼカツは時価。
極上のザブトンの上にトリュフをたっぷりとかけていただく逸品。

問い合わせ先

  • 蕃 EBISU YORONIKU  
  • 営業時間/17:00~24:00(L.O.23:00)
    定休日/月曜
    TEL:03-3440-4629
    住所/東京都渋谷区恵比寿1-11-5 GEMS恵比寿8F

■2:焼肉 かねこ

肉のおいしさを最大限に引き出す絶品のタレとの組み合わせが最高!

浜松町にある老舗焼肉店「くにもと」で8年修行して独立、職人気質なお店、と小池さんも太鼓判を押す「かねこ」。

「焼肉って突き詰めると、タレに行き着くんですよ。普通のタレって、肉の味を殺してしまうと言われていますが、こちらのは肉の味を引き立てるタレです。私が散々食べ歩いた結果、いちばん好きなのは、浜松町『くにもと』のタレ。そこで修業して独立してできたこちら『かねこ』では、まさに同じ味が再現されています。というのも、ずっとタレをつくっていらしたのが金子さんなので、その秘伝のタレが受け継がれているのです。このタレはまろやかさと、酸味が絶妙なバランスで、肉の旨みが引き出されます」

こちらのシステムは少し変わっていて、前菜やシメのメニューは好みのものを頼めますが、メインの焼肉は、その日のおすすめの赤身と霜降りがバランスよく6種入った「おまかせ盛り」を人数分オーダーします。

「これがもう圧巻です。木箱に入った美しい肉の姿といったら! この後にいただくおすすめは、代官焼き。これはサーロインやヒレのはじっこの部分なんですが、すじに細かく包丁を入れていて、その肉と肉の間にタレが染み込むんです。これがなんとも絶品。細かく包丁が入っているから、肉もとってもやわらか。数量限定のひと皿なので、予約時にぜひキープしてください」

タレと塩がバランスよく組み合わせられた『おまかせ盛り』1人前¥7,200。インスタ映えも抜群。
日替わりで値段は変動しますが、¥4,000前後でいただける代官焼き。
  • 問い合わせ先

  • 焼肉 かねこ 
    営業時間/月~土18:00~24:00(L.O.23:00、但し、肉がなくなり次第終了)
    定休日/日曜・月曜不定休
    TEL:03-6415-4129 ※完全予約制、電話にて受付
    住所/東京都渋谷区猿楽町17-17 1F

■3:銀座コバウ

焼肉に加え、ここでしか食べられないめずらしい「ミノしゃぶ」を堪能したい

銀座にあるコバウは、産地、牧場、月齢、生産者にまでこだわった店です。

「こちらはややカジュアルな5F、特別な日に向いている8Fとあるので、シーンによって使い分けてください。アラカルト、コースともにあるけれど、普段なら5Fで¥8,500のコースをいただけばいいと思います。こちらでは、『○○牛』といったひとつのブランド牛を育てる牧場がたくさんある中で、『こちらのがおいしい』と、いくつかの生産者に厳選した肉だけを提供しています。というのも、餌、血統、飼育期間もさまざまなので、同じ産地の牛でも味に違いが出てきますが、『コバウ』では生産者単位で吟味し、つねに最高の肉がそろっています。例えば写真の赤身は、肉の旨みや甘さが感じられる絶品です。また、高級なほうの8Fのコースの一品には、ここでしか食べられないミノのしゃぶしゃぶがあります。見た目は薄く半透明で、まさにふぐ刺しのよう。いただくと、サクサク、プリプリしたなんとも言えない食感が楽しめます。すごくヘルシーで女性に喜ばれる、新しいミノの食べ方ですね。8Fは店内も特別感にあふれていて、部屋のつくりも豪華。接待など、仕事の会食に使うのにおすすめです」

薄くそぎ切りされたしゃぶしゃぶ用のミノ。8Fの¥25,000のコースでいただける。
見た目でもしっとりと脂が溶けているから、口に入れたらとろける食感。日替わりで変わるその日のおいしい部位は、コースでいただくのがおすすめ。こちらは赤身。

問い合わせ先

  • 銀座コバウ 
    営業時間/月~金17:00~23:30(L.O.22:45)、土・日・祝16:00~23:00(L.O.22:20)無休
    TEL:03-5568-5510
    住所/東京都中央区銀座6-7-6 5F・8F

■4:USHIGORO S.

個室でゆったり、絶妙の焼き具合で贅沢にいただける女性向きの肉コース

うしごろグループの中でも、本店よりさらにクオリティーの高いものを出す店舗として昨年オープン。

「ここは個室しかないお店で、話に集中したくて焼くのが手間なときでも、専用の焼き手が各部屋についてくれるので、とても便利。だからそれぞれの肉を、それに合ったいちばんいい焼きのタイミングでいただけます。ただ個室は基本的に4名以上からの利用なので、気をつけてください。コースのみの提供で、焼肉がメインのAとステーキがメインのSコース(各¥14,000)というふたつの種類があります。内容はその日のおすすめの部位がバランスよく出て、おしゃれな雰囲気の洗練された肉料理が多く入ります。前菜の肉寿司は口の中でとろける感じで、甘みがスーと広がります。そこからさまざまな部位を焼いていただき、最後はかならずステーキが登場。これは厨房にて炭火で焼いてきたものがいただけます。贅沢に厚みのあるステーキですが、よくありがちな脂の重たさがなく、すっきりと軽い食感が特徴です。肉をしっかり食べた感じがありますが、女性にもちょうどいいコースの量なので、ぜひ一度足を運んでみるといいですよ」

ざぶとんの炙り握りをはじめ、刺身やユッケなど生肉の前菜もこんなに洗練された雰囲気。
ステーキはAコースなら厳選サーロイン、Sコースならヒレが提供される。写真はサーロイン。
カットされたコースのステーキ

問い合わせ先

  • USHIGORO S. 
    営業時間/17:00~24:00(L.O.23:00) 無休
    TEL:03-6419-4129
    住所/東京都港区西麻布2-24-14 Barbizon73 B1

■5:Cossott’e SP

予算と好みを伝えて、その日おすすめの逸品を味わう通のオーダーを駆使して

世田谷区弦巻の本店の2号店として麻布十番にあるこちらは、A5ランクの雌牛の肉だけにこだわっていて、赤身に定評があります。

「こちらでは1名いくらで、というように予算を伝えて、今日のおすすめの肉を出してもらうコース(5種類1名¥3,800~)がいいと思います。こういうのが食べたいと、話をしながらオーダーをするとわがままを聞いてくれるんです。テーブルも落ち着けますが、少人数ならカウンターで他の注文を見ながら、お寿司屋さん感覚でオーダーしてください。最後のシメのごはんものなんかも、ホルモンでチャーハンをつくっていただけたり、創作系も得意です。びっくりすることにハンバーグが食べられたりも。肉らしい食感がしてこれまた美味なんです。それと、ここのおいしさの特徴はタレだけではなく、いろいろな味つけがあるところ。例えば、甘い鰻の蒲焼きのタレ風なものに山椒で食べるものとか、他にはない独自の焼肉の食べ方があります。女性にはもってこいではないでしょうか」

しっかりとした肉の歯ごたえがあるハンバーグ。レアでいただくのがおすすめ。
元々赤身に定評があるお店だから、ハラミも絶品。

問い合わせ先

  • Cossott'e SP 
    営業時間/月~金18:00~25:00(L.O.24:00)、土18:00~24:00(L.O.23:00)
    定休日/日曜
    TEL:03-6441-2646
    住所/東京都港区六本木5-13-11 スペーシア麻布十番2F

おいしい和牛は、いま空前のブームといっても過言ではありません。小池さんにうかがった焼肉の名店はそれぞれ違った魅力をもち、「この店のこのひと皿」といったこだわりのメニューがあるので、お好みをその日のシーンに合わせて、足を運んでみてください。

小池克臣さん
肉バカ
(こいけ かつおみ)横浜の魚屋の長男として生まれたが、家業を継がずに肉を焼く日々。焼肉を中心にステーキやすき焼きといった牛肉料理全般を愛し、さらには和牛そのものの生産過程、加工、熟成まで踏み込んだ研究を続ける肉の求道者。2017年7月には著書『肉バカ。』を出版し、ブログ“No Meat, No Life."では年間200食にも及ぶ肉食についての詳細な記録を公開中。
小池克臣公式ブログ
Instagram:bms12_nmnl 

※料理の価格はすべて税抜です。

この記事の執筆者
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EDIT&WRITING :
佐野有紀