夏にはその引き締め力が頼りになるブラックコーディネートですが、メリハリがなくのっぺりしてしまう懸念点も。ご紹介するお洒落賢者たちがメリハリを叶え、絵になるスタイルを実現した理由を紐解きます。

■1:ジェシー・アンドリュースは…Iラインを意識して引き締め力を足し算

ブラックパールがあしらわれた繊細コードネックレスで、さりげなく立体感を添えて。
ブラックパールがあしらわれた繊細コードネックレスで、さりげなく立体感を添えて。

2024年6月23日、パリ ファッションウィーク開催中にキャッチされた俳優のジェシー・アンドリュース。タンクトップ×スラックスのミニマルワンツーで、縦長シルエットを強調しスタイルアップ効果を上乗せしました。カジュアルなタンクトップにマッチするよう、パンツは脱力感のあるローライズをセレクト。足元にライトベージュのメッシュパンプスを加え、ブラックコーディネートを軽やかにまとめました。

■2:カーリー・クロスは…サマーニット×ビジュースカートで立体感を手に入れて

腕や膝下の素肌をすっきり露出すれば、オールブラックでも重く見えません。
腕や膝下の素肌をすっきり露出すれば、オールブラックでも重く見えません。

2024年6月24日、パリ ファッションウィークにて、エレガントなブラックコーディネートを披露したモデルのカーリー・クロス。単調になりがちなオールブラックスタイルは、起毛感のあるノースリーブニットトップスを選びつつ、ビジューがあしらわれたスカートを掛け合わせ立体感と華やかさを演出。スリークなまとめ髪に、アンティーク調の大ぶりゴールドイヤリングがよく映えています。

■3:リリー・オルドリッジは…Uネックのアメリカンスリーブトップスで動きをつけて

バッグとベルトを黒レザーで統一すると、ツヤがプラスされて奥行きが生まれます。
バッグとベルトを黒レザーで統一すると、ツヤがプラスされて奥行きが生まれます。

2024年6月13日、撮影現場に到着したモデルのリリー・オルドリッジ。タンクトップ、ゆったりパンツ、スニーカーでリラックス感を追求すれば、肩の力が抜けてオールブラックも窮屈に見えません。さらにタンクトップはUネックのアメリカンスリーブを選ぶことで、顔周りに動きをつけて単調さを防止しました。

■4:ケルシー・メリットは…フィット&フレアのワンピースでレディなオーラを醸す

無彩色コーディネートに真っ赤なルージュを差して、凛とした表情へ。
無彩色コーディネートに真っ赤なルージュを差して、凛とした表情へ。

NYでキャッチされた、モデルのケルシー・メリット。フィット&フレアなシルエットが美しいノースリーブの黒ワンピースで、優雅なオーラを放っていました。グッドガールなワンピースにマッチするよう、小物はクラッチバッグとヒールパンプスという端正なアイテムを選択。ドット柄のバッグとバイカラーパンプスなら、黒の装いにリズムを宿すことに成功します。

■5:ハート・エヴァンジェリスタは…エアリーなドット柄ワンピースで軽快さをアピール

深みのあるマチュアな赤ルージュで、フェミニンなドット柄ワンピースをシックに着こなして。
深みのあるマチュアな赤ルージュで、フェミニンなドット柄ワンピースをシックに着こなして。

俳優、アーティスト、インフルエンサーのハート・エヴァンジェリスタの、ミラノ ファッションウィークでの着こなしをピックアップ。黒一択でも軽やかに見えるのは、透け感のあるドット柄ワンピースを主役にしているから。ワンピースの存在感が一層引き立つよう、小物は華奢な形のものをチョイス。バッグのチェーンストラップを腕に巻き付け、華やかなブレスレットのように見せているアレンジが素敵です。


セレブたちの「夏のブラック」コーディネートをお届けしました。立体感や軽やかさ補えば、季節感を捉えたシックな装いが完成します。ぜひ、参考にしてみてくださいね。

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PHOTO :
Getty Images
EDIT&WRITING :
阿部芙美香