夏は汗や皮脂の分泌量が増えるため、メイクが崩れやすくなります。せっかく肌のアラをカバーするためにメイクをしても、崩れによって毛穴が余計に目立ち、清潔感も損なわれ…となると、意味がありません。今回は、そんな危機を払拭させる方法について、美容ジャーナリストの永富千晴さんに教えていただきました。

 
永富千晴さん
美容ジャーナリスト
ファッション誌にてビューティディレクターを務めたのち、 美容ジャーナリストとして独立。2003年から会員制ビューティコミュニティ「club C.」を主宰。多角度から美容を追求し、最新美容情報からリアルな声を反映したリアルビューティまで、さまざまな情報を発信中。レギュラー連載、トークショー、ラジオでの発信のほか、美容特集の監修や企画も手がける。美容を切り口に、生き生きとした女性のライフスタイルの提唱が好評。
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ルースパウダーを付けるツールから見直すと綺麗が長続き!

「崩れにくいベースメイク作りに取り入れていただきたいのは、ルースパウダー、ブラシ、そしてフィックスミストです」(永富さん)
「崩れにくいベースメイクづくりに取り入れていただきたいのは、ルースパウダー、ブラシ、そしてフィックスミストです」(永富さん)

「ひと昔前は、暑い日に1日外出していると、いつの間にか眉の存在が消え、アイメイクが滲み、肌はベタベタドロドロ…という状態になることもありましたが、いまはコスメが進化しているので、“壊滅的な状況”は回避できるようになったと感じます。それでも連日のこの暑さでは、“メイクしたての美しい顔”はなかなかキープしにくいですよね。

夏の崩れが気になるパーツのなかで、注力してほしいのが肌。面積が広いぶん、ベースメイクが汚く崩れてしまうと、毛穴が目立ち、見た目年齢が上がってしまいます。そして、ベースメイクのもちをよくするために必要なのは、仕上げのお粉だと思っています。それは、お粉は余分な皮脂や汗を吸着する力があるからです。使いたいお粉は、絶対にルースパウダー。フワッと軽く粒子が細かいルースパウダーなら厚塗りを防げるので、メイクが崩れてきても目立ちにくいというメリットがあります。

また、ルースパウダーを使う際には、パフよりも薄く塗布できるブラシ一択で。毛量の密度が高く、小回りの効くサイズ感を選んでください。ルースパウダーのフィット感が高まり、崩れにくくなります。肌に付けるときには、ブラシにルースパウダーを取ったら、ブラシをくるくると回して全方位から塗布することもポイント。薄く均一に付けられる上、キメが整って毛穴をカムフラージュできます。最後にメイクをフィックスするスプレー化粧水をまとうと、フェイスパウダーが肌になじんで、メイクもちに差がつきます。このテクニックで、美しいベースメイクが保てると思いますよ」(永富さん)。

永富さんが愛用している【暑さに負けないベースメイクアイテム】

「ベース崩れ防止に欠かせないのが、小回りが効いて毛量の密度の高いブラシとフィックスミスト」(永富さん)

左/KOBAKO ファンデーションブラシD ¥3,850 右/パルファム ジバンシイ プリズム・リーブル・プレップ&セット・グロウ・ミスト SPF 45・PA ++++ 70ml ¥6,050
左/KOBAKO ファンデーションブラシD ¥3,850 右/パルファム ジバンシイ プリズム・リーブル・プレップ&セット・グロウ・ミスト SPF 45・PA ++++ 70ml ¥6,050

「フェイスパウダーを塗布するときにおすすめしたいのが、上の写真左の『KOBAKO』のブラシ。通常のメイクブラシよりも細い毛が密集しているので、肌へのフィット感が格段によいです。また、主に乾燥による小ジワが気になる方に向けて開発されているおかげで、小ジワにパウダーを溜め込むことなく均一に塗布できます。フラットな形になっていて、小鼻や目のキワまでなじませやすいという点も優秀です。
右の『パルファム・ジバンシイ』のミストは、メイクの仕上げに使うとしっかりフィックスしてくれ、メイクのもちがぐっとよくなります。また、スキンケア成分100%でSPF効果もあるから、潤い補給&UVケアも手軽にできます。スプレーすると肌の透明感が高まるので、夕方のくすみが気になるときにも重宝します」(永富さん)。


「ベースメイクの仕上げのお粉は、絶対にルースタイプを!」(永富さん)

上/ゲラン パリュール ゴールド スキン D-マイクロパウダー 01 ¥13,860(9月1日) 下/パルファム・ジバンシイ プリズム・リーブル 04 ¥8,250(9月6日発売)
上/ゲラン パリュール ゴールド スキン D-マイクロパウダー 01 ¥13,860(9月1日発売) 下/パルファム・ジバンシイ プリズム・リーブル 04 ¥8,250(9月6日発売)

「余分な皮脂や汗を吸着してサラサラの肌をキープしてくれるフェイスパウダー。ぜひ、軽やかなルースパウダーでベースメイクを仕上げてください。コロナ禍でフェイスパウダーの需要が高まり、ここ数年のフェイスパウダーの進化はすばらしいと感じています。フェイスパウダーを新しいものにしたいとお考えの方に、9月に発売される新製品から2品ご紹介します。

ひとつは、写真上の『ゲラン』の新作。24Kピュアゴールドとダイヤモンドパウダーを配合したソフトで軽やかなテクスチャーが、ウルトラシアーな仕上がりで明るい肌印象に導いてくれます。粉飛びしにくく、24時間も快適な付け心地が持続する点から、シワっぽさをカムフラージュしたい首元まで使用するのもいいと思います。もうひとつが、写真下の『パルファム・ジバンシイ』のもの。名品と名高いプリズム・リーブルですが、さらなる進化を遂げています。付けると光が肌にとろけるような仕上がりになり、明るさと透明感をもたらしてくれますよ。4色発売になる中で、大人世代には、肌の赤みや茶ぐすみをカバーしながら自然で美しい肌色に整えてヘルシーに仕上がる04をおすすめします。どちらのパウダーも粉っぽさや白浮き感がなく、メイクの仕上がりに自信がもてます」(永富さん)。


ツールの選び方と使い方でメイクの仕上がりに大きな差が出るということを再認識するお話でしたね。ベースメイクの仕上げ方を見直して、快適に過ごせますように。

※掲載している商品の価格は、すべて税込です。また商品はすべて本人の私物です。

この記事の執筆者
Precious.jp編集部は、使える実用的なラグジュアリー情報をお届けするデジタル&エディトリアル集団です。ファッション、美容、お出かけ、ライフスタイル、カルチャー、ブランドなどの厳選された情報を、ていねいな解説と上質で美しいビジュアルでお伝えします。
WRITING :
越後有希子