「暑い日にも快適だった、風が通るシャツ」

ようやく“危険な暑さ”は一段落したようで
ホッとしている今日この頃ですが、
猛暑の夏を振り返ったとき、
この服は着ていて涼しかったな…と思えたのが、
クロップド丈のコットンの白シャツでした。

シャツ_1,パンツ_1,ホワイト_1,ベージュ_1,ネックレス_1,時計_1,バッグ_1,靴_1,サンダル_1
そでぐりが大きなトップスには、見えても気にならないバンドゥタイプのインナーを合わせています。シャツ/ファビアナフィリッピ パンツ・デイパック/MASTER&Co. ネックレス/ソフィー ブハイ 時計/シャネル サンダル/ビルケンシュトック

平らに置くとちょっと意外なほど
身幅が広いのですが、実はこれがポイント。
サラリとしたコットンが肌にまとわりつかず、
“肌離れがいい”とはこういうことか…と実感。
そでぐりが大きく開いているのも、
わきから空気が入ってすそから抜けていくような
風通しのいい着心地なのです。

ほんの少し張り出した肩が、
気になる二の腕をほっそりと演出してくれるし、
短めの着丈は、上半身をコンパクトに
見せてくれる…と、いいことずくめ。
この日は、同じく締め付けない着心地の
ウエストがドローストリングになったチノパンを
合わせてみましたが、小柄な私でも、
太めのパンツをバランスよく着こなせたようです。

「進化した“定番”と言いたいデイパックを発見」

バッグ_2,ベージュ_2
コットン×ナイロンのタフで軽い素材を使ったデイパックは、季節を問わず使えそうなベージュをセレクト。デイパック/MASTER&Co.

白シャツとチノパンというベーシックなアイテムを
組み合わせたのこの日の着こなしですが、
おしゃれに目覚めた頃、『Olive』や『POPEYE』と
いったファッション雑誌で育った私にとっては、
どちらもルーツのような存在。
年齢を重ねて、さまざまなおしゃれを経験して、
一回りして元に戻ってきたような感覚で、
かつて“定番”と呼ばれたアイテムが新鮮に映ります。

折しも、駆け出しの編集者の頃にお世話になった方と
再会し、その方がPRをなさっているブランドで、
ユニセックスで展開しているチノパンと一緒に、
探していたベージュのデイパックと出合いました。

アウトドアやスポーツ、ワークウエアなど、
機能的なアイテムを日常のおしゃれに取り入れて、
“定番”として楽しんできた世代には、
まさにツボな、オーソドックスなデイパックですが、
背中のパッドがなく、クタッとした仕上がりで、
背負わずに、片方の肩に掛けても様になります。

リラックスした着心地のドローストリングの
チノパンと同様、今っぽく進化した“定番”は、
素敵に変貌を遂げた古い友人と会ったかのような
幸せをもたらしてくれました。
これからも紆余曲折を繰り返すとは思うのですが、
いつか自分のおしゃれの原点に
帰っていくのだろうな…そんな予感がしています。

(写真/エディターF&J 文/エディターJ)

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