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プロフィール

 

名前:ピーター・フォーク(Peter Falk)
出生地:アメリカ合衆国ニューヨーク州
生年月日:1927年9月16日

テレビシリーズ『刑事コロンボ』の主演俳優として、日本でもお馴染みのピーター・フォーク。10代で舞台に出演し始め、第2次世界大戦を経て大学を卒業後は政府の予算局で働いていたという、異色の経歴の持ち主でもあります。その後、再び俳優を志し、演劇の世界にカムバックを果たしました。1950年代初期は舞台俳優としてブロードウェイでも活躍。徐々にテレビドラマや映画にも出演し始め、1960年には映画『殺人会社』でアカデミー賞助演男優賞にノミネート。翌年にも『ポケット一杯の幸福』で同賞にノミネートされるなど、実力派俳優として高い評価を受けてきました。

1968年にテレビシリーズ『刑事コロンボ』の放送が開始。ドラマは瞬く間にヒット作となり、1978年に1度最終回を迎えたものの、1986年に新シリーズがスタート。世界中で愛されるロングヒット作となりました。映画ではジョン・カサヴェテス監督作の常連俳優としても知られ『こわれゆく女』(1974年)『オープニング・ナイト』(1977年)など多くの作品に出演。売れっ子俳優として多くの作品を世に送り出してきました。

2008年、アルツハイマー病を患っていることを公表。2011年6月に、アルツハイマー合併症によって死去しています。享年83歳。

私生活では、1960年に大学の同級生と結婚。ふたりの養子を迎えたものの、1976年に離婚が成立しています。その後、1977年にシーラ・ダニーズと再婚しています。

「若いころ」「昔」の写真16選

まず、ピーター・フォークの「若いころ」「昔」の写真をピックアップ。

1962年(35歳)テレビ番組『The Edie Adams Show』出演時

右は、エディ・アダムス。
右は、エディ・アダムス。

1963年(36歳)

 

1963年(36歳)映画『おかしなおかしなおかしな世界』より

 

1963年(36歳)映画『おかしなおかしなおかしな世界』より

 

1965年(38歳)映画『泥棒がいっぱい』より

右は、ブリット・エクランダ。
右は、ブリット・エクランダ。

1966年(39歳)映画『美人泥棒』より

 

1968年(41歳)映画『アンツィオ大作戦』より

右は、ロバート・ミッチェム。
右は、ロバート・ミッチェム。

1968年(41歳)

 

1970年(43歳)テレビシリーズ『刑事コロンボ』より

 

1970年(43歳)映画『ハズバンズ』より

 

1974年(47歳)テレビシリーズ『刑事コロンボ』より

 

1975年12月(48歳)バンビ賞授賞式

 

1976年(49歳)映画『マイキー&ニッキー 裏切りのメロディ』ニューヨークスクリーニング

 

1984年(57歳)ボクシング試合観戦時

 

1985年(58歳)ポートレイトセッション

 

1986年(59歳)映画『ビッグ・トラブル』より

左は、アラン・アーキン。
左は、アラン・アーキン。

「映画」「テレビシリーズ」代表作6選


ここからは、チェックしておきたいピーター・フォークの代表出演「映画」「テレビシリーズ」をご紹介します。

『殺人会社』(1960年)

 

スチュアート・ローゼンバーグ監督。実在の犯罪組織を題材とした小説を映画化した作品。ピーター・フォークは殺し屋レルズ役で出演し、アカデミー賞助演男優賞にノミネートされた。

あらすじ:ニューヨーク、ブルックリン。表向きは衣料会社、裏では暗殺を請け負うという「殺人会社」の殺し屋レルズ(ピーター・フォーク)は、ボスの命令であるナイトクラブのオーナーを殺害する。一方、事件の証人であるナイトクラブの歌手ジョーイ(スチュアート・ホイットマン)は、検事や妻のイーディ(メイ・ブリット)から証言をするよう説得を受けるが、妻の安全のため拒み続けていた。しかし、レルズとイーディが立て続けに殺害されたことで、ジョーイはある決断を下す。

『ポケット一杯の幸福』(1961年)

左から、シェルドン・レナード、ピーター・フォーク、グレン・フォード。
左から、シェルドン・レナード、ピーター・フォーク、グレン・フォード。

フランク・キャプラ監督。1933年の映画『一日だけの淑女』のセルフリメイク作品。主演は、グレン・フォード。ピーター・フォークは側近のジョイ・ボーイ役で出演し、アカデミー賞助演男優賞にノミネートされた。

あらすじ:ブロードウェイを縄張りとするギャングのデュード(グレン・フォード)は、リンゴ売りのアニー(ベティ・デイヴィス)からリンゴを買うと災難から逃れられるというジンクスを信じていた。あるとき、アニーの娘が婚約者の伯爵と会いに来ることになるが、アニーは貧しい暮らしを娘に知られたくないのだという。事情を聴いたデュードは、これまでの恩に報いるため協力をもちかける。

『刑事コロンボ』(1968年~1978年)

 

アメリカで放送されたテレビシリーズ。リチャード・レビンソンとウィリアム・リンク原作。世界中で愛されるシリーズとなり、1978年に1度最終回を迎えたものの、1989年から新シリーズが開始。2003年まで放送された。

第1話あらすじ:精神科医のレイ・フレミング(グレゴー・ペリー)は、金目当てで財産家の妻キャロル(ニナ・フォック)と結婚。しかし、愛人との関係がばれ、離婚を言い渡されてしまう。なんとか金を手に入れたいフレミングは愛人と共にキャロルを殺害。捜査にあたった刑事のコロンボ(ピーター・フォーク)はふたりによる犯行を確信していたものの、物的証拠は何も見つからず…。

『こわれゆく女』(1974年)

右は、ジーナ・ローランズ。
右は、ジーナ・ローランズ。

ジョン・カサヴェテス監督。共演は、ジーナ・ローランズなど。

あらすじ:土木作業員ニック(ピーター・フォーク)の妻メイベル(ジーナ・ローランズ)は精神が不安定になりがちで、対人関係もうまくいかない。寂しさのあまり男を引っ掛けてしまうこともあれば、来客にはしゃぎすぎてしまったり…。異常な行動をとるメイベルを恥じたニックは行動を無理矢理に抑え込もうとするが、それが裏目に出てしまう。

『マイキー&ニッキー 裏切りのメロディ』(1976年)

右は、ジョン・カサヴェテス。
右は、ジョン・カサヴェテス。

エレイン・メイ監督。映画監督ジョン・カサヴェテスとの共演が話題となった。ピーター・フォークは、ギャングのマイキー役で出演している。

あらすじ:組織から命を狙われる身となったニッキー(ジョン・カサヴェテス)は、同じ組織に属する親友マイキー(ピーター・フォーク)に助けを求める。組織と友情との間で板挟みになるマイキーだったが、共に街を出ることを決意。しかし、ニッキーが立ち寄った愛人の家で起きたことが、ふたりの運命を変えることになる。

『最高のルームメイト』(1994年)

左は、D・B・スウィーニー。
左は、D・B・スウィーニー。

ピーター・イエーツ監督。共演は、D・B・スウィーニー、ジュリアン・ムーアなど。

あらすじ:幼くして孤児となったマイケル(D・B・スウィーニー)は、祖父ロッキー(ピーター・フォーク)に引き取られることに。頑固なロッキーとマイケルはたびたび衝突しながらも、マイケルは立派に成長。外科医となったマイケルは恋人のベス(ジュリアン・ムーア)と結婚する。子どもも生まれ幸せに暮らしていたマイケルだったが、ある事情で再びロッキーと同居することになり…。

「妻」の写真6選


ピーター・フォークは大学の同級生だったアリスと1960年に結婚。ふたりの養子を迎えたものの、1976年に離婚。その後、1977年にシーラ・ダニーズと再婚しています。ここからは、「妻」の写真をピックアップ。

1960年に結婚したアリスと

1974年1月 第31回 ゴールデングローブ賞授賞式。
1974年1月 第31回 ゴールデングローブ賞授賞式。

1977年 再婚相手であるシーラ・ダニーズとの結婚式

 

1981年 カリフォルニアにて

 

2004年3月 第2回 TV Land Awards

 

2004年 第11回 Amanda Foundation Comedy Night and Silent Auction

 

2006年1月 第63回 ゴールデングローブ賞授賞式

 

「男前遍歴」20選


次に、60代からの「男前遍歴」をお届けします。『刑事コロンボ』ファン必見、味のある雰囲気とチャーミングな笑顔、そして名俳優としての貫禄に目を奪われます。

1987年(60歳)第40回 カンヌ国際映画祭

 

1989年(62歳)映画『私のパパはマフィアの首領』より

左は、エミリー・ロイド。
左は、エミリー・ロイド。

1990年(63歳)第43回 エミー賞授賞式

 

1993年(66歳)映画『サンセット大通り』ロサンゼルスプレミア

 

1997年4月(69歳)ビバリーヒルズ 自宅にて

 

2000年5月(72歳)

 

2001年(74歳)映画『消滅水域』プレミア

 

2002年(75歳)映画『デッドロック』プレミア

 

2002年(75歳)Gala Event Honoring The Start of Army Archerd’s 50th Year 

 

2002年(75歳) Filmmakers Alliance ヴィム・ヴェンダーズ監督表彰記念

 

2003年(76歳)テレビ番組『Wetten,Dass...?』出演時

 

2003年(76歳)第9回 全米映画俳優組合賞授賞式

 

2004年(77歳)Best Friends Lint Roller Party

 

2005年(78歳)第36回 ナッシュビル映画祭

 

2005年(78歳)ウェイン・ロジャース ハリウッド ウォーク・オブ・フェーム セレモニー

 

2005年(78歳)HFPA  Installation Lunch

 

2005年10月(78歳)映画『The Thing About My Folks』トークイベント

 

2006年(79歳)Home Entertainment Awards

 

2006年(79歳)自伝『Just One More Thing』出版記念イベント

 

2006年(79歳)フランス テレビ番組『Didier Bourdon on Vivement Dimanche 』出演時

 

「晩年」の写真2選


2008年にアルツハイマー病であることが公表されるまで、精力的に活動してきたピーター・フォーク。『刑事コロンボ』は日本でも多くのファンに愛され、今もなお根強い人気を誇っています。病気を発表した3年後の2011年、アルツハイマー合併症により死去。ハリウッドを代表する名俳優が残した功績は、今後も語り継がれていくに違いありません。

2007年8月(79歳)HFPA Installation Lunch

 

2007年11月(80歳)第14回 Lint Roller Party 

 

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