齋藤 薫さんの好評連載『官能コスメ』の第12回は、『口元の美しさ』がテーマ。
清らかさとなまめかしさ、相反するふたつを併せ持つ口元こそ、
20代、30代の女性に圧倒的な支持を得て、「なりたい顔ナンバーワン」に輝いたりする人に、石原さとみさんがいる。いうまでもなく、口元のなまかしさと美しさが絶対の個性美となっているから、男性からの支持も半端じゃない。女性からは「なりたい顔」、男性からは「そそる顔」。実はこの人に限らず、なまめかしく美しい口元を持つ女優は、どこの国でも宝物のような扱いを受けてきた。
イタリアの至宝といわれるモニカ・ベルッチは、ふっくらした唇の官能美そのもののが宝物とされるし、'80年代に圧倒的な人気を誇ったイザベル・アジャーニも「フランスの宝」とされたが、この人の唇も官能的にめくれていて、まさに伝説の唇となっている。
なぜなまめかしい唇がこんなに崇められるのか? ここには人の顔にまつわる「ある法則」が関係している。人の口元が美しさと色気をバランスよく併せ持つことは、一種奇跡に近いからなのだ。
まず、口元は私たちが思っている以上に重要なパーツ。もちろん化粧の象徴が口紅であるように、唇が美しさの肝となっているのは確かだけれど、でもそれ以上に重要なパーツであることを知ってほしい。人間の生理的な好き嫌いに直結するパーツであるということを知っておいてほしいのだ。しかも、誰が美人かを決めるうえで一番重要なパーツ、それもまた口元だということに早く気づいてほしいのだ。
人の顔にまつわる最大の不思議……それは、美人かどうかを決めるのが、実は口元だということだろう。
目元美人よりも口元美人、そして鼻筋美人より口元美人、ほかのパーツがどんなに美しくても、口元が美しくないと人は決して美しく見えないのだ。美人の絶対条件は口元が端正であること、これに尽きるのだ。
意外に思った人は多いのだろう。大昔から、目を大きく見せ、鼻を高く見せれば、当然のように美人ができあがると思われてきただけに、「話が違う」と思うかもしれない。
そして一方、これまた大昔からある「美人の黄金比」は、数字で示される顔立ちバランスだけれども、仮にその数字と見事合致した顔立ちバランスを持っているとしても、美しさは配置だけでは語れない。とりわけ口元は人間のパーツの中でも最も表情豊か。形の個人差も極めて大きく、口元は造作の端正さ自体が問われるから、黄金比の数値もあまり意味を持たなくなる。
さらに口元は、唇の形、歯並びに歯の色、笑ったとき、口元を閉じたときの口の形状、これらがすべて清らかでなければいけない。見ていて気持ちの良い形でなければいけない。それもこれも、口元には品性のレベルがそっくり現れるから。
口は、言葉を喋り、ものを食べ、呼吸をする……生きていくうえでの最も重要な道具であるからこそ、人間のレベルがそこにそっくり現れてしまうということ。上品であることを「口がきれい」と表現することがあるように、命の美しさが口元の端正さに現れるといってもいい。
だからこそ、人の美しさ=口元の清らかさ。絶対不可欠なのは口元の清潔感。ともかく美人はみんな口元が清らかなはずなのだ。
でも一方、清潔感となまめかしさはそもそも対極にあり、その両立は極めて難しいと言わなければならない。だからこそ、セクシーなのに清潔な美しさを持つ口元は、かけがえのない宝物となるのだ。
そこで今回ご紹介したいのは、まさに女の口元で、清らかさとなまめかしさを両立させるための三種の神器。まずなんといっても白く艶やかな透明度のある歯を持つことは、清らかさの絶対条件。笑顔の口元が人を惹きつけて離さない、輝きと明るさと圧倒的な清潔感を持つ美しい歯をつくるディープケアともいうべきアパタイトのオーラルケアローションが発売となった。歯のホワイトニングを超えて見違える口元をつくる新しい化粧品と考えてもいいかもしれない。
そして、清潔感にあふれるのに官能的な唇をつくる口紅は、やっぱりディオール アディクトで選んでみた。さらに見落としがちなのは、口元の清らかさは引き締まった印象から来るものだけに、口周りがだらしなくならないようVシェイプで引き締めたい。だからこその選択は、巡りを良くして引き締めて持ちあげるクラランスのVラップ。
ひょっとすると美容では一番難しいかもしれない「口元の清らかさと艶めかしさの両立」。だからこそ実りが大きい、美の隠れた要……是非とも挑んでみて欲しいのだ。
歯の美しさこそ「人間の清潔感」の大前提。だから透明感ある輝く歯をつくる「美白を超えたデンタルローション」の新習慣
アパガードが、 白い歯をつくってくれる事は既によく知られているけれど、さらにひとつ上のディープケアともいうべきデンタルケアが誕生。これは美白を超え、輝きも透明感もある本当の意味で清らかな印象の歯をつくってくれるのだ。
このローションタイプは、歯の細かいキズまでを埋めるようにエナメル質を再構築してくれるアパガードならではの効果も、これまでの7〜8倍という驚異の集中力を備えているから、週に2〜3回のお手入れで見違えていくのはスキンケアのマスク以上。
ともかく口元の清潔感は、歯の美しさで決まるといってもいいほど。まずはここから始めて欲しい、清らか印象の決め手となるアイテムだ。
口元の清潔感を強調する蜂蜜ピンクがうれしいディオールのラッカー
いうまでもなく、唇の印象はどんな口紅を塗るかでなんとでもコントロールできるけれど、清らかさとなまめかしさを同時に生むためには、3つの条件をクリアしなければダメ。1. ヌーディな色なのに顔色を良く見せる。2. 唇と一体になる濡れたようなツヤ感。3. 時間がたっても汚く崩れない。
そういう視点で選んでみたのがこの一本。
蜂蜜ピンクとも呼びたいやわらかいコーラルは、女性を魅力的に見せる最も美しいヌーディカラー。唇に溶け込むように馴染んで、みずみずしい艶をきれいに持続させてくれる 。肌まで清らかに見せてくれるのに、なんだか色っぽい稀有な一色だ。
美人かどうかが口元で決まるなら、引きしまったVゾーンこそ美人の絶対条件。だから、口元をたるませないリフト!
口元の美しさは、単に唇の形で決まるのではない。むしろ口元を唇を囲む口元全体、もっといえば、耳の下からのVゾーン全体が、弛みなく美しく引き締まっていることが何より大事。リフトケアは何よりも口周りを緩ませないためにあるのだと考えてもいいくらい。口元がだらしないと、決して清潔感は生まれないから。
そこでこのVラップ。リンパドレナージュの提唱者として、もともとたるみケアの第一人者であるクラランスが、フェイスラインをぐっと引き締めるためにつくったラッピングマスクなのだ。文字通りVゾーン全体をラップするように整えて、むくみ感をオフして持ち上げていく。そういう意味で、手応えをを買うならコレ!
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- 齋藤 薫さん 美容ジャーナリスト
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- 文/齋藤 薫 撮影/戸田嘉昭、宗高聡子(パイルドライバー) 画像提供/Aflo 構成/渋谷香菜子