東京・新宿駅から小田急で40分ほど。鶴川駅を降り立ち、15分も歩けば、白洲次郎(1902-1985)と白洲正子(1910-1998)が晩年を暮らした武相荘が、その佇まいをいささかも変えずに、そこに在る。
白洲次郎は敗戦後の日本で、GHQと堂々と渡り合い、そのスマートな容姿もあいまって、日本で最もカッコいい男とさえ言われたナイスガイ。
また、妻の白洲正子は、幼少期から能を嗜むなど日本の美に耽溺。後年、文筆家として知られ、名を残した。
日本を代表するダンディ、白洲次郎の着た、ビスポーク・スーツ
日本で最もカッコいい男と呼ばれて
ふたりが武相荘に越してきたのは1943年。現在は旧白洲亭・武相荘として一般公開されている。ここに残された、ふたりの身の回りの品々や服、クルマなどが、現在、東武百貨店 池袋店 8F催事場にて、特別展 白洲次郎 白洲正子の暮らし展で公開されている(4月17日まで)。
この展覧会では、次郎が英国留学中に購入したベントレー3Lスピードモデルを始め、次郎が実際に身に付けたヘンリー・プールや、戦前の名テーラーとして音に聞こえたテトリー&バトラーのニッカーボッカーなどが展示されている。
4月6日発売の春号が書店に並んだばかりではあるが、ここで、ビッグニュースをひとつ。
6月6日発売のメンズプレシャス夏号では、なんと、現在展示されているこの希少なオリジナルスーツを、実際にモデルが着用、巻頭の大特集を飾っているのだ。
しかも、撮影場所は冒頭に紹介した武相荘。残念ながらここではまだ、その奇跡の写真をお見せすることはできないが、現場はまるで、白洲次郎が現代に蘇ったかのような、圧倒的な存在感に満たされた。その場にいた誰もが息を飲んだというから、夏号での公開の期待は高まる一方だ。
6月発売のメンズプレシャスで、奇跡のファッション撮影を敢行! 白洲次郎が愛用した品々が蘇った
まずは、現在発売中のメンズプレシャス春号を十分に堪能していただいたうえで、6月の夏号発売を待たれたい。
- TEXT :
- MEN'S Precious編集部
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