【PERFUME column】パルファンにこだわる贅沢から、ワンランク上のつけ方、香りのマインドセットまで…成熟を楽しむフレグランス流儀
大人にこそ、香りを――。奥深く、多面的な香りの魅力を知った今、その楽しみ方は、ますます広がって。ここでは、成熟した美意識を感じさせるフレグランス流儀を3つの視点からご紹介します。
「自分の生き方に向き合うとき、心を明るく導き、力になってくれる存在。だから、大人の女性には香りが必要なのです」(吉川千明さん)
大人にこそ、香りを――。奥深く、多面的な香りの魅力を知った今、その楽しみ方は、ますます広がって。ここでは、成熟した美意識を感じさせるフレグランス流儀を3つの視点からご紹介します。
ひとつ目は、記憶と感性を結びつける香りとの付き合い方。美容家の吉川千明さんは、
「経験と共に豊かに満たされる香りの記憶は、ときに自分を支えるお守りにもなってくれます。私の経験を例にとると、若い頃の楽しい思い出につながる香りに再会したとき、懐かしいだけでなくエネルギーとなってポジティブな気分になります。最近、また手に取る機会が増えているのですが、香りの追体験をできるのは大人なればこそ。自分の生き方に向き合ったり、心を整えたりするとき、改めて大人にとっていかに香りが必要かを実感します」と語ります。
「意外性のある香り選びやまとい方で自分の魅力をつくり込むのも大人ならではの楽しい試み。そんな自己表現が、精神を解き放ってくれます」(吉川千明さん)
さらに、オーガニックな精油から香りのプロダクツまで幅広く知り尽くすプロフェッショナルの見地から、ふたつ目として実用性とラグジュアリー感が両立したアプローチを指南。
「匂いのエチケットという意味でもフレグランスの存在は欠かせません。香りで覆い隠すのではなく、抗菌作用がある成分に注目するのがおすすめです。ボディフレグランスにもなるラベンダーやローズの精油が配合されたヘアフレグランスは、個人的に愛用しているアイテム。香りのヴェールに包み込まれるような心地よさを得られるのが魅力です」。
精油ベースのフレグランスは、過度に主張しないので、トレンドになりつつある香りのレイヤリングのベースにもなるのもメリット。控えめなだけでない、エレガントな自己主張として、お気に入りの香りを重ねて “個性をつくり込む” のも、格上のフレグランスライフを感じさせる楽しみ方です。
最後に挙げるのは、「パルファムにこだわる」という香りの到達点。自然界では出合えない、緻密かつ濃密にクリエイトされたパルファムは、存在自体がラグジュアリー。メゾンの美意識が凝縮された滴を体のどこに、どのくらいのせるのか…香りを操る成熟したセンスが問われるスリルに心躍らずにいられません。
「パルファンサトリ」WABISUKE(侘助) オードパルファム
利休の侘茶の世界を描いたシプレフローラル系。日本的に解釈されたエッセンスが、清澄な朝の空気や光を思わせるシャープなトップノートから、深紅の侘助椿の華やぐミドルノート、アンバーや墨、香木が深みを添えるラストノートへと誘ってゆく。
「シャネル」レ ゼクスクルジフ ドゥ シャネル ベージュ パルファム
純白の花々のブーケを想起させるリリーやヘリオトロープ、イランイラン、ジャスミンのフローラルノートに、金色に煌めく花の蜜を思わせるハニーアコードを添えた、煌めくように表情豊かな香り。メゾンが大切にするアイコニックな色、ベージュをみずみずしく表現。
※掲載商品の価格は、すべて税込みです。
※掲載商品の価格は、2024年10月7日時点のものです。
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問い合わせ先
- パルファンサトリ TEL:03-5797-7241
- シャネル カスタマーケア TEL:0120-525-519
- PHOTO :
- 戸田嘉昭(バイルドライバー)
- STYLIST :
- 来住昌美(インテリア・プロップ)
- EDIT&WRITING :
- 岡本治子、五十嵐享子(Precious)