時代や流行を超越!「マノロ ブラニク」のシューズが描く極上のシルエット
1973年の創業以来、美しく官能的なシューズで、女性の足元を彩ってきた「マノロ ブラニク」。50年にわたる年月のなかで、数々の名品パンプスを生み出し、世界中のセレブリティから愛されてきた歴史は、周知の事実といえるでしょう。
今なお「マノロ ブラニク」が、ラグジュアリー・シューズブランドの頂点であり続ける理由のひとつに、時代や流行を超えた魅力を放つ、妥協なきシルエットにあります。
今回ご紹介する3つのコレクションは、シンプルな佇まいながら、どれも特徴的なシルエットを描くものばかり。人気の高い定番から、今の時代にフィットする新作までを、コレクションの背景と共にご紹介します。
■1『メイセール』バックルが印象的な、機能美にも富んだ一足
『メイセール』は、1991年に“アイザック・ミズラヒ”のショーのために考案されたミュールです。デザイナーのマノロ・ブラニクはミュールに特別な思いがあり、履いたときの歩き方、そしてヒールの音にセクシーさを感じていたのだそう。
大きなバックルがモダンなバランスで配され、キトゥンヒールのくびれたシルエットは、5cmヒールでありながら、女らしさを強調しています。軽やかなスタイルを導く、洗練されたコレクションです。
現在はミュールに限らず、幅広いバリエーションで展開している『メイセール』ファミリー。左は、さまざまな着こなしに似合うと人気の高い、定番のグレージュ。右は、新作でベロア素材のフラットシューズタイプ。しっとりとなめらかなベロアの風合い、そして深みのあるパープルが特別感を醸し出します。
■2『メリージェーン』子供向けのシューズが着想源。曲線美が大人の佇まいへと昇華させる
1994年秋冬コレクションで、初めて発表されたのが『メリージェーン』です。マノロ・ブラニクのデザインへの興味が、これまでの華美な雰囲気からより控えめなスタイルへと変化。子供が履くストラップシューズをアイディアに、大人の女性にふさわしいシルエットへと発展させました。
キュッと絞られた9cmヒールが、後ろ姿に色香を漂わせて。グログランのトリミングも、ミニマルなデザインのなかのさりげないアクセントになっています。
ブラックドレスを纏うケイト・モスの足元にも、代表的なデザインの『メリージェーン』が。
上の一足は、歩きやすさを追求する人にぴったりの、バックストラップ付きのフラットヒール。深いネイビーが、洗練された雰囲気。左下のパンプスは、ヒールを7cmにアレンジ。王道である9cmヒールの『メリージェーン』のムードを継承しつつ、より歩きやすく進化しました。右下も新しく登場したデザインで、今の時代の空気感を体現。
■3『BB』ブリジッド・バルドーに魅せられ、完成した究極のシルエット
1950年代〜60年代に活躍した女優、ブリジット・バルドーに魅了されたマノロ・ブラニクが、2008年に彼女をイメージし、愛称を冠した『BB』。ブランドの歴史のなかでは、比較的新しいコレクションですが、シンプルであるがゆえにシルエットの完璧さがより際立ち、一躍伝説の一足となりました。
横から見ると、履き口はゆるやかな曲線を描き、9cmのピンヒールはかかとの中央に位置し、安定感をキープ。足を美しく魅せる演出が凝縮されており、世界中の女性がシーンを問わず愛用するのも納得です。
マンハッタンの街なかを歩くレディ・ガガの足元にも、淡いトーンの『BB』が。
シルエットは同じながら、色が変わると違った表情に。装飾のない『BB』だからこそ、自分らしいカラーを見つけて。左は、フォーマルな雰囲気を漂わせながらも、軽やかなムードを映し出す定番色のネイビー。右はシーズンカラーのイエローで、シックな洋服のアクセントにぴったり。春夏の着こなしが待ち遠しくなります。
伊勢丹新宿店にてポップアップ開催!
2024年12月4日(水)〜17日(火)の期間、伊勢丹新宿店にてポップアップが開催されます。「マノロ ブラニク」だからこその研ぎ澄まされたシルエットを、実際に体験することが。自分のファッションやライフスタイルに合う一足と出合ってみてはいかがでしょう。
※掲載商品の価格は、すべて税込みです。
問い合わせ先
- PHOTO :
- 大原敏政(aosora)、スナップ写真/Getty Images
- WRITING :
- 湯口かおり
- EDIT :
- 濱谷梢子(Precious.jp)