【『MEN’S Precious』ウォッチアワード 2024】各界のプロフェッショナル5名が選ぶ【2024年の新作ラグジュアリーウォッチ】

年末恒例の大人気企画を今年も開催! 逸品揃いの最新ウォッチを、スペシャリストたちが真剣に審査し、唯一無二の受賞時計を発表します。

今回は【デイリーラグジュアリーウォッチ賞】に輝いた「エルメス」の『エルメス カット』をご紹介します。

『MEN'S Precious』ウォッチアワード 2024 審査員(50音順)

柴田 充さん
時計ジャーナリスト
(しばた・みつる)広告制作会社でコピーライターを務めたのち、フリーランスのライターおよびエディターに。20年近くにおよぶスイス取材で培った豊富な経験と、カルチャーへの深い造詣をベースに独自の視点から時計を評する。時計のほか、車やファッションにも精通。雑誌やWeb、広告など幅広く執筆活動を行う。
Daisukeさん
モデル
(だいすけ)パリやミラノほか、ファッションショーに出演し、モデルとしてキャリアを充実。国際的なオファーも多く、海外渡航も多数。国内をはじめ、海外のメディアにも出演。年齢に応じて腕時計を買い足し、現在は3本所有。日に日に時計愛が深まっている。選ぶときは着用シーンが想定できるリアリティを重視。
並木浩一さん
桐蔭横浜大学教授・時計ジャーナリスト
(なみき・こういち)出版社勤務を経たのち、京都造形芸術大学大学院にて博士号を獲得し、研究者の道に進む。人間が行う「静」の表現として時計を探究する一方、「動」の表現としてダンスを研究。スイス取材には、日本のメディアが参加し始めた1990年代から参加。表象文化論的な切り口で時計を論じる視点に定評がある。
平山祐介さん
俳優・モデル
(ひらやま・ゆうすけ)大学卒業後、一度はエンジニアとして就職するも、一念発起してメンズモデルの世界へ飛び込む。のちに国際的なモデルとしてパリコレクションなどのランウェイを経験。現在は、俳優業も多忙で数多くの作品に出演中。一方、時計好きの一面をもち、機械式からカジュアルウォッチまで、分け隔てなく溺愛中。
守屋美穂
『Precious』発行人
(もりや・みほ)2020年から雑誌『Precious』編集長を務め、 2024年10月より現職に就任、『Precious』ブランドを統括する。特に読者ターゲットである働く女性や富裕層女性のファッション、美容、ライフスタイルに精通する。装いを楽しみ、日常を豊かにするという目線から腕時計を愛用。クロノグラフ好きを自認する。

【デイリーラグジュアリーウォッチ賞】エルメス『エルメス カット』…円と球体、サテン仕上げとポリッシュ仕上げ、多彩な要素を融合するメゾンのセンスの虜になる

日常に彩りを添えるこの部門のトップに輝いたのは、メゾンの美意識が詰まったブランニューモデル。二次元的な円と三次元的な球体を組み合わせたようなフォルムで、発表と同時に話題を呼びました。

エルメスの時計『エルメス カット』
『エルメス カット』¥1,024,100 ●ケース:SS ●ケース径:36mm ●ブレスレット:SS ●自動巻き(エルメスジャポン)

柔らかいフォルムのステンレススティールケースは、サテンとポリッシュに磨き分けることで、豊かな表情を演出。ダイヤルの目盛に重なるような位置にオレンジのドットをあしらった秒針や、一部が透かしになった時分表示のバトン針、独自のフォント使いなどに“エルメス”らしい美意識が表れている。ブレスレット着脱も手軽で、別売りのラバーストラップに付け替え可能。デイリーに楽しめる贅沢な一本。

エルメスの時計『エルメス カット』
 

1時半位置のリュウズはケースの曲線に沿うようにレイアウト。オレンジラッカーによる「H」がアクセントに。3次元曲面による側面のポリッシュ面も美しい。

エルメスの時計『エルメス カット』
 

裏面は自社製自動巻きムーブメント「H1912」がのぞくシースルーバック仕様で、マニュファクチュールとしての技術力を実感できる。


「デイリーラグジュアリーを表現させたら、“エルメス” の右に出るブランドはないでしょう」守屋美穂

「“エルメス” というメゾンが、デイリーラグジュアリーそのもの。時計づくりにおいても、新作が登場するたびに驚きを与えてくれます。目を見張るのは、随所に散りばめられた遊び心。よく観察するといたるところにデザインの創意工夫が凝らされている。また、フランスらしいノンシャランな雰囲気もいい。36mm径の時計をさらりとつけこなす、素敵な男性の姿が想像できます」(守屋)

気のきいたディテールワークを日常になじむグッドデザインに仕上げたセンスが審査員を魅了した様子。

「メゾンのエレガンスはそのままに、道具としての有用性も担保。10気圧防水に加えて、ケースからはみ出さないようにセットされた1時半位置のリュウズは個人的な注目点。シャツの袖に干渉しないようなつくりに、馬具製造から始まった “エルメス” らしい細やかな配慮を感じます。そうしたものづくりのDNAが色濃く滲にじむグッドウォッチです」(並木さん)

※掲載商品の価格は、税込みです。
※文中の表記は、RG=ローズゴールド、WG=ホワイトゴールド、PG=ピンクゴールド、YG=イエローゴールド、PT=プラチナ、SS=ステンレススティールを表します。
※掲載されている商品の価格は、2024年12月6日現在のものです。

問い合わせ先

エルメスジャポン

TEL:03-3569-3300

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PHOTO :
池田 敦(CASK)
STYLIST :
関口真実
EDIT :
安部 毅、安村 徹(Precious)
文 :
高村将司