洗練されたロマンを感じる「2024/25 年 メティエダール コレクション」
シャネルの「2024/25年 メティエダール コレクション」が、中国・杭州の湖、西湖を舞台に開催されました。西湖は、パリのカンボン通り31番地にあるガブリエル シャネルのアパルトマンの書斎に飾られていた屏風にも描かれていた、メゾンともゆかりのある場所です。
コロマンデル屏風にインスパイアされたという、今回のコレクション。得も言われぬ静謐かつ神秘的な空気に包まれた会場では、ツイードやサテン、スエードなど、ラグジュアリーな素材と見事なメティエダール(職人技)が融合した全65ルックが披露されました。
それでは早速、最新コレクションで発表されたルックを厳選して振り返ります。
■神秘的な魅力を纏うロングコート
ショーのファーストルックを飾るなど、ロングコートのルックがショー全体の神秘的なムードを加速。ツイードやサテン、ベルベットと、類まれなラグジュアリーな素材仕立てのロングコートが印象的です。
■フラワーモチーフ刺繍がロマンティックに彩るロングドレスやスーツ
ロングドレスやスーツの前身頃を飾るのは、メティエダールを存分に発揮したフラワーモチーフの刺繍たち。コロマンデル屏風へのオマージュを感じさせる、ロマンティックなフラワーモチーフが芸術的にあしらわれています。
屏風の世界がそのまま描かれたかのような、小鳥や花々を全面に配したセットアップも幻想的。
■ジェイドグリーン、ピンク、スカイブルー…漆の輝きを彷彿とさせる色彩
翡翠のようなグリーンやピンク、スカイブルーといった色調もショー全体に躍動感をもたらしていました。それぞれの色彩は、漆の輝きを彷彿とさせるよう…。
■封筒形のポケットには旅情感が漂って
メゾンを象徴するポケットに、封筒形のフォルムが取り入れられていたのも印象的。バッグやジャケットの前身頃には、封筒のようなフォルムのポケットがあしらわれ、旅先でしたためる手紙のような詩的な世界が広がります。
以上、シャネルの2024/25年 メティエダール コレクションから、最新ルックについて一部ご紹介しました。全ルックはもちろん、ショーのムービーもオフィシャルサイトからチェックできます。幻想的な音楽とともに繰り広げられる神秘的なムードを、ぜひご堪能ください!
問い合わせ先
- TEXT :
- Precious.jp編集部
- PHOTO :
- (C)CHANEL
- WRITING :
- 池尾園子