俳優・伊原剛志さん出演&国際派女優イザベル・ユペールさん主演の話題作『不思議の国のシドニ』全国で順次公開|京都、奈良、直島を舞台に伊原さんが全編フランス語で挑んだ話題作
グローバルな活躍で世界中の映画ファンを魅了している俳優の伊原剛志さんが出演する映画『不思議の国のシドニ』が、いよいよ全国で順次公開されます。
夫を亡くし、喪失感を抱えるフランスの女性作家シドニが、伊原さん演じる日本人編集者の溝口と出会い、ともに日本各地を旅していく過程で過去の自分と向き合い、未来への新たな一歩を踏み出す姿を描いた愛と再生の物語です。
先月まで開催されていた東京国際映画祭でも特別上映され、主演の国際派女優イザベル・ユペールさんと、監督・脚本を務めたエリーズ・ジラール氏も来日。映画祭に登壇し、インタビューを受けるなど大きな話題となりました。京都、神戸、奈良、直島を舞台に、美しい桜の咲く季節に撮影された映画の見どころについて詳しくご紹介します。
映画『不思議の国のシドニ』STORY
フランスの女性作家・シドニ(イザベル・ユペール)は、自身のデビュー小説が日本で再販されることとなり、出版社から招聘される。気乗りしないまま、見知らぬ国となる “ニッポン” へとたどり着くシドニを空港で待ち受けていたのは、寡黙な編集者の男性・溝口健三(伊原剛志)。
宿泊先のホテルへ着くと、滞在中、シドニは何度も不可解な出来事に遭遇する。戸惑いながらも、溝口に案内され京都、奈良、神戸、直島と、日本各地の寺や庭園などを旅し、静寂を楽しむシドニ。そんな彼女の前に、亡くなった夫・アントワーヌの幽霊が突然現れ......。
家族を亡くし、天涯孤独のシドニが、溝口と過ごした日本で見つけたものとは──。
伊原さんは全編フランス語でのセリフに挑戦!さらに【大人のラブストーリー】にも注目
今回、伊原さんは全編フランス語でのセリフに初挑戦し、主演のユペールさんに「彼なしでこの映画は成り立たなかった」とまで言わしめるほどの完成度で観客を魅了します。
さらに、フランス人女性監督のエリーズ・ジラール氏は、自身が初来日した際の実体験をインスピレーション源に日本で撮影を行い、スクリーンに映し出される京都や奈良などの名所で咲き誇る満開の桜のシーンや、直島での海の煌めき、そして車窓から見える田園風景など…次々と観る者の心を打つ場面が続きます。
また、ジラール監督が日本映画へのオマージュを捧げた箇所も随所に散りばめられ、伊原さん演じる日本人編集者の “溝口健三” という役名は、監督が敬愛する映画『雨月物語』の溝口健二監督から一文字違いで名付けられ、さらに劇中にも日本を代表する文豪・谷崎潤一郎の墓や、著書『陰翳礼讃』を彷彿とさせる寺や日本建築を訪ねるシーンなどが登場します。
“教授” という愛称で親しまれた日本が世界に誇る坂本龍一氏の楽曲も、本作にさらなる魅力と癒やしを与えてくれます。映画を観たあと、改めて日本の美しさを再発見する旅へと出かけたくなるような魅力満載の映画『不思議の国のシドニ』は、全国にて順次公開となります(上映劇場ごとの詳しい上映期間に関しては、以下公式ウェブサイトよりご確認ください)。
- TEXT :
- Precious.jp編集部
- EDIT&WRITING :
- 松野実江子(Precious.jp)