式典用の頭絡を左右対称に美しく描いた「ブリッド・ドゥ・ガラ」はエルメスを代表する柄のひとつです。1957年に、エルメス4代目当主のロベール・デュマ氏とデザイナーのユーゴ・グリッカー氏の共作として生み出されたデザインは、およそ67年に渡って世界中で愛されている稀有な存在です。
「ブリッド・ドゥ・ガラ」は、儀式のための煌びやかな装束を意味し、ふたつの向かい合う頭絡をアーティスティックに構成。パリのフォーブル・サントノーレ店の階上にある博物館「エミール・エルメス・コレクション」に納められているオブジェが着想源となり、伝説的な絵柄が誕生しました。
完璧な構図で心をとらえる「ブリッド・ドゥ・ガラ」をモチーフに、素材やサイズなどに変化をつけたユニークなカレが登場し、コレクター心を刺激することでも知られています。
今回は、温もりのあるカシミアシルク素材に、カラフルなステッチで馬具を表現した『ブリッド・ドゥ・ガラ・オ・フィル』の魅力をお伝えします!
■サドルステッチを思わせる精巧な仕立てに注目!
馬具工房としてのルーツをもち、伝統的なサドルステッチを継承し続けるエルメスらしい一枚です。カラフルなステッチは立体感があるため、さりげなく巻くだけで顔周りに躍動感が生まれます。
向かって右側の頭絡の金具部分に描かれている人魚のモチーフを始め、煌びやかな装飾が精巧なステッチで表現されています。
■上質なカシミアシルク素材に立体的な刺繍が映える
『ブリッド・ドゥ・ガラ・オ・フィル』は、なめらかで起毛感のあるカシミアシルク素材に刺繍を施しています。カシミアシルクのカレは、薄手で温もり感があるので、冬はもちろん端境期にも活躍し、幅広いシーズン楽しめるのも魅力です。
キャメルカラーのカシミアシルクに、ブルーやイエロー、オレンジ、ピンク、ホワイトとマルチカラーの刺繍を施しているので、巻き方を変えることで印象に変化をつけることができます。絵柄を囲むように施されたブルーのラインも、巻いたときに軽妙なアクセントをもたらします。
エルメスを代表する柄を刺繍で表現した『ブリッド・ドゥ・ガラ・オ・フィル』は、メゾンの伝統が宿る特別な一枚。極上のカシミアシルクにカラフルなステッチワークを刻んだカレが、冬の装いを豊かに彩ります。
※掲載商品の価格は、税込みです。
問い合わせ先
- PHOTO :
- 大原敏政(aosora)
- WRITING :
- 川口夏希(NTK CREATIONS)