「成ず」ってなんと読む?「せいず」ではありませんよ!
明日、1月13日は令和7年の『成人の日』ですね。令和5年に成人の年齢が18歳に変わりましたが、地方自治体が『成人の日』に行ってきた「成人式」は、「はたちのつどい」「はたちを祝う会」など、20歳を対象とするイベントへ変化するケースが多いようです。お酒を飲んでもいい年齢は20歳から、などの法律は変わっておりませんし、18歳当時の『成人の日』に大学受験シーズン…という人も多いですから、晴れ着を着てお祝いする日は、20歳の節目、という形が、落ち着いて当日を寿(ことほ)ぐことができそうですね。晴れ着姿の若者の爽やかさは、街で見かけるだけでも気分が華やぎます。明日が楽しみですね。
本日は「成」という字の入った日本語クイズをお送りします。
【問題1】「成ず」ってなんと読む?
「成ず」という日本語の正しい読み方をお答えください。
ヒント:「なる。できる。また、成し遂げる。成就する」という意味です。
<使用例>
「長年夢見た願いを成ず日が、とうとう来たのですね」

…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。

正解は… 成ず(じょう-ず) です。

「決す」の「ケッ」「画す」の「カク」など、音読みの漢字に送り仮名をつけた言葉がございますが、「成ず」もその一例です。おごそかなイメージが出る言葉ですので、フォーマルなシーンで使いたいですね。
さて2問目にまいりましょう。
【問題2】「成丈」ってなんと読む?
「成丈」という日本語の正しい読み方をお答えください。
ヒント:「できるだけ。なるべく」を意味する副詞です。
<使用例>
「彼女は、成丈シックに振袖を着こなしてみたいらしいの」

…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。

正解は… 成丈(なるたけ) です。

「成る」と「丈」で「できるだけ」を意味する副詞「成丈(なるたけ)」。意味がわかると、納得ですね。
***
本日は1月13日、令和7年の『成人の日』にちなんで、「成」という字の入った日本語から、
・成ず(じょうず)
・成丈(なるたけ)
の読み方、言葉の背景についておさらいいたしました。
- TEXT :
- Precious.jp編集部
- BY :
- 参考資料:『日本大百科全書(ニッポニカ)』『精選版日本国語大辞典』『デジタル大辞泉』(小学館)/日本記念日協会ホームページ/政府広報オンライン/『漢字ペディア』(日本漢字能力検定協会)
- ILLUSTRATION :
- 小出 真朱