美食に散策、美肌温泉に名所巡りetc. 旅の目的はさまざまですが、この冬訪れたいのは、「絶景」を楽しむ湯宿! お部屋から温泉からロビーから、刻々と移り変わる絶景を眺めながら過ごす、ゆっくりとした贅沢な時間…。

雑誌『Precious』2月号では【一生に一度は訪れたい!絶景が広がる「おこもり湯宿」リスト】と題して、旅慣れた温泉好きも太鼓判を押す、珠玉の「絶景」×「湯宿」をご紹介しました!

今回はその中から、相模湾の大パノラマを望む、静岡県・熱海の「佳ら久(からく)」をお届けします。

海絶景|静岡県・熱海「佳ら久(からく)」——目の前に広がる、大パノラマ!温泉に浸かりながら美しき海と空をただ眺める

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目の前に広がる海と、水盤に映る空の色に息を呑む。早朝の絶景に出合えるのは宿泊者だけの特権。「熱海・伊豆山(いずさん)佳ら久」
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大浴場の展望露天風呂「阿多美(あたみ)」。水深90cmとやや深めなのは、海を正面に浸かると、ちょうど海と空が一体に見えるよう計算されているため。泉質は柔らかくなめらか。

雄大な相模湾の絶景と名湯が心身を解きほぐす

海と空の青い絵画! 相模湾を見渡す展望露天風呂では、肩まで浸かると、まさにこんな水天一碧(すいてんいっぺき)の風景が眼前に広がります。昼は、まばゆいばかりに輝くブルーの世界、夜は月明かりに照らされた幻想的な情景が、そして朝は朝で、ため息が出るほど美しい日の出のカラーグラデーションを楽しめます。 

この絶景インフィニティ温泉こそ「熱海・伊豆山 佳ら久」に泊まった人にしか味わえない贅沢。

静岡県・熱海駅から車で約7分。伊豆山の静かな山中に佇むこちらは、2023年12月に誕生。雄大な海と澄んだ空、唯一無二の眺望を独り占めできる宿として瞬く間に話題になりました。

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テラスには絶景を眺めながら楽しめる足湯も。毎年8月に開催される「伊豆山温泉納涼海上花火大会」では、目の前で花火が上がるとか。水平線左手には、リゾートアイランドとして人気の初島が!

山の中に佇むモダンな建物の入り口を入り、まずは8階へ。エレベーターを降り、ロビーへ向かうと、目の前に飛び込んでくる青い海に感動!

ここで初めて絶景とご対面、という最高のプレゼンテーションに心躍ります。大きな窓の先に広がる雄大な相模湾、真っ青な空の色が映り込む水盤、どこまでも続く青の世界…。最上階に、この天空のロビーとラウンジを配しているのも納得です。

全57室ある客室は、全室が海側を向き、温泉露天風呂付き。なかでも8階にある2部屋だけのスイートルームと6階の「佳ら久ルーム」は、通常の部屋とは広さやインテリアが異なるほか、チェックインが1時間早く、チェックアウトは1時間遅く設定されていて、よりゆったりと“おこもり”することが叶います。

さらに、ドリンクやお酒、軽食やデザートがフリーフローで楽しめるラウンジも完備。湯上がりや夕食後の一杯や、カフェタイムとしてなど、絶景を肴にくつろぎのひとときを。 

また、夕食や朝食は広々としたダイニングで、旬の食材を使った目にも麗しい料理を、この地をイメージした美しい器と共に楽しめます。 

とにかく、ここ「熱海・伊豆山 佳ら久」の醍醐味は、部屋、お風呂、ロビー、ラウンジと、館内のどこにいても海と空を楽しめること! 

朝、昼、夜と刻々と変化する自然界の美しい色や音、心地よい風に身を委ねていると、すうっと心が軽くなっていくから不思議。海と空と温泉と、BGMは波の音。まさに究極のおこもり・デトックスといえます。

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静岡茶で炊き上げた茶飯としらすが好相性!

食事処は、ダイニング「六喜(むつき)」と鮨「藍寿(あいじゅ)」のふたつ。

1・2・4は「六つ喜」の夕食のコースから。先付、前菜、華やかなお造りを経て、メインの選べる魚料理(4は人気の金目鯛柚香焼き)と、肉料理(1は和牛ロースのグリル)。締めはオリジナルブレンドの金芽米(きんめまい)を使った釜炊きご飯。鮪のタタキやひじきとニンニクの混ぜご飯など“味変”しながら炊きたてご飯を楽しめるほか、季節によっては釜揚げしらすご飯(2)が登場することも!

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「食事処メニュー」※内容は季節によって変わります。

3の朝食は伊豆下田の干物専門店「小木曽(おぎそ)商店」の鯵干物ほか、お造りや厚焼き玉子など、ときめくおかずたちと共に極上の炊きたて釜炊きご飯を。

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左/ラウンジ「刻」。ティーカップも好きなものを選べます。右/ラウンジ「間」

ラウンジはふたつ。山側を望む「刻(とき)」では、厳選されたコーヒー豆と紅茶の葉から好きなものを選ぶとフレンチプレスで用意してくれる。

ロビー階の「間(あわい)」からは水盤のあるテラスや足湯にも出られる。

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スイートルーム。広々としたテラスにはデイベッドも。
「佳ら久ルーム」は全10室。客室露天風呂からも海と空の絶景を堪能。
「佳ら久ルーム」は全10室。客室露天風呂からも海と空の絶景を堪能。
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浴衣の帯はグレーとピンクのリバーシブル。ルームウエアは、浴衣、作務衣、パジャマ、バスローブの4種。用途に応じて使い分けできるのがうれしい。
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大浴場に併設の「湯上がりサロン」からも海! 壁には、頭が伊豆山の地底にあり尾は芦ノ湖にあるといわれる「赤白二龍(せきびゃくにりゅう)」のアートが。赤龍は火、白龍は水の力をもち、二龍で温泉を生み出すといわれている。
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女湯「阿多美」の内湯

【おすすめの過ごし方】

チェックイン後の青い海、夕食後の月が輝く海、早朝の朝焼け…。展望露天風呂、客室露天風呂、テラスの足湯と、何度でも温泉に浸かりながら絶景を拝むべし!


※情報は2024年12月現在のものです。最新情報は公式サイトなどでご確認ください。
※料金は、時期によって異なる場合があります。また、入湯税などが別途加算される場合があります。

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PHOTO :
篠原宏明
EDIT&WRITING :
田中美保、木村 晶(Precious)