2025年3月2日(日)、エンターテイメント界の賞シーズン、そのクライマックスといえる米国アカデミー賞がロサンゼルス・ハリウッドのドルビーシアターで開催されました。本記事では作品賞をはじめ5部門を受賞した『アノーラ』のマイキー・マディソンや『ブルータリスト』で主演男優賞を獲得したエイドリアン・ブロディといった今年の勝者らの華やかなドレスアップをご紹介します。
■1:主演女優賞:マイキー・マディソン『アノーラ』

『アノーラ』での演技で主演女優賞を獲得したマイキー・マディソンは春らしく、トレンドでもあるピンクを纏って登場。フロントのリボンがレディなエッセンスを添える「ディオール」のドレスは、胸元のコントラストの効いた黒と辛口なIラインのシルエットで甘くなり過ぎず、洗練された佇まいに。ティファニーのネックレスやブレスレットが白い輝きをプラス。バックのトレーンが華やかさを後押ししています。
■2:主演男優賞:エイドリアン・ブロディ『ブルータリスト』

『戦場のピアニスト』以来22年ぶり2度目の主演男優賞に輝いた、『ブルータリスト』のエイドリアン・ブロディ。タキシードは「ジョルジオ アルマーニ」のもの。右胸にあしらわれたオーバーサイズなブローチは、パートナーで女優のジョージナ・チャップマンのイヤリングとリンクしているよう。シックな一着を特別な輝きで包んでいます。
◾️3:助演女優賞:ゾーイ・サルダナ『エミリア・ペレス』

ドミニカ共和国国籍で初のオスカー受賞者となり話題のゾーイ・サルダナは「サンローラン」のドレス姿を披露。シースルーのバストにきらめくダイヤモンド模様があしらわれた一着は、バルーンを重ねたようなユニークなラインが特徴です。ストラップレスのデコルテの首元には、「カルティエ」のオニキスとダイヤモンドのネックレスでワイルドなインパクトを添えて。
■4:美術賞&衣装デザイン賞:『ウィキッド ふたりの魔女』

大人気ミュージカルを映画化した『ウィキッド ふたりの魔女』は10部門にノミネートされ、美術賞と衣装デザイン賞の2部門で受賞。授賞式のオープニングで、“ふたりの魔女”の一人、エルファバとして生パフォーマンスを披露したアリアナ・グランデは「スキャパレリ」の2025年春オートクチュールコレクションで発表されたドレスを纏って。ヌーディなピンクの一着はビスチェとデフォルメされたペプラムのディテール、そしてたっぷりとボリューミーな輝くチュールのスカートがドラマティック。ハートラインの胸元と波打つペプラムのラインがツイストの効いたプリンセスルックを完成しています。
■5:メイクアップ&ヘアスタイリング賞:『サブスタンス』

『サブスタンス』で、初めてオスカーの主演女優賞にノミネートされたデミ・ムーア。全体にクリスタルの刺繍があしらわれた、深いネックラインが特徴の「ジョルジオ アルマーニ プリヴェ」のカスタムドレスを着用しています。腰のプリーツからトレーンへのラインがエレガント。ジュエリーまでトーンを揃えて、華美過ぎずシックな煌めきが印象的です。
第97回アカデミー賞授賞式での受賞者らのレッドカーペットルックを、ピックアップしてご覧いただきました。6部門にノミネートされていた『アノーラ』が作品賞を含む5つのオスカーを獲得。本作品を手がけたショーン・ベイカー監督は個人として初めて、1作品で4部門のアカデミー賞を受賞し、映画史にのこる記録を達成しました。スターたちの華麗な装いとともに、好奇心を刺激する受賞作品も要チェックですね!
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- TEXT :
- Precious.jp編集部
- PHOTO :
- Getty Images
- WRITING :
- 神田朝子