今季はブラウン系やカーキ系などを中心とした「コロニアルカラー」がトレンド。と、聞くと、ついつい足元まで同じトーンで揃えがちだが、それではつまらない。素材やデザインにこだわった、春〜夏らしいスリップオンシューズ、それもビットローファーで華やぎを添えるのが、大人のコロニアルスタイル。そこで、おすすめの靴3品と、その着こなし例をご紹介しよう。

「コロニアルカラー」に最適なビットローファー3選

イルモカシーノ

靴(左)¥30,000(右)¥30,000(シップス 銀座店〈イルモカシーノ〉)
靴(左)¥30,000(右)¥30,000(シップス 銀座店〈イルモカシーノ〉)

 2018年からスタートしたシューズブランド「イルモカシーノ」。ソールはマッケイ製法で返りがよく、とても歩きやすい。モカ縫いなどに職人の技術が存分に発揮された、イタリアらしい出来栄えだ。幅広い着こなしに対応する便利な1足だが、鮮やかなカラーソックスなどを合わせるなどして、さりげなく主張してみるのもいい。

レ ユッカス

靴¥136,000(レショップ〈レ ユッカス〉)
靴¥136,000(レショップ〈レ ユッカス〉)

「オーセンティックモダン」をコンセプトに掲げる、レ ユッカスのスリップオンシューズ。細いビットと屈強な作りのグッドイヤー製法の絶妙なバランス。それを引き立てるクローム鞣しのカーフレザーが特徴だ。デザインは日本人女性だそうで、なるほど確かに、男の色気や力強さが感じられる。ダブルのスーツやワークパンツなどでコーディネートを楽しみたい。

ダブルスーツにビットローファー!

スーツ¥228,000(バインド ピーアール〈パイデア〉)、ニット¥22,000〈アンドレア フェンツィ〉、スカーフ¥12,000〈フマガッリ〉(ともにビームス ハウス 丸の内)、眼鏡¥37,000(グローブスペックス エージェント〈レスカ ルネティエ〉)、鞄¥90,000(バーニーズ ニューヨーク カスタマーセンター〈モロー・パリ〉)、靴¥136,000(レショップ〈レ ユッカス〉)
スーツ¥228,000(バインド ピーアール〈パイデア〉)、ニット¥22,000〈アンドレア フェンツィ〉、スカーフ¥12,000〈フマガッリ〉(ともにビームス ハウス 丸の内)、眼鏡¥37,000(グローブスペックス エージェント〈レスカ ルネティエ〉)、鞄¥90,000(バーニーズ ニューヨーク カスタマーセンター〈モロー・パリ〉)、靴¥136,000(レショップ〈レ ユッカス〉)

 ダブルのスーツにタイドアップだと重くなるので、リネン素材のニットで軽やかに。スカーフやメガネを足せば、エレガントな雰囲気がいっそう高まる。明るいクラッチバッグで全体のダークトーンに挿し色を加えれば完成だ。

エンツォ ボナフェ

靴(左)¥180,000(オリエンタルシューズ〈エンツォ ボナフェ〉) (中)¥89,000(ラ ガゼッタ 1987 青山店〈エンツォ ボナフェ〉) (右)¥95,000(オリエンタルシューズ〈エンツォ ボナフェ〉)
靴(左)¥180,000(オリエンタルシューズ〈エンツォ ボナフェ〉) (中)¥89,000(ラ ガゼッタ 1987 青山店〈エンツォ ボナフェ〉) (右)¥95,000(オリエンタルシューズ〈エンツォ ボナフェ〉)

 足を包み込むような柔らかな履き心地が特徴の、トゥボラーレ製法によるエンツォ ボナフェの靴は、モカ縫いなどほとんどの工程を手作業で行う逸品。ビットの色やデザインをアッパーに合わせて変えているのも心憎い。アッパーの素材は、写真左からコードヴァン、ミュージアムカーフ(「ラ ガゼッタ 1987」別注)、スウェード。

ジャケパンにもビットローファー!

ジャケット¥107,000(シップス 銀座店〈ラルディーニ〉)、シャツ¥23,000(トヨダトレーディング プレスルーム〈ジャンネット〉)、パンツ¥36,000(レショップ〈リパーパス〉)、スカーフ¥14,500(ザ ソブリンハウス〈キンロック〉)、サングラス¥29,000(ブリンク ベース〈ペルソール〉)、靴¥180,000(オリエンタルシューズ〈エンツォ ボナフェ〉)
ジャケット¥107,000(シップス 銀座店〈ラルディーニ〉)、シャツ¥23,000(トヨダトレーディング プレスルーム〈ジャンネット〉)、パンツ¥36,000(レショップ〈リパーパス〉)、スカーフ¥14,500(ザ ソブリンハウス〈キンロック〉)、サングラス¥29,000(ブリンク ベース〈ペルソール〉)、靴¥180,000(オリエンタルシューズ〈エンツォ ボナフェ〉)

 ブラウン系のサファリジャケットに、ワイドパンツを合わせたコーディネート。首元のシルクスカーフとビットローファーが、リゾートに寄りすぎないエレガンスを醸し出す。

 いかがだろう。ひとつ注意したいのが、ビットローファーと聞いて、バブル景気時代に履いていた古い靴を持ちだすケース。当時のイタリア製ローファーは甲が短くデザインされたものが多く、古臭さを打ち消すのが難しいのだ(ファッション上級者は除く)。古いモノを大事にするのは大事なことなれど、最旬スタイルにはやはり今の気分を醸し出す靴が一番似合う。

※価格はすべて税抜です。

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PHOTO :
島本一男
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河又雅俊
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