今季はブラウン系やカーキ系などを中心とした「コロニアルカラー」がトレンド。と、聞くと、ついつい足元まで同じトーンで揃えがちだが、それではつまらない。素材やデザインにこだわった、春〜夏らしいスリップオンシューズ、それもビットローファーで華やぎを添えるのが、大人のコロニアルスタイル。そこで、おすすめの靴3品と、その着こなし例をご紹介しよう。
「コロニアルカラー」に最適なビットローファー3選
イルモカシーノ
2018年からスタートしたシューズブランド「イルモカシーノ」。ソールはマッケイ製法で返りがよく、とても歩きやすい。モカ縫いなどに職人の技術が存分に発揮された、イタリアらしい出来栄えだ。幅広い着こなしに対応する便利な1足だが、鮮やかなカラーソックスなどを合わせるなどして、さりげなく主張してみるのもいい。
レ ユッカス
「オーセンティックモダン」をコンセプトに掲げる、レ ユッカスのスリップオンシューズ。細いビットと屈強な作りのグッドイヤー製法の絶妙なバランス。それを引き立てるクローム鞣しのカーフレザーが特徴だ。デザインは日本人女性だそうで、なるほど確かに、男の色気や力強さが感じられる。ダブルのスーツやワークパンツなどでコーディネートを楽しみたい。
ダブルスーツにビットローファー!
ダブルのスーツにタイドアップだと重くなるので、リネン素材のニットで軽やかに。スカーフやメガネを足せば、エレガントな雰囲気がいっそう高まる。明るいクラッチバッグで全体のダークトーンに挿し色を加えれば完成だ。
エンツォ ボナフェ
足を包み込むような柔らかな履き心地が特徴の、トゥボラーレ製法によるエンツォ ボナフェの靴は、モカ縫いなどほとんどの工程を手作業で行う逸品。ビットの色やデザインをアッパーに合わせて変えているのも心憎い。アッパーの素材は、写真左からコードヴァン、ミュージアムカーフ(「ラ ガゼッタ 1987」別注)、スウェード。
ジャケパンにもビットローファー!
ブラウン系のサファリジャケットに、ワイドパンツを合わせたコーディネート。首元のシルクスカーフとビットローファーが、リゾートに寄りすぎないエレガンスを醸し出す。
いかがだろう。ひとつ注意したいのが、ビットローファーと聞いて、バブル景気時代に履いていた古い靴を持ちだすケース。当時のイタリア製ローファーは甲が短くデザインされたものが多く、古臭さを打ち消すのが難しいのだ(ファッション上級者は除く)。古いモノを大事にするのは大事なことなれど、最旬スタイルにはやはり今の気分を醸し出す靴が一番似合う。
※価格はすべて税抜です。
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- TEXT :
- MEN'S Precious編集部
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