ゆるいシルエットは禁止! 大人が美しく見える「リゾートスタイル」のコツとは?

「リゾートスタイル」と聞くと、ゆるいシルエットのロングドレスを思い浮かべる人も多いと思いますが、キャリアのある40代女性にとっては、実は「素敵に着こなすのが難しいアイテム」だと、ストラスブルゴ ウイメンズのバイヤーであり、ディレクターを務める植原ほのさんは語ります。

「もちろん間違いではありませんが、カジュアルになりすぎて女性としての品位を失わないよう、『都会的なセンス』を感じさせる粋なコーディネートを意識することで、素敵に着こなせますよ」

ストラスブルゴ銀座店の店長も兼任されている植原さんは、一般のお客さん一人ひとりの特徴を生かしたスタイリングを提案するプロ。それぞれの体型やムード、シチュエーションに合わせた着こなし方を見立ててくれる、いわばパーソナルスタイリストのような存在です。

今回はそんな植原さんに、Precious.jp読者3名に合わせた大人のリゾートスタイルを提案してもらいました。三者三様の体験レポートとともにお届けします。

■1:縦ラインを強調した「スッキリ」ワンピーススタイル

植原さん’Sコメント
ワンピースを主役にしたスタイリングに挑戦するときは、見た目にも軽いシフォン素材のような、上質感ある生地選びが左右します。透け感のあるシフォン素材が立体的に見せてくれるレイヤードデザインなら、シルエットへのこだわりを感じさせることもできます。それから、大人女性がワンピースを着るときに気をつけたいのは、肌見せのバランスです。肌の露出が多すぎると手抜きに見えてしまう可能性もあるので、視点が分散されるよう意識的にジュエリーや小物を配すことで、全体的にバランスよく見せることができますよ。

顔の輪郭を生かしたジュエリー選びが鍵
顔の輪郭を生かしたジュエリー選びが鍵

■コーディネートPOINT
綺麗な面長ラインを生かすよう、ペアーシェイプのピアスを選びました。それに合わせて、ロングチェーンネックレスで縦ラインをつなげて、全体のシルエットがスッキリ見えるよう意識。ただ、目線が下に行き過ぎないよう、あえてイヤーカフで目線を上げる細工もしています。簡単にできるテクニックなので、ぜひ日常でも挑戦してみてください。

体験者:佐藤加奈さん(Japan net-line 代表取締役)
「テイストの違うアクセサリーを引き合わせるという、計算されたジュエリーの重ねづけが新鮮でした。久しぶりにいやーカフをしてみたら、改めてその魅力を感じることができましたので、また使ってみようと思いました」

■2:普段着をアップデートする「異素材コラボ」スタイル

植原さん’Sコメント
デイリーに使うタンクトップやジャケットを、リゾートでも着られるよう、主役級のチュールスカートに合わせてアレンジしました。タンクトップは、首が細長く見えるよう「深めUライン」のものを選出。そこに、リゾート感漂うロングネックレスを重ねることで、胸元に動きを出しています。麻混生地のジャケットと寒色系の配色が、清涼感ある大人のリゾートスタイルへと導いてくれます。

ベロア素材が大人のこだわりを感じさせる籠バッグ
ベロア素材が大人のこだわりを感じさせる籠バッグ

■コーディネートPOINT
都会的なスタイルを、一気にリゾートムードに近づけてくれるのが「かごバッグ」最大の魅力です。カジュアル過ぎないよう、バッグからベロア素材をのぞかせるなど、大人の粋な計らいを。足元にはスウェード素材のサンダルをセットするなど、マテリアルを巧みに操って。

体験者:村上緑さん(会社役員)
「子供が小さく、汚れてもわからないような服選びが中心になってしまっていたので、普段はロングネックレスとかつけることが難しくて……。オシャレをする楽しさを、改めて感じることができました。日常着でもリゾートスタイルへとアレンジさせられることがわかりましたので、早速取り入れてみようと思います!」

■3:大人の抜け感を楽しむ「シャツ」スタイル

植原さん’Sコメント
お仕事スタイルの定番である「シャツ」は、ジャケットがわりにはおりものとしても使えるので、実はリゾート地でも活躍するお役立ちアイテムなんです。今回は、リラックス感もあるワイドシルエットのストライプパンツと合わせてみました。シャツはカシュクールにして肩落ちめに着ることで、絶妙なゆるさを演出してくれます。

メタル使いがポイント
メタル使いがポイント

■コーディネートPOINT
やさしいムードの方なので、冷たい輝きがキリリと引き締めてくれるシルバー小物を全体に配し、「強過ぎずやわらかすぎない」そのバランスを意識しました。同系色のハットを合わせてさりげなくリゾートムードに引き寄せて。

体験者:吉野美枝子さん(目黒ネーム株式会社 役員)
「ワンピースやTシャツにデニムというスタイルが定番でしたので、普段着たことがない辛口スタイルに挑戦できて、新しい自分を発見することができました。ハットも初めてでしたが、『アシンメトリーにしているヘアースタイルに添わせるよう角度を考えながら被るとベスト』とアドバイスをいただいたので、これからの季節、早速取り入れてみたくなりました」

今回は、40大女性が美しく見えるリゾートスタイルのつくり方を、ストラスブルゴ ウイメンズのバイヤーでありディレクターを務める植原ほのさんに教えていただきました。身長や輪郭、ムードなど、個性はそれぞれ違います。植原さんのテクニックを参考に、自分がもっと美しくなれる「リゾートスタイル」を見つけてください。

植原ほのさん
ストラスブルゴ ウィメンズ エグゼクティブ スーパーバイザー

(うえはら ほの)ストラスブルゴで取り扱う商品を、世界中のコレクションや展示会からバイイング。そして来日したデザイナーとの商談や、シーズンディレクションまでの一連を行う傍ら、現在は2016年にオープンしたストラスブルゴ銀座店の店長も務める。「店頭にてお客さまとお話し、洋服を通じてハッピーの連鎖を生むことが何よりも楽しい」と語る、生粋のストラスブルゴウーマン。

※掲載した商品の価格は、すべて税抜です。

問い合わせ先

  • ■取材協力
    ストラスブルゴ 銀座店
    営業時間/11:00〜21:00
    TEL:03-3573-6192
  • 住所/東京都中央区銀座5-2-1 東急プラザ銀座1F
この記事の執筆者
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PHOTO :
枝松則之
EDIT&WRITING :
石原あや乃