6月17日から5日間に渡り、2025年も開催されたロイヤルアスコット。イギリス王室の初夏を代表する競馬の祭典は、ロイヤルファミリーが勢揃いする華やかさでも有名です。その王室で一番人気のキャサリン皇太子妃が、今年は予定の一時間前に出席をキャンセル。昨年、診断後6ヶ月間の予防化学療法を受け、1月に病状が寛解していることを発表したこともあり、体調が心配されましたが、同じ週には公務に復帰。ファンの不安を払拭しました。

珍しく夏日が続く初夏のイギリス。ヨーロッパ特有の強い日差しのなか屋外でのイベントが続いたものの、公では変わらずエレガントな佇まいで魅了した、43歳の最新スタイルを紐解いていきましょう。

■1:遠目にもわかる存在感!美カラー、ターコイスブルーのワンピース

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1980年代風のデザインが、義母であるダイアナ元妃が着ていたものと似ている!と話題に。

2025年6月14日、ロンドンで行われた「トゥルーピング・ザ・カラー2025」。トゥルーピング・ザ・カラーとは、英国君主の公式誕生日を祝う式典で、キャサリン皇太子妃は最愛のデザイナー、キャサリン・ウォーカーによる白いラペルとカフスのコントラストの効いたディテールが特徴の、ターコイズブルーのコートドレスを着用していました。パワーショルダーが印象的な洗練された佇まいの一着に、同じトーンのハットをコーディネート。低めにまとめたエレガントなアップヘアがノーブルな雰囲気をグッと高めます。

ジュエリーには、エリザベス女王が所有していたダイヤモンドとパールのイヤリングをセレクト。左胸にはアイリッシュ・ガーズ(アイルランド近衛連隊)のブローチを留めています。

■2:ホワイトワントーンが好感度大!愛用ドレスをリピート

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エディンバラ公爵夫人、ソフィー妃と。

2025年6月16日、ウィンザー城のセントジョージ礼拝堂でガーター勲章の式典に出席。セルフポートレイトのワンピースは、一見ふたつの別々のピースのように見えるデザイン。ツイードのフィットジャケットとレースボーダーのプリーツ入りミディ丈スカートの組み合わせです。

実はこのワンピースを着るのは今回で4回目。コンサートやレセプション、パーティーなどに登場しています。肌映えするうえ好感度も高い白、しかもジャケットとフェミニンなスカートの甘辛ミックスな組み合わせはT.P.Oが幅広く、小物によって表情がガラッと変わるので着回し力も高いので重宝します。今回は5連のパールネックレスで華やかに演出。クラッチバッグとパンプスは肌なじみのいいカラーで柔らかな印象に仕上げています。

■3:チャンキーチェーンでスタイリッシュさをオン!タイムレスなパンツスーツ

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5月31日にオープンしたV&Aイースト・ストアハウスにて。

2025年6月10日、ロンドンにあるV&Aイースト・ストアハウスを訪問。洗練された鮮やかなブルーのアレキサンダー・マックイーンのスーツを着用しています。しっかりしたショルダーラインのジャケットとシガレットパンツの組み合わせに、緩やかなウェーブヘアでフェミニンさを添えて。インナーは白のトップスを選びメリハリと清潔感を手に入れています。首元にチャンキーなチェーンネックレスをあしらい、エッジーなエッセンスをトッピング。クラシカルなスタイルをモダンにまとめています。

■4:トレンドのバターイエローでエレガンスと今っぽさを両立

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ハットは2018年のハリー王子とメーガン妃の結婚式で、イヤリングは自身の結婚式で着用したもの。

2025年5月20日、バッキンガム宮殿で行われたロイヤルガーデンパーティーにて。エミリア・ウィックステッドのバターイエローのワンピースと、それに合わせたフィリップ・トレーシーの帽子を纏っています。ワンピースはミディ丈でフィット&フレアなシルエット、ラップウエストが特徴のデザイン。このワンピースは2022年のエリザベス女王即位60周年記念式典で初めて披露されました。

クラッチバッグとパンプスはニュートラルトーンを選び、ダークな締め色を入れずに仕上げることで春夏らしく軽やかでソフトな印象に導いています。

■5:オリーブグリーンが今シーズンのムード!エレガントで洗練されたパンツスーツ

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英国ファッション協会の最高経営責任者であるキャロライン・ラッシュとともにデザインスペースを見学。

2025年5月13日、ロンドン中心部の180スタジオにある英国ファッション協会を訪問。ヴィクトリア・ベッカムのシックなオリーブグリーンのスーツに、白のフリルブラウスをスタイリングしています。トレンドカラーが今っぽさを、インナーに合わせたブラウスがフェミニンさや華やかさを演出。かつてエリザベス女王が所有していたパールとダイヤモンドのドロップイヤリングでエレガンスを後押ししています。


イギリス「キャサリン皇太子妃」の最新コーデをご覧いただきました。クラシカルでタイムレスなスタイルをベースに、華やかさや今どき感も漂う装いに惹きつけられるファンが多数。ぜひ評価の高いスタイリングを、ここぞというシーンの参考にしてみてください。

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PHOTO :
Getty Images
WRITING :
神田朝子