三重県志摩市の英虞湾(あごわん)内に位置する「賢島(かしこじま)」は、たどり着いた瞬間に神聖な空気を感じさせる島です。とても静かで、体全体を優しく包み込んでくれる心地よい島風は、疲れた体を芯から癒してくれます。行った人のみが知り得る特別な感覚、それこそが、旅の醍醐味です。
なかでも、大人女性の贅沢なひとりの旅に訪れたいホテルの代表が、2016年に開催されたG7伊勢志摩サミットの舞台に選ばれたことでも記憶に新しい「志摩観光ホテル」です。何もしない「志摩時間」を満喫する旅がどんなに贅沢なことなのか、今回はその魅力をPrecious.jpがたっぷりとお届けします。
最上級に贅沢な「志摩時間」の過ごし方
「どこかへ旅に出よう」と決めるとつい、過密なスケジュールを組み立ててしまうものですが、たまには「何もしない贅沢な時間」を過ごすためのホテル選びを検討してみるのも、大人女性のご褒美旅には必要な選択肢かもしれません。
心と体を十分に休め、明日への活力へと変えるために。ゆっくり自分と向き合う静かな時間をもつこと、そんなときに選びたいのは、どんなホテルなのでしょうか。
「志摩観光ホテル」の魅力を紐解く7つのキーワード
1951年、豊かな自然の恵みにあふれたこの土地に誕生した志摩観光ホテルは、歴史ある建物や人々のぬくもり、地産のフレッシュな食材をふんだんに用いた食事など、昔から変わらない「おもてなしの精神」を通して、昭和天皇をはじめ、多くの賓客を迎え入れてきました。伝統を伝承しながらも時代に合わせて進化を続けるホテルがどんなに魅力的か、今回はホテルライフを楽しむための「7つのキーワード」から紐解いていきます。
■1:歴史ある「建物」の温もり
英虞湾を望む高台に建つ志摩観光ホテルは、「G7伊勢志摩サミット2016」の舞台になったことでも記憶に新しい、国際的リゾートホテルです。昭和を代表する建築家・村野藤吾によって設計された従来のデザインを元に、耐震性などを考慮しながら機能的にリニューアルされたのが2016年のこと。生まれ変わった今でも、細部から、かつての面影を感じ取ることができます。
「洗練されすぎるよりも自然を肌で感じられるように」と、木の質感を活かした柱や、足に負担なく歩きやすいよう考慮された低い階段など、すべてに、ホテルに訪れた人が心地よいひとときを過ごせるよう、おもてなしの心が宿されています。
G7伊勢志摩サミットのワーキング・ランチの会場となったカフェ&ワインバー「リアン」は、天井が高く気持ちのいい空間です。夜にはジャズライブなどが行われることもあり、店内に響き渡る優雅な音色を楽しむことができます。
■2:各国首脳をも魅了した至福の「料理」
三重県の地産にこだわった食材をふんだんに使用した料理が楽しめるのが、志摩観光ホテルが長年愛されている理由のひとつです。2016年に開催された、G7伊勢志摩サミットのワーキング・ディナーの料理を担当したのが、志摩観光ホテルの総料理長を務める樋口宏江さんでした。
樋口さんに本格的な依頼がきたのが、G7開催の数か月前。各国の首脳をお迎えするための料理には「会議をしながらでも食べやすいよう、小ぶりなサイズであること」「素材がひと目でわかること」「口の中でパサつき、飲み込みにくいものは控えること」など、細かいルールが定められているだけでなく、海の幸を生のまま食べる習慣がない方々へ地産の海鮮を提供するための許可取りにも苦戦したとか。
試作に試作を重ね、ようやく完成したレシピは、アンゲラ・メルケル首相から直接お言葉をいただくなど、各国首脳の舌をも唸らせたといいます。
志摩観光ホテルのレストラン「ラ・メール ザ クラシック」では、サミットでも提供された料理をイメージした「伊勢海老クリームスープ カプチーノ仕立て」や「鮑のポワレあおさ香る鮑のソース、伊勢海老ソテー ポルト酒ソース」が味わえるディナーコース(要予約)も用意されています。
料理に対してひたむきな樋口さんの優しさが詰まった料理はどれも、心と体を癒やしてくれます。志摩観光ホテルに訪れたら、ぜひ立ち寄ってみてください。
■3:伊勢志摩の大自然を望む贅沢な「客室」
歴史を感じることのできる「ザ クラシック」と、全室がスイートルームからなる「ザ ベイスイート」の2棟から選べる客室は、ラグジュアリーの極み。
2016年にリニューアルされた「ザ クラシック」は、よりリラックスできる空間づくりが話題に。温もりを感じるアンバサダースイートは、靴を脱いでくつろげるリビングルームも新たに設置。自宅のようにリラックスできる空間が、年齢問わず人気を呼んでいます。
客室とバルコニーを合わせて210㎡ある広々とした「ザ ベイスイート」のロイヤルスイートルームは、モダンで機能性にたけたデザインに。窓の外に広がる伊勢志摩の大自然の眺望も贅沢です。
「ザ ベイスイート」館内全体には、なんと5万粒のパールが飾られているというので、館内を移動しながら探してみては。
■4:自分の時間を満喫できる「リーディング&リスニングルーム」
雨の日でも楽しめるのが、宿泊者のためにセレクトされた本や音楽を楽しめる、ザ クラシックのゲストラウンジ内にあるリーディング&リスニング スペースです。地元にまつわる書籍をゆっくり読んだり、厳選された音楽を聴きながら、自分だけのために時間を使う、優雅な休暇を満喫して。
■5:3つのおもてなしを体験できる「スパトリートメント」
疲れた体を芯からほぐしたいときには、ラグジュアリーなホテルスパに立ち寄りたいもの。志摩観光ホテル「ザ ベイスイート」建物内にあるクラランスのスパサロン「オー・スパ・バイ クラランス」では、ちょっと変わった3つのおもてなしから施術が始まります。
キャリア女性に人気の高い施術は、現代人特有の疲れやストレスを解消してくれるオー・バランシング ボディ(¥20,000/60分〜)」だといいますが、ここでしか受けられないヴィシーシャワーの水圧で全身をくまなく刺激してくれるエナジングメニュー「CLARINS ヴィシーシャワー(¥13,000/30分)」もお勧めです。
水の力を通して心身のバランスを整えてくれるスパメニューは、ぜひ、体感されてください。
■6:地元の自然や伝統工芸を体感できる「アクティビティー」
宿泊者のみ参加できる、星空観察会やリラクゼーションヨガ、尾鷲ヒノキでネックレスやキーホルダーをつくる体験など、志摩の自然を体感できるアクティビティーも満載。都会では味わうことのできない壮大な自然と触れ合える豊かなプログラムでリフレッシュして。スケジュールなど詳細は、ホテルまでお問い合わせください。
■7:非日常を楽しめる「ラウンジクルーズ志摩」
今年3月よりスタートした、チャータークルーズで英虞湾を遊覧する「ラウンジクルーズ志摩」では、まるで動くホテルラウンジのようなサービスが話題に。穏やかな英虞湾を遊覧するプライベートクルーズは、個人からグループ旅まで、それぞれの思い出づくりに最適なプラン(デイクルーズ・サンセットクルーズ・船上パーティープランなど)が豊富。波音を間近に聴きながら、優雅なひとときを過ごしてみては。
志摩観光ホテルは、「ここで過ごすことが最上級のデトックス」、「何もしないことが何よりも贅沢な時間の過ごし方」、そう思わせてくれる国際的リゾートホテルでした。ここに導かれたこと自体が奇跡のように思える、なんとも言い難い不思議な力が作用するのが、「伊勢志摩」という土地の魅力なのかもしれません。
都会の喧騒から離れ、大自然を満喫する「志摩時間」への旅を、自分へのご褒美旅に選んでみるのはいかがでしょうか。
■宿泊料金(1泊2日、夕朝食付、2名1室利用時の1名あたり)
・ザ クラシック¥32,600〜
・ザ ベイスイート¥53,400〜
※掲載した商品はすべて税込です。
問い合わせ先
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志摩観光ホテル
TEL:0599-43-1211
住所/三重県志摩市阿児町神明731
- TEXT :
- Precious.jp編集部
- MODEL :
- 橋本絵里子
- EDIT&WRITING :
- 石原あや乃