【Introduction~まなざしの奥で、時はひそやかに瞬く】

時計は、ただ時を刻むだけの道具ではありません。ふとした記憶や、まだ言葉にならない感情の気配を呼び起こし、まなざしの奥に眠る物語へと、優しく手を差しのべる。その手元に宿るのは、光か、夢か、あるいは時間そのものか──。静かな意識の縁で、何かが、そっと目を覚ましていく。

高級時計_1
時計『ノーチラス 7010』●ケース:WG×DIA ●ケース径:32mm(10~4時位置) ●ストラップ:コンポジット ●自動巻き ¥6,700,000(パテック フィリップ ジャパン)、リング¥715,000(メシカ ジャパン)

水面のように揺らぐダイヤルの波模様は、記憶の奥に眠る情景を呼び覚ます。「パテック フィリップ」の『ノーチラス 7010』は、視線の先に開くアズールブルーの世界に、星のように瞬くダイヤモンドの輝きをまといながら、心の奥へと光を導いて。

舷窓を思わせるケースフォルムは、時の旅へと誘う小さな入り口。差し出された手元に寄り添うその時計は、“今” という現在を映し、夢で見た憧れの輪郭をなぞってゆく。その軌跡が、物語の気配を立ちのぼらせて。

イヤリング_1,シャツ_1
ブラウス¥220,000(ジョルジオ アルマーニ ジャパン)、イヤリング¥1,705,000(メシカ ジャパン)

指先が、時の揺らぎをなぞったとき、眠っていた何かが、音もなく立ちのぼる。それは、ふとした記憶の名残かもしれないし、まだ言葉にならない願いのかけらかもしれない。暗闇のなかに浮かび上がる手は、時間の奥に漂う光の粒をすくい上げようとしている。時計が放つ、内に秘めた静かな輝きが心の奥に灯り、輪郭のない想いが動きだす。時計という名の小さな宇宙が呼び覚ます、夢の情景。それは、幻想と現実のはざまにたゆたう物語。その手が、視線の奥で、淡い兆しに触れている。

※掲載価格はすべて税込みです。

問い合わせ先

 

PHOTO :
長山一樹(S-14)
STYLIST :
古田千晶
HAIR MAKE :
ヘア/JUN GOTO(ota office)メイク/MASAYO TSUDA(mod's hair)
MODEL :
大塚まゆか
EDIT :
安部 毅、安村 徹(Precious)