上品な着こなしで大人気のキャサリン皇太子妃。装いのなかでさりげなく、今は亡きダイアナ元妃へのオマージュを捧げることもあり、その思慮深くスマートなスタイリングでも人々を唸らせています。
ロイヤルらしいワントーンやコートドレスなど、共通点も多い2人の着こなし。エッジー過ぎずクラシカルな装いを好むキャサリン皇太子妃に対して、ダイアナ元妃は高揚感あるトレンドも楽しんでいる印象です。
そんな2人のファッションにフォーカス。今回は夏の暑さが残る初秋に快適さとシーズンらしさをもたらす「シャツ」スタイルをピックアップしました。基本の3パターンを気品あふれる様子で着こなしていた2人にご注目ください。
凛とした「ストライプ」をベージュでフェミニンに
■1:キャサリン皇太子妃は…ジャケット合わせで統一感のあるブラウンルック

2025年7月2日、コルチェスター病院を訪問。ストライプのジャケット&シャツに、足元はスニーカーを合わせたコーディネートです。フォーマルな式典と植樹のイベントが予定されていたこの日は、洗練された装いながら、足元でリラックス感を演出。秋らしいベージュ〜ブラウンでまとめ、親しみやすいソフトさと旬のムードを漂わせています。
■2:ダイアナ元妃は…品格と柔らかさを醸すニュートラルスタイル

1987年9月、ロンドンにある保育園に次男のハリー王子が入園した日のスナップです。ピンストライプのシャツにミディ丈スカートの組み合わせ。マスキュリンとフェミニンの緩急あるバランスで洒落感を高めつつ、ニュートラルトーンを選んだことで、優しげなムードに。ベルトとパンプスは黒を選んで切れ味をオン! ストライプの縦効果と相まってスッキリ見えを叶えています。シャツの手元にのぞくウォッチで洗練を宿らせて。
フレッシュさに視線集中!パリッとクリスプな「白」
■3:キャサリン皇太子妃は…人気のジレコーデに清潔感と知的さを授けて

2023年10月4日、ブラックネルのレキシコン・ショッピングセンター内にあるコミュニティ・ハブを訪問し、英国への移住体験などをヒアリング。白シャツにグレーのニットベストを重ね、「セザンヌ」のグレーのパンツを合わせています。圧倒的な品格をもたらす白のシャツですが、ニットと重ねることでリラックスした表情に。爽やかなムードが好感度を高め、参加者とスムーズな交流のきっかけをもたらしてくれそう。足元はポインテッドトゥにスタックヒール、アッパーにあしらわれたブラックのタッセルが特徴のツイードシューズをセレクト。装いに遊び心を加えています。
■4:ダイアナ元妃は…ゴールドで洗練をひと匙!さらりと着崩しこなれ感を香らせて

アンゴラのルアンダで行われた国際赤十字のブリーフィングに出席。軽やかさが欲しい今の時季は、こんな風にシンプルシャツを着崩し、風通しよく着こなして。深めに開けた襟元や袖のプッシュアップが、程よくシャツをドレスダウン。ボトムはチノバンツとスエードローファーをベージュで繋いでスッキリと。ゴールドのイヤリングとウォッチのみ、の控えめなジュエリー使いが洗練を際立てます。
華やかな彩りでフェミニンオーラを纏う「フローラル」
■5:キャサリン皇太子妃は…グリーンに映える!可憐でクラシカルなシャツワンピース

2019年9月10日、RHSガーデン・ウィズリーで開催されたフェスティバルに出席。ライトブルーにピンクのバラがプリントされたシャツワンピースを着用しています。爽やかなシアサッカー生地で仕立てられ、お揃いのベルトがフィット&フレアのフェミニンなシルエットに。足元はウェッジソールのエスパドリーユが夏の名残りを感じさせます。
■6:ダイアナ元妃は…カジュアルシャツをフローラルプリントでエレガントに

夫のチャールズ皇太子(現・国王)がサイレンセスター病院を退院した際の一枚は、29歳の誕生日(7月1日)に撮影されたもの。ブルーのダンガリーシャツに水彩画のようなタッチのフローラルプリントのスカートをコーディネート。シャツの襟元からプレーンなTシャツをのぞかせ、アメリカンカジュアルな仕上がりに。艶めく型押しのベルトがラグジュアリーなムードを後押しし、スカートと同柄のフラットシューズが装いに捻りを加えています。
キャサリン皇太子妃とダイアナ元妃の「シャツ」スタイルをご紹介しました。

これから本格的な秋に向かう端境期に重宝するシャツ。別格のエレガンスを放つ二人の着こなしをぜひ参考にしてみてください。
- TEXT :
- Precious.jp編集部
- PHOTO :
- Getty Images(7枚目以外)
- WRITING :
- 神田朝子