急な雨に舌打ちしながらコンビニへ駆け込んだ、なんて経験は誰もがあるだろう。容赦なく雨を降らす空に、恨み節のひとつでも言ってやりたいところだが、英国紳士の流儀に倣えば、その苛立ちも緩和されるかもしれない。とはいえ、洗練された街並みに雨合羽は不釣り合いと考えるのも当然。ならば、普段と変わらないモダンで端正なルックスを備えたアイテムはどうだろう。選択肢のひとつとして考えてもいいのではないだろうか。

モダンで端正なルックスのレインコート

スーツに合うクラシックな趣

右上¥120,000(レナウン プレスポート〈アクアスキュータム〉) 右下¥69,000(SANYO SHOKAI〈マッキントッシュ ロンドン〉)左¥76,000(SANYO SHOKAI〈SANYO〉)
右上¥120,000(レナウン プレスポート〈アクアスキュータム〉) 右下¥69,000(SANYO SHOKAI〈マッキントッシュ ロンドン〉)左¥76,000(SANYO SHOKAI〈SANYO〉)

単に雨だけ凌げればいいというワケではない。紳士たるもの、やはり日常の立ち居も気にかけ、大人としての威厳を保持したいところだ。ならば、トレンチコートやステンカラーコートのような出で立ちをしたアイテムはどうだろうか。ビジネスの場でも毎度活躍してくれるクラシカルな趣に、撥水性が施された一着ならきっと申し分ないはずだ。

優れた機能を備えたモードな佇まい

左¥32,000(ゴールドウイン・カスタマーサービスセンター〈ゴールドウィン〉右¥30,000(ユナイテッドアローズ 原宿本店〈ワルツ イン ザ レイン〉)
左¥32,000(ゴールドウイン・カスタマーサービスセンター〈ゴールドウィン〉右¥30,000(ユナイテッドアローズ 原宿本店〈ワルツ イン ザ レイン〉)

ミニマルでどこかモダンな趣のアイテムは、スタイルを選り好みすることなく今の雰囲気にもぴったり息を合わせてくれる。例えばモードのようなシャープさと洗練さを携えたのがこちらのふたつ。アウトドアシーンでも広く使われている生地を使い、蒸れをいなす背後の切り替えをあしらったワルツ イン ザ レインのコートと、パッカブル機能がつき持ち運びも楽なゴールドウィンだ。どちらも洗練さの中に多機能性を秘めている1着なら、安心して身を委ねられることだろう。

英国を代表するふたつのブランドで優越感に浸る

コート¥42,000(ハケット ロンドン銀座〈ハケット ロンドン〉)傘¥15,000(ヴァルカナイズ・ロンドン〈フォックス・アンブレラ〉)
コート¥42,000(ハケット ロンドン銀座〈ハケット ロンドン〉)傘¥15,000(ヴァルカナイズ・ロンドン〈フォックス・アンブレラ〉)

ハケット ロンドンといえば、伝統的な英国スタイルに端を発し、そこへモダンなエッセンスを添え展開する世界観が魅力的。ミスタークラシックとも称される創業者、ジェレミー・ハケット氏のユーモアが実に痛快だ。そしてこのほど、英国アンブレラの名門、フォックス・アンブレラとの胸躍るコレクションが発表された。そのひとつが、傘生地を使用したレインコート。備える撥水性は言わずもがな、襟裏のカラーブロッキングもまた同氏らしい遊び心がにじむ。こちらへ袖を通すことを考えれば、憂鬱だった雨の日も晴れ晴れとした心持ちになりそうだ。

※価格はすべて税抜きです。

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PHOTO :
小林孝至(itarustudio)
STYLIST :
水野陽介
EDIT&WRITING :
菊池 亮