もはや死語⁉「娶る」ってなんと読む?

明日、12月4日は『プロポーズで愛溢れる未来を創る日』です。1(い)つも2(二人)4(し)あわせ、の語呂合わせで、ジュエリー販売業者が制定、日本記念日協会に認定されました。ということで本日は「結婚」をキーワードにした日本語クイズをお送りします。

【問題1】結婚の周年祝い「○婚式」…それぞれどう呼ぶ?

以下の選択肢1~3の「○婚式」は、結婚何周年の祝いを言う名称でしょうか? 選択肢A~Cから、それぞれに合った周年数を選んでください。

1:革婚式

2:陶器婚式

3:木婚式

A:結婚3周年

B:結婚5周年

C:結婚9周年

正しく組み合わせてください。
正しく組み合わせてください。

…さて、正解は?

※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。

正解は↓に‼
正解は↓に‼

正解は… 年数順に 3周年→革婚式 、5周年→木婚式、9周年→陶器婚式 です。

こちらが正しい組み合わせです。
こちらが正しい組み合わせです。

以下、結婚10周年までのお祝いの呼び名をまとめます。

結婚1周年…紙婚式(かみこんしき)

結婚2周年…綿婚式(わたこんしき)

結婚3周年…革婚式(かわこんしき)

結婚4周年…花婚式(はなこんしき)

結婚5周年…木婚式(もっこんしき/もくこんしき)

結婚6周年…鉄婚式(てつこんしき)

結婚7周年…銅婚式(どうこんしき)

結婚8周年…青銅婚式(せいどうこんしき)

結婚9周年…陶器婚式(とうきこんしき)

結婚10周年…錫婚式(すずこんしき)

「革婚式」は、丈夫で長持ちする革のように夫婦の絆が徐々に強固になっていく様子を、「木婚式」は「根をはる木のように、夫婦の絆が確実に深まっていく様子を、「陶器婚式」は「ていねいにつくられた陶器のように、夫婦の絆が美しく形づくられていく様子、お互いの個性を活かしながら独自の家庭の形を築いていける時期のイメージを表しています。

では、二問目にまいりましょう。

【問題2】「娶る」ってなんと読む?

「娶る」という日本語の正しい読み方をお答えください。

ヒント:「妻として迎える」という意味です。

<使用例>

「いまどき『娶る』なんて時代錯誤な言い方は、やめたほうがいいわ」

「○○る」。
「○○る」。

…さて、正解は?

※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。

正解は↓に‼
正解は↓に‼

正解は… 娶る(めと-る) です。

「妻(め)取る」が語源です。

「取+女」で「娶(めと)る」…字の構成からして時代錯誤ですね。現代、使うのを避けるべき言葉ながら、時代小説などには登場しますので、おさらいしてみました。「娶る」もそうですが、現代では「保護者」と言うべきシーンで「ご両親」や「ご父兄」といった言い回しを使うと、それだけで時代に合わないと受け取られたり、配慮に欠ける印象を与えてしまうかもしれません。何げなく使っている言葉に、時代に沿わないものがないかをチェックしつつ、ブラッシュアップしていきましょう。

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本日は、12月4日『プロポーズで愛溢れる未来を創る日』にちなんで、「結婚」に関連した日本語から、

・結婚○周年祝い・・・「□婚式」

という、結婚1~10周年までの呼び名の豆知識と、

・娶る(めと-る)

の読み方、言葉の背景などをおさらいいたしました。

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Precious.jp編集部 
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参考資料:『日本大百科全書(ニッポニカ)』『精選版日本国語大辞典』『デジタル大辞泉』(小学館)/日本記念日協会ホームページ/『漢字ペディア』(日本漢字能力検定協会)
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ILLUSTRATION :
小出 真朱