「常得意」ってなんと読む?「とことくい」ではないですよ!
明日、12月7日は『クリスマスツリーの日』です。1886(明治19)年のこの日、横浜の明治屋が外国人船員のために日本で初めてクリスマスツリーを飾った、といわれるエピソードに由来した記念日です(日本初のクリスマスツリーに関しては、諸説ございます)。クリスマスツリーと言えば「もみの木」が定番ですが、これは、季節を問わず青々とした常緑樹が、キリスト教圏で「永遠の命」の象徴としてとらえられるため、と言われております。本日は「常」という字の入った日本語クイズをお送りします。
【問題1】「常始終」ってなんと読む?
「常始終」という日本語の正しい読み方をお答えください。
ヒント:「いつも。ふだん。たびたび」という意味です。
<使用例>
「姉が思春期のころは、母と常始終、口喧嘩をしていたわ」
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。
正解は… 常始終(つねしじゅう) です。
「常」の入った熟語は、音読みの「ジョウ」、訓読みの「つね」「とこ」のどれで読むか迷いますね。「常始終(つねしじゅう)」は、「つねに」と「始終」、同義の言葉を重ねて意味を強調した熟語です。一語の中で訓読みと音読みを組み合わせますが、これはこの言葉の定型的な読み方ですのでそのまま覚えておきましょう。
では、二問目にまいりましょう。
【問題2】「常得意」ってなんと読む?
「常得意」という日本語の正しい読み方をお答えください。
ヒント:「いつもその店を利用する客」という意味です。
<使用例>
「あちらのお客さまは、先代からの常得意ですから、丁重におもてなししてくださいね」
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。
正解は… 常得意(じょうとくい) です。
「じょうとくい」という言葉、「上得意」という表記もございますが、「常にその店を利用する客」という構成の「常得意(じょうとくい)」という表記も大変一般的です。「上得意」と併せてインプットしておきましょう。
***
本日は、12月7日『クリスマスツリーの日』にちなんで、「常」という字の入った日本語から、
・常始終(つねしじゅう)
・常得意(じょうとくい)
の読み方、言葉の背景についておさらいいたしました。
- TEXT :
- Precious.jp編集部
- BY :
- 参考資料:『日本大百科全書(ニッポニカ)』『精選版日本国語大辞典』『デジタル大辞泉』(小学館)/埼玉県ホームページ/東京新聞ホームページ/西日本新聞めくるとホームページ/『漢字ペディア』(日本漢字能力検定協会)
- ILLUSTRATION :
- 小出 真朱

















