ニューヨーカーの日常が躍動的に描かれた「2026年のメティエダール コレクション」
シャネルによる「2026年 メティエダール コレクション」が、ニューヨークにて開催されました。マチュー ブレイジーの記念すべき最初のメティエダール コレクションとなった今回。舞台となったのは、ニューヨークの地下鉄の駅構内です。
到着した電車からモデルたちが続々と降り立ち、駅のホームがランウェイ化。学生やワーキングウーマン、ティーンエイジャーにマダムなど、個性豊かな人々がにぎやかに登場します。さまざまな時代を駆け抜けた映画のなかのヒロインたちの日常をのぞいているかのよう。
「le19M」の見事なメティエダール(職人技)とポップカルチャーの融合による、エレガントでありながらもウィットに富んだ全81ルックが披露されました。
ここからは、発表されたルックを厳選して振り返ります。
■ニューヨーカーのリアルを感じる気負いのないスタイル
コレクションのファーストルックを飾ったのは、まるで学生のような親しみやすいムードのデニムスタイル。デニム+白Tシャツという王道コンビをベースに、ハーフジップスウェットやスタンドカラーのツイードコートを合わせるなど、ニューヨーカーの気負いのないリアルなスタイルが表現されています。
メンズライクなシルエットのフランネルシャツを纏ったルックも、ニューヨークのストリートスナップのよう。ヴィンテージショップで出合ったようなこなれ感のあるフランネルシャツは、ウールブークレツイードで仕立てられた一着。
■コレクションに躍動感をもたらしたアニマル柄やポップカルチャー
今回のコレクションでは、レオパードやゼブラ、タイガーと、多彩なアニマル柄もモダンなインパクトを放っていました。
ツイードと刺繍のアトリエ「ルサージュ」が特別に手織りで仕上げた、上質なスラブ織りのレオパード ツイードや、手描きのレオパード柄のチューリップスカート、ゼブラカラーのボーダー柄ツイードジャケットなど、どれも繊細なディテールが贅沢に施されたものばかり。
ニューヨークらしいポップカルチャーをたたえたルックも印象的。“I♡NY”をスパンコールであしらったトップスや、スーパーマンを想起させる配色のニットをチラリとのぞかせたルックに、マチュー・ブレイジー流のプレイフルな遊び心を感じます。
■往年のシネマヒロインのようなエレガントスタイル
膝下丈のタイトスカートにジャケットやアンサンブルニット、レザージャケットなどを合わせたエレガントなスタイルは、まさにプレシャス世代好み。往年のヒロイン女優のような、クラシカルでエレガントな佇まいは、まるで映画のワンシーンのようです。
■現代的に解釈されたフラッパースタイルにも注目を
ココ シャネル自身を彷彿とさせるルックや、チノパンツやデニムを合わせて新時代のフラッパースタイルに仕上げたルックにも注目を。1920年代、多くの女性たちを夢中にさせたフラッパースタイルを築いたココ シャネルへ捧げるオマージュのようでいて、印象的です。
以上、シャネルの2026年 メティエダール コレクションから、注目ルックについて厳選してご紹介しました。発表されたすべてのルックはもちろん、ショーのムービーもオフィシャルサイトからチェックできます。
より“リアル”が感じられた今回のコレクションは、日常の着こなしの参考にしたいレシピも溢れています。ぜひ、お見逃しなく!
問い合わせ先
- TEXT :
- Precious.jp編集部
- PHOTO :
- (C)CHANEL
- WRITING :
- 池尾園子

















