「賞賜」ってなんと読む?「しょうえき」ではないですよ!
今週水曜、12月10日はノーベル賞の授賞式です。本年2025年は生理学賞と医学賞の二分野で日本人の受賞が決定していますね。この授賞式はスウェーデンのストックホルムで行われます。中継やニュースが楽しみですね。ノーベル賞は、ダイナマイトを発明したスウェーデンのアルフレッド・ノーベルの遺言「人類に最も貢献した人々に賞を」という願いに添って選ばれています。国境を越えた名誉ある賞として、世界的に知られておりますが…本日1問目のクイズは「名声」に関連した日本語のクイズです。
【問題1】「雷名」ってどういう意味?
「雷名(らいめい)」という日本語の意味として正しいものを、以下の選択肢の中から選んでください。
1:世間に知れ渡っている名声
2:武勲・武功による名声
3:天才的ひらめきによる功績
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。
正解は… 1:世間に知れ渡っている名声 です。
「雷名を轟(とどろ)かす」という定番の表現・慣用句がございますが、この「雷名」について、「雷鳴」とカン違いしている例があるようです。「雷鳴」は「雷の放電によって発生する音」であり、「雷名」は「(雷のように)世間に響くほどの+名声」という構成の言葉です。「雷名を轟かす」は、「世間に知れ渡っている名声」を一文の形式で表現した言葉ですので、「雷鳴」と混同なさらぬよう、お気をつけください。
さて、二問目は「賞」という字の入ったクイズです。
【問題2】「賞賜」ってなんと読む?
「賞賜」という日本語の正しい読み方をお答えください。
ヒント:「功績などを賞して物を与えること。また、そのもの」という意味です。
<使用例>
「その素晴らしい九谷焼は、以前、大きな賞をいただいた際に賞賜された思い出の品です」
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。
正解は… 賞賜(しょうし) です。
「賜」は訓読みの「たまわ(る)」と、音読みの「シ」が常用漢字の読み方です。しかし「シ」という読みは高校レベルで扱われる難読の部類に入り、すぐに読めないこともあります。そこで今回、改めておさらいしました。今回の「賞賜(しょうし)」のほか「恩賜(おんし)」などの熟語にも使われる読み方です。
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本日は、12月10日にノーベル賞の授賞式が行われることにちなんで、
・雷名(らいめい)・・・世間に知れ渡っている名声
という、カン違いしやすい言葉の意味のおさらいと、
・賞賜(しょうし)
の読み方、言葉の背景などをおさらいいたしました。
- TEXT :
- Precious.jp編集部
- BY :
- 参考資料:『日本大百科全書(ニッポニカ)』『精選版日本国語大辞典』『デジタル大辞泉』(小学館)/NHKホームページ/『漢字ペディア』(日本漢字能力検定協会)
- ILLUSTRATION :
- 小出 真朱

















