退職や昇進、結婚など、お祝いごとのギフト選びは、意外と難しいもの。「自分ではなかなか買わないけれど、もらうとうれしいものをプレゼントしたい」と考える方は多いのではないでしょうか? そんなときにおすすめなのが、高級ボールペンです。

東京・銀座にある文房具専門店「銀座・伊東屋」。日本を代表する文房具店のひとつです。国内外から感度の高い文房具ファンが訪れる同店で、高級筆記具のバイヤーを務める平石康一さんに、ギフトに最適なボールペンを選んでいただきました。

高級筆記具や万年筆を取り扱っているG.Itoya・3F店内

ギフトに適した「ボールペン選び」のポイント

書き味などの好みが強く出る万年筆と比べて、ボールペンはギフトとしては意外と選びやすいアイテムとのこと。バイヤーが推奨する選び方は「贈る方のイメージに合ったペンかどうか」。その方のファッションや人柄などに合わせて、色やデザインで選ぶとよいそうです。

今回紹介するボールペンも、ひと口にペンとは言っても価格帯も1万円以下のものから、5万円を超えるものまでさまざま。予算に合わせて、多種多様に個性を発揮しているアイテムの中から選ぶのも楽しみのひとつです。

「ペンは大事に備えて引き出しにしまっておくものではないので、高価なものであっても、ぜひ普段からどんどん使ってください」と平石さん。今回は、高級感がありながら普段使いができる、ギフトに最適なペンをご紹介します。

大人の方へのギフトに最適な高級ボールペン8選

1:ロメオ「NO.3ボールペン 細軸」  

ロメオ「NO.3ボールペン 細軸」¥7,500 

伊東屋は、創業100周年を記念し、2004年に「ROMEO」、翌年には「ROMEO 2005」と、ロメオブランドを冠した万年筆を復刻しました。そして、2009年、復刻第3弾として発売されたのがこちらのボールペンです。復刻版らしく、レトロ感を残しながらも、現代のビジネスシーンにもしっくりくる、洗練されたフォルムになっています。

注目してほしいのはボールペンの頭部にある天冠のデザイン。時計のリューズをイメージして作られています。時計のように、「使い手と一緒に時を刻んでもらいたい」という気持ちが込められています。

頭部の天冠は、腕時計の「リューズ」をイメージ

低粘度油性インクを採用しているため、滑らかでスルスルと書くことができ、疲れにくいのも魅力です。

ボディーの色は7色展開。イタリアングレーのようなシックな色から、イタリアンレッドのようなビビットなカラーまで、ラインナップされています。

 2:カランダッシュ「レマンスリム」 

カランダッシュ「レマンスリム」¥38,000

カランダッシュは、2015年に創業100周年を迎えたスイスの老舗高級筆記具メーカー。スイスの卓越した技術に裏打ちされた文字の書きやすさが魅力で、世界中にファンが多いのも頷けます。スイスらしい、シンプルながら気品を感じさせるデザインに仕上がっています。

そのカランダッシュの筆記具の中でも、定番なのがレマンコレクション。そのスリムタイプは、昨年冬に発売されたばかりの新しい顔です。トップにはボディーと同色のカランダッシュを象徴とするヘキサゴン(六角形)が取り付けられています。

六角形のあしらいが鉛筆を思わせる一本

シックなデザインは上品で落ち着いたイメージを与えます。性別や年代を問わず、プレゼントしやすいアイテムです。

 3:カランダッシュ「エクリドール レトロ」

カランダッシュ「エクリドール レトロ」¥17,000

カランダッシュから、もう一本ご紹介します。

誕生以来、美しくシャープなフォルムを守り続けてきたのが、エクリドールコレクション。カランダッシュはもともと鉛筆からスタートした会社でもあります。エクリドールは鉛筆の代名詞である六角形で形づくられています。

六角形のボディーがシャープな印象を演出する

このペンは、1947年ドイツ駐留のアメリカ空軍の注文で制作されたボールペンを復刻した商品。エクリドールシリーズの中で最初につくられたデザインとのこと。

装飾をそぎ落としたシンプルで重厚感のあるデザインは、性別や年齢、利用シーンも選びません。どんな時・場所にもマッチし、ユーザーをサポートしてくれる安心感があります。

細身なので、シャツに胸ポケットに差してもじゃまにならないサイズ感。ノック音も静かで、伊東屋でも多くの社員が普段から使用しているそうです。

 4:パーカー「ソネットプレミアム」

パーカー「ソネットプレミアム」¥30,000

パーカーは、英国王室御用達の証明である「ロイアルワラント」の認定を受けている筆記具メーカー。パーカーのペンは世界中で愛され、太平洋戦争終結の文章にマッカーサー元帥が使用するなど、数々の歴史の舞台でも役割を果たしてきたことで知られています。

今回紹介する「ソネット」は、上質な美しさや優美さを感じさせるデザインがそろっています。バイヤーがセレクトしたのはこちらのカラー。女性のファッションとしても人気の高い、パールホワイトとピンクゴールドの組み合わせが目を引きます。

アイコンである矢羽のデザインもポイント

時計やブレスレット、ネックレスのように、ファッションアイテムのひとつとして持ちたい一本です。ペンを持つ手元が華やかになります。結婚のお祝い品などにもおすすめです。

5:S.T.デュポン「リベルテ」

S.T.デュポン「リベルテ」¥48,000

140年を超える歴史を持つ、フランスのラグジュアリーメゾン「エス・テー・デュポン」。ライターは世界的に有名で、筆記具にもファンが多い人気ブランドです。

女性のためにつくられたモダンでフェミニンな筆記具「リベルテ」。まるで宝石のような印象を与える魅惑的なペンとして愛されています。キャップトップは、ファセット加工が施されたダイヤモンドを連想させます。

ダイヤモンドを思わせるキャップトップ部分

混じり気のないホワイトカラーは、なににも縛られない女性の強さやしなやかさをイメージさせます。どんなアイテムと一緒に使っても違和感がなく、それでいて存在感も十分。主張しすぎない美しさを持つペンです。

6:ファーバーカステル「ギロシェ」 

ファーバーカステル「ギロシェ」¥25,000

1761年にドイツで誕生したファーバーカステル。鉛筆の基準となる芯硬度や六角形のデザインを開発し、世界で最も歴史のある総合筆記具メーカーです。

ヨーロッパの伝統的な装飾である波縞模様をあしらった「ギロシェ」。その模様は、ジュエリーや銀細工で知られる技法を用いて刻まれています。職人が一点一点表面にラッカーをかけており、職人の丁寧な手仕事が、独特の質感が生んでいるのです。

細かな波縞模様と発色の良いカラーリングが印象に残る一本

ギロシェシリーズの魅力は、豊富なカラー展開にもあります。爽やかなターコイズのボディーは、レアなカラーで特別感があります。ボディーカラーは、オレンジやオリーブグリーンなどがラインナップされており、選択肢が多いのもうれしいポイントです。

7:パイロット「レディホワイト」

パイロット「レディホワイト」(かずら)¥13,000

パイロットは、日本を代表する筆記具メーカーのひとつ。1918年(大正7年)に創業者が純国産万年筆の開発に成功し、万年筆の製造販売を開始して以来、万年筆だけでなくボールペン、マーカーなどのパイロット製品は、海外でも広く愛されています。

こちらのペンは、オフホワイトのボディーに日本の四季を表現した、回転式ボールペン。白漆を配合した塗装を施し、白色インキで柄を印刷しました。漆の風合いが楽しめ、上品な印象の仕上りです。大人の女性にぜひおすすめしたい一本です。

白色インキで印刷された上品な装飾がポイント

柄は日本の四季をイメージした4種類。春の「桜」、夏の「かずら」、秋の「紅葉」、冬の「雪」になっています。贈る方の誕生日や贈る時期に合わせてセレクトできます。

8:ヴィスコンティ「レンブラント」 

ヴィスコンティ「レンブラント」¥20,000

筆記具メーカーとしてはまだ若いブランドであるヴィスコンティですが、その独特の美意識には心奪われるものがあります。ペンからあふれ出すようなエネルギーやパワーを感じることできます。

ヴィスコンティのペンは、芸術作品から着想を得たものがラインナップされているのが特徴です。こちらのペンは、バロック絵画を代表するオランダの画家レンブラントに敬意を払ったもの。芸術を好む方なら必ず喜ばれるプレゼントになります。

レジン(樹脂)のボディーは、マーブル模様で、一本一本少しずつ表情が異なります。そこも味として楽しめるポイント。男性にも女性にも好まれる、味わい深いアイテムです。

繊細なマーブル模様をぜひ目で見て確かめてほしい一本

ボールペンは良いものをひとつ持っていると、仕事へのモチベーションがぐっと上がりますし、その人の魅力をアップさせてくれます。ペンには「パワーツール」という一面もあります。あなたの選んだ一本が、贈る方にエネルギーを与えたりスイッチを入れてくれたりする、相棒のような存在になるかもしれません。贈る方にぴったりの一本を選んでみてください。

※掲載した商品の価格はすべて税抜きです。

問い合わせ先

この記事の執筆者
Precious.jp編集部は、使える実用的なラグジュアリー情報をお届けするデジタル&エディトリアル集団です。ファッション、美容、お出かけ、ライフスタイル、カルチャー、ブランドなどの厳選された情報を、ていねいな解説と上質で美しいビジュアルでお伝えします。
PHOTO :
コウノユタカ
WRITING :
清水希美
EDIT :
青山 梓(東京通信社)