【目次】
- 【囲碁の日っていつ?】1月5日に制定された理由と由来
- 【そもそも囲碁ってどんなゲーム?】ルールと基本用語
- 【なぜ今、囲碁が注目されているの?】脳トレ・教育効果が
- 【囲碁好きな有名人】意外なあの人も囲碁ファン!
【【囲碁の日っていつ?】1月5日に制定された理由と由来】
1月5日は「囲碁の日」。発展と振興を願って囲碁を広めるため、公益財団法人日本棋院が1月5日を「囲碁の日」と定めました。日付は「囲(い)=1」「碁(ご)=5」という語呂合わせによるものですが、新年の打ち初めにもいい日付ですね。日本棋院は「打ち初め式」といった交流イベントを行うなど、囲碁振興の取組みを推進しています。
【【そもそも囲碁ってどんなゲーム?】ルールと基本用語】
囲碁をひとことで言えば陣取りゲームです。碁盤の上の黒い石と白い石それぞれが囲んだ陣地を比べ、大きいほうが勝利となります。
■囲碁の道具
黒と白の石は碁石(ごいし)と呼ばれます。ガラスやプラスチック製のものもありますが、和歌山県熊野地方特産の那智黒石(なちぐろいし)でつくられる黒い碁石や、ハマグリの殻からつくられる白い碁石といった高級なものも。
碁石を打つ(置く)台のことを碁盤(ごばん)といい、縦19本、横19本の線が引かれたものが正式な碁盤で「19路盤(じゅうきゅうろばん)」と呼ばれます。これには交差する点が361あり、この点上に石を置いて陣地取りをしていきます。
碁石と碁盤があれば囲碁はどこでも楽しめます。
■囲碁のルール
道具と同じくルールもとてもシンプルです。
1)黒、白、順番に碁石をひとつずつ打つ
2)相手の石の道をふさげば、その石を取れる
3)囲った陣地の大きいほうが勝ち
このほかに、石を打てないところと打てるところがあったり、お互いが同じ場所で石を取り合う行為が続いてしまう場合の処置などがありますが、基本ルールは上記の3つととてもシンプルです。
■対局中継観戦に役立つ基本用語
・打ち込み:相手が囲おうとしている辺や隅の中に打つこと。
・置き碁:力の差がある相手と対局するとき、公平になるように置き石(ハンデ)を置いて対局すること。
・棋士:囲碁のプロのこと。
・棋譜:対局の手順を記録したもの。碁盤のような線が入った棋譜用紙(碁罫紙ともいいます)に、打たれた順に数字を書き込んでいきます。黒が打った手は黒で、白が打った手は赤で書きます。
・棋力:囲碁の実力を示すもの。段位と級位があり、最下位は25級で強くなるにつれて数字が上がっていき、級位の最高は1級。その次は初段で、1段、2段と段位は数字が大きいほうが強く、最高位は8段です。アマチュアとプロの段位は別カテゴリーで、プロは初段から九段まで。認定大会に参加したり、日本棋院のホームページの「段級位認定問題」を受けることで棋力の認定を得ることができます。
【なぜ今、囲碁が注目されているの?|脳トレ・教育効果が】
■囲碁が脳にいい?
囲碁は古代中国に発し、漢族を経て日本に伝えられたといわれる頭脳ゲームです。シンプルながら奥深いルールやゲーム性から、脳機能の向上にさまざまな効果をもたらすことが研究されています。集中力が身に付き、創造力を育み、発想が豊かになるといわれ、創造性、医学、コミュニケーション、教育の分野で注目されています。
その効果をまとめてみましょう。
・創造性を育む:盤上の交差する点上なら、どこに打ってもよいという自由なルールのもと、陣地という空間を創り上げていくのが囲碁。破壊や征服が目的ではないので、攻撃性よりも創造性が求められます。
・医学的実証:通常、左脳が計算や暗記といった論理的思考機能を担当し、右脳は形や空間などの認識や感覚的・大局的視野での判断力を受持つと言われています。左脳と右脳の両方をバランスよく使うことが重要なのですが、実は左脳人間のほうが多いのだとか。囲碁は特に右脳を使うゲームなので、右脳と左脳のバランスをとることに役立つというわけ。医学的にも囲碁は右脳を刺激し、判断力を高め、ストレス解消に効果があることが認められています。脳卒中のリハビリに活用されていたり、予防面でも囲碁が注目されているんですよ。
■認知症予防にも!
高齢者が囲碁を打つことで、認知機能の改善や視覚性作業の記憶・注意・実行機能が向上する効果があるとされています。計画を立て、数手先を読んだりするため、前頭葉が活性化することが立証されているのだとか。「碁打ちにボケはいない」というフレーズを聞いたことはありませんか? 囲碁を打つ高齢者は打たない高齢者に比べて認知症になる確率が低いという研究結果もあります。
■教育効果も!
相手の動きを予測し、多くの選択肢の中から最善の手を選ぶというプロセスは、推理力、思考力、判断力、集中力といった知的能力の育成に大きな効果を発揮するため、高齢者のみならず若年層の教育現場でも注目されています。集中力を身につけバランス感覚を養うことは物事の価値判断の練習になり、子どもの人格形成にも役立つことにもなりそうですね。囲碁の対局は勝負事。勝ち負けによって得る喜びや悔しさは、子どもを大きく成長させることにもつながるのではないでしょうか。
■世代・国境を超えたコミュ力育成も!
囲碁は子どもから高齢者まで、誰でも生涯楽しめる頭脳ゲームです。見知らぬ人同士でも、言葉が通じない外国の人とでも対局できます。年代を越え、国境を越えた交流が可能なところも囲碁の魅力なのです。
【囲碁好きな有名人|意外なあの人も囲碁ファン!】
6世紀までには中国から囲碁の道具が伝播し、8世紀までの間に学者や僧侶に囲碁をよくする者がいた――と推測される囲碁。聖武天皇ゆかりの品とされる日本最古の碁盤「木画紫檀碁局」は、正倉院北倉(東大寺の宝庫)に現存しています。
また、奈良時代末期に成立した日本最古の和歌集『万葉集』には「碁師」の名称が記され、平安時代の『紫式部日記』や『源氏物語』には貴族の間で囲碁が流行した様子が描かれています。
囲碁は貴族や武士階級、僧侶たちにも愛され、江戸時代には幕府の保護政策が囲碁界の繁栄を促進。年に1回、江戸城の黒書院で「御城碁(おしろご)」と呼ばれる御前試合が行われていたのですよ。
近・現代でも、囲碁好き有名人は多いもの。一部をご紹介しましょう。
■日本棋院公認「芸能人囲碁部」
囲碁の魅力をより広く発信することを目的として、2022年4月に日本棋院認定で発足した「芸能人囲碁部」。部長は声優の戸島花さん(囲碁大使、2024年に3段取得)。役者や声優、歌手、脚本家などが所属し、対局を楽しんでいるのだとか。
■川端康成が殿堂入り!?
2023年3月に日本棋院合同表彰式で発表されたのが、日本人初のノーベル文学賞作家・川端康成の囲碁殿堂入りです。彼は文壇でも指折りの碁好きとして知られ、多くの棋士とも交流を重ねていたそう。昭和13年の本因坊家21世家元・本因坊秀哉の引退碁の観戦記を担当し、これをベースに小説『名人』を書きました。
■ディーン・フジオカにビル・ゲイツ氏…意外なあの人も囲碁ファン!
俳優の辰巳琢郎さんは、芸能人囲碁部所属のガチ囲碁ファン。
ディーン・フジオカさんは、NHK朝ドラ『あさが来た』で演じ「五代さま」と人気を博した薩摩藩出身の実業家・五代友厚を大河ドラマ『青天を衝け』で再演した際に、囲碁を打つシーンを経験し、それ以降、囲碁に関心をもつようになったともいわれています。それ以来囲碁にハマっていると言われています。
アンガールズの田中卓志さんは、梅沢由香里棋士に憧れて囲碁を始めたとか。
学生時代に囲碁に親しんでいたという話もあるのが、元プロ野球選手のイチローさん。
マイクロソフトの創業者であるビル・ゲイツ氏も趣味のひとつとして囲碁が有名。学生時代に同室だった韓国人学生に教えてもらったのだとか。
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2005年10月30日に行われた、高市早苗首相と韓国の李在明大統領の初会談。この際に高市首相が李大統領に贈ったのが、碁石と鎌倉彫の碁石入れでした。大統領の趣味が囲碁だということ、そして故郷が鎌倉市とパートナーシティ提携を結んでいることに由来したようです。
スマホアプリでも、無料で始められる囲碁ゲームがたくさんあります。囲碁は脳の活性化や創造力の向上にも効果があるといわれており、ビジネスにも役立つ頭のトレーニングとして注目されています。この機会に、気軽に囲碁を始めてみてはいかがでしょうか?
- TEXT :
- Precious.jp編集部
- 参考資料:『デジタル大辞泉』(小学館)/『日本大百科全書(ニッポニカ)』(小学館)/日本棋院HP( https://www.nihonkiin.or.jp/ ) :

















