身長152cmの「エディターJ」に聞く!小柄な私のすっきり見せ着こなしルール

手前味噌で失礼いたします。実は、ラグジュアリーファッション誌『Precious』編集部には、インスタグラムやWEBサイトで不定期連載している私服スナップに、大きな反響をいただいているエディターがいます。 その名も「エディターJ」。身長152cmの働く大人の女性…そんなリアルなSNAPが話題のエディターが、小柄でもすっきり知的に映える、4つの着こなしルールを教えてくれました!

「エディターJ」って?

身長152cmと編集部一小柄でありながら、それを感じさせないおしゃれが素敵! と、Precious.jpの連載「身長152cmの着こなし」や、公式インスタグラムの投稿が話題となっています。きれいめなベーシックスタイルを基本としつつ、デニムや古ヴィンテージ着を愛する意外な一面も。オンはもちろん、カジュアルな装いでも、品のよさをキープするのが、彼女のおしゃれのモットーなのです。

■1:細身のくるぶし丈パンツがあれば、どんなシーンにも自信がもてる!

パンツのエレガントな光沢と絶妙なカーキを引き立てたくて、合わせの色は白で統一。ラメ糸が配されたタエ アシダのジレや、シルバーのパンプスで艶を全身にちりばめるのが初夏らしい軽快さを感じさせるポイントです。

「私が考える“すっきり見せ”に最も効果的なボトムは、細身のアンクル丈パンツ。シャキッとした直線的なラインと、そこからのぞく足首の軽快さが、小柄な体を引き締めて見せてくれる気がします。なかでも秀逸なのが、ご紹介する3ブランド。大人のボディーラインにうれしい、つかず離れずのシルエットは、絶品のひと言です」

「エディターJ」によるポイント解説

左から/パンツ¥28,000(スローウエアジャパン〈インコテックス〉)、¥18,000(オールウェイズ〈M・fil〉)、¥27,000(バーニーズ ニューヨーク カスタマーセンター〈バーニーズ ニューヨーク〉)

インコテックスの『アメリア』

「私が細身パンツのすっきり見せ効果に目覚めたのは、30代のころにインコテックスの『アメリア』に出合ったおかげかも! 小柄な私がはいてもシルエットにいっさいのムダがなく、自然とマニッシュなかっこよさがかなう…。日本で高い人気を誇る9分丈パンツは、クリーンな白も立体感のあるオックスフォード素材で小粋な印象に。その洗練感に衝撃を受け、今でも15本以上を愛用中の偏愛ブランドです」

M・filの『イージートラウザーズ』

「M・filの『イージートラウザーズ』の魅力は、なんといってもコンフォート感にあり。今では珍しくないウエストゴムですが、これこそが元祖では? と思うのです。梳毛(そもう)という、ほんのり光沢のある極薄のウール素材で、3シーズン楽しめるところも優秀。2010年の登場以来、毎年のようにリピート中です」

バーニーズ ニューヨークのパンツ

「昨年、バーニーズ ニューヨークの店頭で運命的に出合ったパンツ。脚をほっそりと見せるシルエット、お直し不要の丈感、美しい艶…という、メゾンブランドも手がける、イタリアのパンツ専門ファクトリーの名品です。試着した瞬間、思わず“完璧…”とつぶやいてしまったほどでした。その場で2色購入し、今季も2色を追加。このカーキは、グレーがかったシックな発色がなんともおしゃれ」

■2:大人の女性をすっきり美しく魅せる、白ベースのグラデーション配色

上から/ホワイト×ベージュ、ホワイト×ゴールド、ホワイト×ライトブルーのグラデーション配色コーデ

「大人のおしゃれは品のよさが要だと信じる私にとって、清潔感漂う白は特別な色。特に春夏はその瑞々しさに心惹かれ、つい手が伸びてしまいます。そんな白は、淡い色となじませて着るのがこだわり。小さな体を分断せずに、スッと視線が縦に流れるよう誘導することで、スタイルアップを狙える気がします」

「エディターJ」によるポイント解説

ホワイト×ベージュ

「夏の日差しに合うドライベージュは、白と合わせると涼やかさが一層アップ。それでいて女性らしく上品な雰囲気に仕上がるので、フォーマル感が求められるシーンで頼ることが多い配色です。ジャケットと靴の色をそろえると着こなしの完成度も高まります。カーディガンのように軽やかなジャケットはシャネルのもの。きちんと見えるリネンのツイードが目にも涼しく、夏のはおりの理想形です」

ホワイト×ゴールド

「白のなじませ配色でときに懸念されるのが、地味に見えてしまうのでは? という問題。それを払拭してくれるのが、ゴールドの華やかな輝きです。白がもつ清涼感はそのままに、大人にふさわしいラグジュアリーなインパクトを授けてくれる。カジュアルな装いもクラスアップして見える色合わせです。こちらの着こなしでは、プリーツ部分にメタリックゴールドが効いたアニエスベーのスカートを主役に。トップスはストラスブルゴの定番で、白の私的名品です」

ホワイト×ライトブルー

「幼いころから慣れ親しんだ白×ライトブルーの組み合わせ。爽やかな清涼感は言わずもがな、全身をクールにかっこよく見せてくれる気がして、気に入っています。ボリュームネックレスで、重心を上げるのもテクニックのひとつ。アクセサリーは、海を思わせる配色だからか、ティファニーの多連パールがよく合います。パンツは、白いネップが絶妙なリンク感を醸すインコテックスのものを」

■3:差し色には、パッと目を引くきれい色を使ってメリハリよく

「自他共に認める地黒ということもあり、きれい色はくすんだものよりもクリアな発色のほうが若々しく、快活に映ると信じています。とはいえポップな印象は避けたいので、“デニム素材と合わせても上品か? “を選びのポイントに。一見派手と感じる色でも悪目立ちせずに着られるのは、小柄ゆえの特権かもしれません」

「エディターJ」によるポイント解説

太陽をいっぱいに浴びたトマトのような赤を主役に、黒でまとめてかっこよく。このときはハットやサンダルも黒ですが、最近、時計のベルトを赤に替えたので、この夏はパンツとリンクさせてつける予定。

レッドのパンツ

バーニーズ ニューヨークのパンツ

「母は、赤い服がとても似合う女性で。私も大人になったら着たいとずっと思っていました。難度が高いと思いがちですが、コクのある色を選べば大丈夫。甘さのない、リッチな存在感が実現します。こちらのパンツは、■1で紹介したバーニーズ ニューヨークのもの(昨年のモデル)。華やかな赤は、パンツで男前にはくのがちょうどいいのです」

休日、旧白洲邸『武相荘』にディナーへ。自然に囲まれた空間なので、ヘルシーに…でもほんのりドレスアップしたいとき、華やかなレモンイエローのトップスが活躍。足元は、白パンツでフレッシュに。

イエローのレースブラウス

ドルチェ&ガッバーナのブラウス

「爽やかなレモンイエローは、実は最近になって着るようになった色。特にトップスで取り入れるとくすみがちな顔周りがパッと明るくなり、表情をすっきり見せてくれる気がします。ドルチェ&ガッバーナの名品として知られる、格別な美しさのレースブラウスは、カジュアルにもマッチする色合いが魅力です」

デニムは私にとって永遠のベーシックアイテム。仕事柄、平日は着用頻度が低めですが、スカイブルーとなじませることでエレガントに着られる気がします。グッチのかごバッグで抜け感もプラスして。

ブルーのニット

ドゥロワーのニット

「季節を問わず好きなのが、大空を思わせるきれいなブルー。夏はシルク、冬はカシミヤと、ニットでさっぱり清潔感のある装いを楽しみます。この色の名手はなんといってもドゥロワーで、見つけるたびついリピート。気品のある、夏のタートルネックに惹かれます。コットンシルクのこちらは、着心地も涼やか。艶やかな質感と澄んだ発色が美しい一枚です。

■4:小柄だからこそ、無理のないおしゃれがかなうフラット&ローヒールで

ホワイト×ネイビーのマリンを意識した着こなしには、パテントの艶やかな赤が印象的なフラットシューズを効かせて。
力強い光を放つメタリックシルバーは、大好きな淡色ワントーンコーディネートにキレ味をもたらす効果も!

「数年前まで、足元は9cmのハイヒールが定番でした。でもあるとき、自分の後ろ姿を見て愕然。身長と靴がアンバランスで、無理をしているようにしか見えなかったのです。以来、ローヒール派に完全シフト。ヒールが低くても知的な装いはかなう…。そう気づかせてくれたプラダとの出合いも大きかったです」

プラダのフラット&ローヒールシューズ

上から/「オーダーして届いたばかり」というパテントブラックのフラット・靴を着こなしのポイントにしたい日に最適なパテントイエローのローヒール・ドレスアップシーン用にオーダーしたというブラックサテンのローヒール・「口紅を差す感覚ではきたい!」とオーダーしたレッドのフラット・実は2代目だというメタリックシルバーのローヒール

「そんな私が偏愛しているのは、プラダのポインテッドトウ・パンプス。最初に手に入れたのは、写真下のメタリックシルバー。身長と不釣合いに見えない4.5cmのローヒールで抜群に歩きやすく、でもほんのり色香のある足元を演出してくれる…。その出合いはまさに運命でした。その後、オーダーメイドならフラットシューズもできると知って! 4.5cmヒールとフラット限定で、少しずつバリエーションを増やしています」

身長152cmと小柄ながら、それを感じさせないおしゃれが素敵な「エディターJ」の着こなし。プライベートやビジネスにも取り入れやすい彼女の着こなしルールを、ぜひ参考にしてみてはいかがでしょうか。

※掲載した商品はすべて税抜です。

PHOTO :
佐藤 彩
EDIT :
小林桐子(Precious)
RECONSTRUCT :
難波寛彦